2010/02/24(水)01:02
北の国から (その2) ---トゲのある温かい話---
トックリキワタの表面を掲載します。
図1 : トックリキワタ(徳利木綿)の木肌
鬼おろしのような木肌は、意思を感じます。
トゲを発生させるに至った経緯がとても気になります。
上部のほうにあまりトゲがなかったのは、やはり食害されやすい下部を保護しているのでしょう。
誰もいなければ、幹にかぶりつきたいところです。
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温室には池があり、スイレンが咲いていました。
アメンボがす~いすい。
君らは外の過酷さを知らないんだろうなあ。
図2 : スイレン
腕を伸ばし、真上からパチリ。
図3 : スイレン 接写
ここはイソギンチャクか?
気分はカクレクマノミです。
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多肉植物のコーナーは暖かいのに閑散としていました。
転ばないように歩を進めます。
しかし多肉植物とありますが、ほとんどはサボテンでした。
図4 : 単刺団扇(タンシウチワ)の木肌
面白い構造です。
サボテンに見られるような、1つの刺座から多数の単刺が付きだしています。
と思いきや・・・
図5 : 単刺団扇(タンシウチワ)
ブラジル、アルゼンチン
やはりサボテンでした。
これは原始的な、つまり樹木からサボテンへ変化している途中の構造です。
サボテンは元々樹木であることを、教えてくれます。
植物に刺座が存在していれば、その植物はサボテンだと判断できます。
図6 : ハッカクレン(八角蓮)
メギ科
台湾、中国(福建、広西、安微、湖北省)
どこかで見たような、変わった形の葉。
八角とあるが、じっさいはダビデの星のような形。
物を包むのに良さそうです。
どうやら解毒や痛み止めになるそうです。
想像するに、元々はこの神秘的な形がうけて、薬として利用し始めたのではないでしょうか。
その気になれば、植物は大抵、毒にも薬にもなるのですから。
北大植物園シリーズ 前半終了
(続く)
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