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カテゴリ:社労士の本棚
新年最初の仕事が解雇相談。ここ最近の傾向として、能力不足を理由とした解雇の相談が増えた。景気の低迷が続き、小さな会社では戦力になっていない人を置いておく余裕がなくなってきているのだと思う。 解雇したい理由を尋ねると、明らかな懲戒事項に該当したと言うことではなく、「仕事ができない」という、漠然とした印象に基づく能力不足を理由としたものが多くなった。解雇相談で、やっかいなのは、この手の相談で、対応を間違えたり、手順を省くと後々の訴訟リスクを大きくすることになりがちだからだ。 今回のケースは、能力不足の社員への対応として、配置転換をしたところ、本人は強硬にこれを拒み、就業拒否に及んだ。
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会社には出てきているけど、配置転換先での就業を拒否するというので、ここはセオリー通り、出勤停止にするのが効果的だ。ここで、大事なのは就業規則で、制裁規定があるかということ。慌てて、就業規則を調べてみると、ちゃんと載っているのでとりあえず一安心。 今回紹介する本は、いわゆる能力不足の社員を如何に辞めさせるかというテーマに絞って書かれている本で、そのやり方の手順が、非常にわかりやすくかかれている。この手の本はいろいろあるんだけど、この本は、うまくまとまっているような気がする。 最近は、どうしても訴訟リスクを考えて手を打っていかないとならないから、適当なアドバイスをして、後で墓穴を掘るなんてことにならないように気を遣うよな。確認の意味で手元に置いておいて損のない 一冊だと思う・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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