2009/06/03(水)22:11
はてさて、なんだろう ---その13(解答)--- 気孔から光が漏れていました。(竹取の翁の証言より)
竹の胴体表層部分には、『気孔が存在するのか?』 という問題でした。
図1(再掲) : 竹の胴体表層部分
----------
竹の気孔探しは、初めての体験です。
メスを握る手に思わず気合が入ります。
しかし、竹は硬く繊維質なため容易にスライスができません。
それに円形なので、それに沿って表層をスライスするとなると相当困難です。
共焦点レーザ走査型顕微鏡ならこの苦労はないのですが、
大勢の諭吉君と別れる気力体力がないため、当分の間は手作業で我慢です。
こういうときは 『下手な鉄砲作戦』 です。
ひたすらスライスして・・・ようやく覗けるくらい薄く切れました。
図2 : 竹の胴体表層部分
図3 : 図2の解説
気孔の存在を確認しました。
もう一段階大きな倍率の画像では、気孔細胞の形まで確認できるのですが、
サンプルに厚みがあった所為か鮮明ではなかったので、載せませんでした。
リクエストがあれば載せます。
全体に分散しているまだら模様は、毛やくぼみです。
----------
竹の胴体表層部分には 『気孔が存在するのか?』
正解は
『A : ある』
でした。
つまり、かぐや姫が窒息しなかったのは、気孔があったためのようです。