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2003年12月21日
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テーマ:休職ライフ(210)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 病気に立派も何もあったものではないが、世間で誤解している人がいるから、書いておく。
 パニック障害とは、急にめまいや呼吸困難などの発作を起こす病気である。外見は、その場でうずくまる、もしくは倒れる、呼吸が速い、声が出ない、心臓を抑えて苦しがる、手足が震える、といった感じ。本人は、めまいや吐き気、呼吸が苦しい、動悸がする、といった感じがして、頭の中が、苦しいことに対する不安や、このまま死んでしまうのではないかという恐怖感がつのり、パニック状態に陥る。で、病院へ行って検査すれば、異常なし。1時間もすれば発作が収まる。
 この、検査に異常がないということから、周囲の人から「気のせいだ」ひどいときは嘘つき呼ばわりされたりするといった、患者に対して無理解な対応をされがちである。私も、発作を起こして倒れているときに、怒鳴られたことがあった。「どうしたいのかはっきり言え」言えるようなら倒れたりしない。こっちは死の恐怖と闘っているのである。
 今朝の朝刊に、20日に発表された、東大助教授らのパニック障害の研究結果が載っていた。患者は、安静時でも、脳の一部が過敏に活動している。そこは、怒りや恐怖といった反応に関わる扁桃体と呼ばれるところや海馬など、だそうだ。今まで、扁桃体を中心とした脳内ネットワークの異常がパニック障害の原因といわれていた、その裏付けとなる結果である、という。
 つまり、パニック障害患者は、常に怒りや恐怖に対して過敏になっている。即ちストレスに対して、安静時でも臨戦態勢であるということだ。これは、患者自身の実感とも合致する。いつ何時でも、漠然とした不安や恐怖がつきまとっていたものだ。
 これを、心理療法で治療を施した患者に同じ検査をしたところ、脳内の海馬の活動が低下し、状況判断に関わる部分の活動が活発化した、ということだそうな。きちんと治療を受ければ治るのである。
 患者の皆さん、諦めずマイペースで治しましょう。まわりの人は、温かく見守りましょう。






最終更新日  2003年12月21日 17時00分37秒
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