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カテゴリ:旅
登山口へ向かうバスの中でガイドさんが、
「登っている人が見えます。今日は開いていますよ!」と教えてくれた。 それを聞いて、心の中で「やっぱりな~。開いていないわけがない。」と思った。 だって、私にはここでやるべきことがあるから。それが必要だから、ウルルは 登ることを許可してくれたのだと思う。 そのやるべきこととは、チベットの聖山・カイラスの雪解け水から出来ている マナソワール湖の聖水とハワイ島・マウナケアから授かった小さな石を届けること。 誰に言われたわけでもないけれど、私にはそうすることが必要だと感じたから、 その気持ちに従い行動を起こしただけなのだから・・・・。 7時前に登山口へ。いざっ!! ウルルへ登る前半3分の1の行程は、傾斜が45度ぐらいの所を鎖を持ちながら 進んでいく。とてもハードな道。昨日、ここを見て登るのを諦めた人もいたし、途中で 怖くなって戻った人もいた。 この急な岩の道を鎖を持ちながら登っていくと、きつい風が音を立ててぶつかってくる。 風が身体に当たると、怖さを感じるほど。この鎖を離したら確実に飛んでしまう! 1.5L以上の水の入ったリュックは、重く肩に食い込むほどで急な山道を登るのを いっそう困難な状況にしていた。 少しでも登りやすいように45度の角度に合わせるように体を曲げ、のろのろと進んで いく。この様子をアボリジニの人たちは、「アリが登っていく。」言っているそうだ。 ウルルを登るために姉は、1ヶ月前から45分~1時間毎日歩いていた。 私といえば、ま~ったく何にもしてない。どうにかなる!といつものように思っていた。 それにウルルの頂上を目指しているわけでもない。必要があれば頂上へ行けるし。 そうでなければ、行けないし、決して無理なんかしな~い。 行ける所まで行けばいい!そう思っていた。 しかし、45度の3分の1の行程は、とても厳しい。何度も何度も休みながら進んでいった。 ほとんどの人が、休みながら進んでいた。 時間は、たっぷりあるのであせる必要もまったくないし、自分のペースで登って行く。 姉は、私より先の方を登っている。 急な鎖の斜面を登りきると、残りの3分の2は比較的なだらかなアップ・ダウンの道を 進んでいく。この道には、白い点線のマークが、ず~っと頂上まで続いる。 「常にマークのある道を歩いて下さい。」と登山の注意書きにあるのがこの白い点線。 ほとんどの登山者が、踏み占めていく白い点線は、所々真っ白で新しく、また所々 ペンキが剥げ落ちていた。 頂上は見えてはいるけれど、まだまだ先だったがどうしてもモウこれ以上は進みたく ない!と思った場所に来た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年12月30日 23時48分59秒
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