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なかちゃん@那覇の日々のくすりばこ

期間限定!心に残る卒業ソング

期間限定!心に残る卒業ソング

風薫る3月は、卒業式のシーズン。そう、甘酸っぱくもほろ苦い「別れ」のシーズンです。「仰げば尊し」のような定番の唄もいいんですが、その時代時代を彩ってきた「卒業ソング」の存在はやはりいいものです。そこで、期間限定ですが、僕が物心ついた頃から耳にしたたくさんの歌の中から、これぞ!と思う卒業ソングについて、ちょっぴりうんちくをたれてみようと思います。

1.初めて「卒業ソング」を意識した?歌。「微笑がえし」(1978年)
 ご存知、キャンディーズのラストシングルにして、最大のヒット曲です。「僕の好きな歌」のところでもこの曲は取り上げていますが、歌詞の内容は明らかに「切ない別れ」の歌です。でも、この曲の明るさいっぱいのメロディーが、少々湿っぽさをやわらかくしているため、明るい、前向きな別れを歌っているところがいいですね。

2.いまや卒業式の定番、「贈る言葉」(1980年)
 「3年B組金八先生」の主題歌にして、いまや定番の卒業の歌といっていいでしょう。この歌の詩の世界そのものが、まさに卒業式の世界でした。「金八先生」の最終回で、生徒全員が泣きながらこの歌を歌う姿を見て、子供心に、こんな泣ける卒業式は味わえるのかな?なんて考えていましたが、静岡県立大学を卒業する時、謝恩会の後の飲み会で大泣きして、ようやくこの気持ちを味わえました。

3.「好き」という気持ちを胸に秘めて…「制服」(1982年)
 松田聖子の名曲「赤いスイートピー」のカップリング曲。しかし、この曲は彼女の曲の中でも、3本の指に入る名曲といっていいでしょう。お互い、「好きだ」という気持ちを胸に秘めて…。「でも、このままでいい。ただのクラスメイトだけでいい」という歌詞の中には、青春時代の甘酸っぱく、切ない思い出がたくさんつまっていて、胸にググッとくるものがあります。この曲を含め、彼女の曲の中には、「卒業」にまつわるたくさんの名曲があります。そして実は、次の歌も彼女の歌なんです。

4.青春時代の切ない思い出。「蒼いフォトグラフ」(1983年)
 これも大ヒット曲「瞳はダイアモンド」のカップリング曲。でも、これも非常に評価の高い名曲です。中でも、「光と影の中で腕を組んでいる 一度破いてテープで貼った 蒼いフォトグラフ」というフレーズは出色ですね。このフォトグラフに写っている面々は、きっといろんなことがあったんだけど、一回破いてしまったものをもう一度テープでつなぎ合わせているというのは、やはりこの中につまっているかけがえのない想い出の大きさがそうさせているのかもしれません。

5.同名タイトルで全く違う世界を描いた「卒業」(1985年)
 同名のタイトルを、4人の歌手がまったく違う世界観で歌ったのは、この年が初めてでしょうね。しかも4人とも僕と同世代です。その4人とは、尾崎豊・斉藤由貴・菊池桃子・倉沢淳美の4人。その中でも強烈なインパクトなのは前者2人です。1992年、26歳の若さでこの世を去った孤高の天才・尾崎豊の「卒業」は、若者が抱く社会への矛盾と、それに抵抗してもあえなく蹴散らされてしまう絶望感を歌にしていました。斉藤由貴の「卒業」も、「涙は、卒業式よりももっと悲しい瞬間のためにとっておきたい」と、これまたドライ感てんこ盛りの曲でした。「卒業」というと、悲しくも前向きな明るさのある曲が多いだけに、なんとなく異質な感じを抱いてしまいました。でも、僕はこの2曲が大好きです。

6.同世代を駆け抜けた卒業ソング(1)「じゃあね」(1986年)
 おニャン子クラブ最大のヒット曲にして、その時代を代表する卒業ソング。大ファンだった「なかじ」こと中島美春ちゃんの「卒業(モー娘。風にいえば「脱退」ですね)」にあわせ、クレジットには出ていないものの、彼女をメインヴォーカルに抜擢しています。別れの悲しさは感じますが、最後の「4月になれば 悲しみはキラキラした想い出」というフレーズで救われます。

7.同世代を駆け抜けた卒業ソング(2)「かしこ」(1987年)
 おニャン子クラブ内ユニット・うしろゆびさされ組(高井麻巳子・岩井由紀子)のラストソング。これは別れの歌ながら、秋元康独特の言葉遊び的な詞の運びが絶品です。手紙の最後に添える「かしこ」を最後の“I love you”と捉えて、ここまでイメージを膨らませるあたりはさすが、というほかありません。

8.同世代を駆け抜けた卒業ソング(3)「乾杯」(1988年)
 正確に言うと、これは「同時代」ではありません。長渕剛が以前出したものを、再レコーディングして発売したのがこの時期なんです。個人的には、最初に発売した時の、まっすぐな歌い方をしていたバージョンの方が好きなんですけどね。でも、歌詞そのものは好きな歌。大学の謝恩会の後の飲み会、悪友たちと肩を抱き合って、みんなで大泣きして歌った歌です。だから、個人的にはいちばん思い入れが深いかな?

9.同世代を駆け抜けた卒業ソング(4)「卒業」(1991年)
 と、言っても、これは渡辺美里の歌。ただ、歌詞の内容は甘酸っぱい青春時代の淡い恋の思い出をいっぱいに練りこんだ、とっても素敵で切ない歌です。なかでもお気に入りのフレーズは「さらさらと雨に追われるように 花は散るらん 一枚きりの切符」というフレーズ。新しい街への旅立ちの情景が重なってきます。眼を閉じると浮かんでくる、そんな情景…。

10.沖縄が生んだアーティストの名曲(1)「my graduation」(1998年)
 1996年、メンバー4人の平均年齢が13歳という、驚異的なローティーンがデビューしました。彼女たちの名前は「SPEED」。そうです、日本の音楽界にその名を残すスーパーユニットです。一つ前の曲「white love」が驚異的な大ヒットを記録した中で発売されたこの曲は、恋の終わりを「卒業」に見立てて歌われました。そして、折からの卒業シーズンと重なって大ヒット!中でも、最後のフレーズ「あなたと過ごした青春 輝きはずっと色褪せない my graduation」は出色です。2000年3月に惜しまれながら解散したものの、昨年期間限定で再結成したSPEED。成長した彼女たちは、この歌をどういうふうに表現するんでしょうか?

11.沖縄が生んだアーティストの名曲(2)「未来へ」(1998年)
 1998年、メジャーデビューシングル「長い間」が爆発的な大ヒットを記録したKiroro。実は、セカンドシングルとして発売されたこの曲のほうが、世に生み出されたのは早かったんです。ヴォーカルの玉城千春ちゃんが、自分のお母さんになぞらえて作ったこの曲は、旅立ちの歌として、ここ最近の卒業式でよく歌われています。それはやはり、このフレーズが出色だからでしょう。

 ほうら 足元をみてごらん
 あれがあなたの歩む道
 ほうら 前を見てごらん
 あれがあなたの未来

 まさに、「旅立ち」にピッタリはまるフレーズですね。

12.これぞ卒業ソング!切なさはピカイチ「春なのに」(1983年)
 卒業式のシーズンになると、どこかしらでかかる曲の代表格といっていいでしょう。柏原芳恵、最大のヒット曲であり、彼女といえばこの曲がすぐ思い出されます。内容的にも名曲中の名曲といっていい曲でしょう。中島みゆきワールド全開の曲ですが、その湿っぽさがいい意味で薄らいでいるのは、柏原芳恵の声のチカラと言っていいでしょう。でも、2回繰り返すこの歌詞は、切なさ満載で胸が詰まります。

 記念に下さい ボタンを一つ
 青い空に 捨てます
 春なのに お別れですか?
 春なのに 涙がこぼれます
 春なのに 春なのに ため息また一つ



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