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つららの戯言

つららの戯言

みてみたら「shuffle」

「Shuffle」

 作・演出・出演:後藤ひろひと
 出演:伊原剛志 奥菜恵 山内圭哉 三上市朗 風花舞 平田敦子 松谷賢示 澤田育子 後藤ひろひと 石野真子 鹿内孝


 きっと「アメリカンコミック」調のラブコメをやりたかったんだと思うのね。強盗団がいかにもそんな感じの3人組。セクシーな女リーダーに、頭脳派と武闘派という構成。背景もそんな感じだし、衣装も原色で華やか。

 ネタとしてはとても面白い。ころころと入れ替わる人格。役者さんの力量や個性次第ではめちゃくちゃ面白いはずなんだけど、なんだか特徴を誰かに移動した時に「あああ!!」って手を叩いて面白かったのは山内さんが平田さんに移動した時ぐらいかなぁ。方言が移動してもなんだか馴染んでないんだよね、本物以外の人が。
 あれほど芸達者な人の間で役が移動するのだから面白くても良さそうなものなのになぁ。
 一番笑った移動が、現物が登場しない情報屋の3人のオヤジっていうのもなぁ。

 伊原さん演じるシャッフルの脳内シャッフルが開始されるまでがだらだらと長い。登場人物説明の要素もあるんだろうけどもう少しスピードアップできなかったのだろうか。
 
 それと途中挿入される、窃盗団の武闘派の戦いがそこだけグロくてなんだか余計に流れが変。最後に殺すのならもう少し短時間でもいいだろうに。父に男のように育てられた奥菜との戦いもテンポが悪い。アメコミ風だったら面白い音か何かつけて漫画みたいにすればいいのに。

 カーテンコールのときに大王自ら「駅前劇場でやる芝居をあえて豪華なキャストでやってみました」といっていたがまさにそのとおりで。
 これをもう少し狭い劇場でやれたら、もっとシャッフルの脳内のようにごちゃごちゃした感じになれたんだろうけど、パルコサイズだとなんだか緩やかで。大きなセットが回転するようすで街を走っている様子なんだろうけど、小さい劇場を本当に走り回っているほうが疾走感もあってよかったろうになぁ。

 三上さんが非常に勿体無い。可愛いキャラなのか?群馬弁キャラもどうなのよ(笑) 「さー」ってなかなか群馬弁特有だって分かるのだろうか??
 後藤さんのジョーカーのキャラが勿体無い。あの妖精の方が残像が強いのはどうだ。最後の幕引き役なんだろうか?もうちょっと絡むのかと思ったのに。

 石野真子もそのまんまなのな。あの世代にはやっぱりアイドルなんだろうか?年齢を感じさせない、あの衣装でも違和感がないっていうのはさすがだけど。どうもなぁ~情報屋になった時の照れが見えるのがいただけない。

 奥菜のブスキャラは、それでも可愛く見れてしまうのは仕方ないのかなぁ。それに化粧を教えてもらって綺麗になった時の衣装も似合ってないし(汗)
 初演の「止まれない12人」で見た村木姐の変貌ぶりの方が衝撃大だった。

 なんだか「大王だからきっと面白い!」と意気込んでいったせいかちょっと拍子抜けな感じ。

 得点 5点(10点満点中)

 
 
 
 


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