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カテゴリ:プチ研究
以前の消毒液のコメントを読んで、身の回りの化学物質をネタにしようと思いました。
なので今回のお話は 有機化合物(アルコール) です。 化学アレルギーの方は鳥肌が立ちそうなタイトルですが、 身の回りの化学物質くらいは知っておいて損はないと思います。 今回は入門編ですので、お気楽に読んでください。 ---------- まずは、メタン・エタン・プロパン・ブタン と何回か口に出して暗記ください。 4つを順番に覚えるのがポイントです。 何となく覚えたら、カラーボールの位置に注意しながら次の図1をご覧ください。 メタン・エタン・プロパン・ブタン と進むにつれてどのように形が変わっているでしょうか。 図1 : メタン・エタン・プロパン・ブタン Cが1つ、Hが2つずつ増えていくにつれて、 メタン・エタン・プロパン・ブタンとなります。 メタンは、メタンガスと呼ぶ方が有名かもしれません。 生ごみから出るガスや、牛のげっぷがメタンです。 また都市ガスのガスであり、温室効果ガスでもあります。 メタンガスの数割が牛のげっぷ由来であることが、現在問題となっています。 エタンは、後で出てくるエチレンの製造に使います。 プロパンは、コンロなどに用いるLPガスのことです。 ブタンは、ライターの中に入っているガスです。 これらは、図1のような構造を取っています。 ---------- そして、今回のメインであるアルコールです。 アルコールとはそもそも何でしょうか? まずは図2をご覧ください。 右側がアルコールです。 カラーボールの変化と、名称の変化に注目してください。 図2 : メタノール・エタノール 図1のような構造の物質は 『アルカン』 といいます。 そのアルカンの C と H の間に O が1つ入ると、 名称の後ろに 『オール』 がついて、 アルカン + オール = アルコール となります。 つまりアルコールとは総称なのです。 プロパンだとプロパノールになり、ブタンだとブタノールとなります。 メタノールは、アルコールランプの燃料です。 飲むと失明することで有名です。 エタノールは、お酒のアルコールです。 原材料で酒精と書いてあるのはこれです。バッコスのような妖精が入っているわけではありません。 また消毒用アルコールに用います。 そして、人間が飲んだり使ったりできる唯一のアルコールです。 ---------- アルコールはこれでおしまいです。 是非、備忘録に書き留めて覚えください。 ---------- ≪おまけ≫ 図の記号の解説。 C : 炭素原子。 カーボン紙のカーボン(Carbon)は炭素のことです。 H : 水素原子。英語でhydrogen(ハイドロゲン)。 O : 酸素原子。英語でOxygen(オキシゲン)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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