2009/04/20(月)01:27
はてさて、なんだろう ---その11(解答)---
チューリップの開閉運動の仕組みは何でしょうか。
図1(再掲) : チューリップ
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蛍光灯の横に 『点灯管』 というものがあります。
数センチサイズで角刈りになっている、あの電球です。
点灯管の内部には、二枚の金属の板AとBが向かい合わせに並んで入っています。
この金属板Aは、素材の違う金属GとMが一枚に張り合わされてできています。
素材が異なると熱による伸縮率が異なるため、
点灯管内が放電して高温になると、熱膨張しやすい金属板Gが、
熱膨張しにくい金属板Mのほうへ曲がります。
すると、結果的に金属板Aは曲って金属板Bと接触し、高電圧が発生し蛍光灯が点灯します。
曲がるイメージとしては、
手のひらを拝むようにぴったりと密着させて、右の掌を密着させたまま上にずらすと、
左の掌が左に曲がるようなものです。
このとき、右手がG。左手がM。両手を合掌したそのものがAに相当します。
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チューリップの花びらは、温度特性が異なる細胞の二層構造になっており、
温度が上がると内側の細胞が増殖し、外側に曲がり、
温度が下がると外側の細胞が増殖し、内側に曲がります。
つまり、太陽が出て温度が急激に上昇すると、内側の細胞が増殖して花が開きます。
しかし、雨の日などは温度上昇が小さいため、花の開きは小さくなります。
ということで、答えは、
『A : 花びらの細胞の数を増やして、開閉運動をする。』
でした。
そのため、チューリップは開閉運動を繰り返すたびに、サイズが大きくなっているのです。
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解答を寄せてくださった方々、どうもありがとうございました。