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カテゴリ:『 蚊 』 シリーズ
シリーズの中でも、いま一つ人気が上がらないボウフラです。
成虫の吸血行動がその理由のようです。 図1(再掲) : ボウフラ 初期 体が小さいと厚みも薄いため、頭部の観察ができます。 図2 : ボウフラの頭部 この写真では正直よくわからない構造ですが、 ブラシ状の突起物で、わっしわっし削り取ったり、丸のみしたりするようです。 この観察にはカバーグラスをかぶせています。 時間がたつにつれカバーグラス内の水が蒸発し、サンプルには大気圧がもろにかかります。 その状態でカバーグラスに触れようものなら、生体試料は圧力差でつぶれます。 図3 : ボウフラの内容物 そんなわけでつぶしてしまったボウフラの内容物です。 つぶしてしまったからといって捨ててしまうのはもったいないです。 ボウフラが何を食べたのか調べられるよい機会なので覗きます。 予想通りですが、微生物や有機物を食べていたようです。 ---------- 微生物の力を借りて、試料を処理することもあります。 十分成長したボウフラの構造を知るために、微生物たちの力を借りました。 図4 : ボウフラの外殻 尾部 中心の丸いものがゾウリムシです。 ボウフラをつぶすことなく、内部の有機物をせっせと食べてくれています。 (続く) ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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