2004/08/17(火)11:15
祖母の箪笥
お盆の帰省の時に、母方の実家にお線香を上げに出向いた。
本来ならば、墓参りと行きたかったのだけれども、雨に降られてしまい、山の中にあるために断念。
線香をあげた後に、母が「そうそう、お袋の持っていた帯を貰おうと思ったのよ」とおもむろに、祖母の着物箪笥を物色しはじめた。祖母が亡くなって大分経つから、もうないかも知れないなぁと言いつつもいろいろと開けて探し始める。
なんでも昔、塩瀬の帯があったらしいのだ。母はそれがないかと探していたのだけれども、それを横から眺めていた私はそげなものよりも凄いものが目に飛び込んできたので母の手を止める
『ねぇぇ、それ、銘仙でしょ!!』
なんとも可愛らしい柄ゆき。私にはちょいと幅が合わないけれど、思いのほか裄もたっぷりある。身丈も余裕があるようだ。洗い張りして仕立て直そうか、それとも洗って友達に着てもらおうか。
特に、紗の着物はとっても可愛い。これだけでもなんとか私が着たいものだ。
箪笥の奥から、たぶん男の子の七五三用の長襦袢だったのかなぁという反物が出てきた。長さは4mを超えている。御所車に鶴、扇と勇壮な色合い(写真は後ほどアップします) これを例の長羽織の羽裏にしようかなぁと思案中。長さはクリーアーしているのだが、なにぶん子供用&古いものだから幅が今のものよりもかなり短い。仕立て屋さんに使えるか確認しなくては。
祖母が健在だったなら、お盆休みはずっとへばりついて仕立を教えてもらっただろうに。遺影を見上げてて「もちっと長生きしてくれればなぁ」と恨み言
とりあえず、銘仙の数々のお礼にお線香を2回上げてきた。結局母の捜していた帯は見当たらなかった様子。日頃の行いか?孫の特権だったのかしら?