★厚生年金基金の事務費
顧問先の奥様から電話有り。10月からの社会保険料の控除額がわからないから教えて欲しいとのこと。標準報酬額表をみていたら、あっ いけない、この会社は厚生年金基金だったので、基金の掛け金早見表をファックスしてもらう。この基金の場合、給与の29/1000が上積額なのだが、そのほかに、2/1000という「基金の事務費」を徴収されている。この2/1000という金は将来の年金給付になんら加算されない金だ。世間一般にはあまり知られちゃいないようだが、厚生年金基金は掛け金を集めるだけじゃなく、事務費名目で運営費をちゃっかり事業主から掠め取っているというわけ。知り合いの社労士の先生によると、この事務費というのは「顧問料みたいなもの」らしいのだが、それにしては酷い顧問料(事務費)もあったもんだ。この事務費があるから、逆に言えば、基金は年金資金の運用に失敗しても一応組織としての体裁を保っていられるわけだ。資金の運用益だけで運営費を賄うとしたら、もっと資金の投資は慎重になるだろうと思う。