正直、タイトルだけ見たときは「嫌われたい人向けの本?」と思っていました。でも読み始めたら止まらなくて、一気に読み終えてしまいました。
この本は、オーストリアの心理学者・アルフレッド・アドラーの思想を「悩みを抱えた青年と哲人の対話」という形で描いた一冊。哲学書と聞くと難しそうに感じるかもしれないけれど、会話形式で進むのでまるで小説を読んでいるようにスラスラ読めます。
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
読んでいて一番刺さったのがこの言葉。最初は「いや、さすがにそれは言いすぎでしょ」と反発しました。でも読み進めるうちに、仕事のストレスも、将来への不安も、自己嫌悪さえも、突き詰めれば誰かとの関係や比較から来ているんだと気づかされて、気づいたら「たしかに…」と深くうなずいていました。
「他者の課題に踏み込まない」という考え方
これも目からウロコでした。アドラー心理学では、「自分の課題」と「他者の課題」をはっきり切り分けて考えます。たとえば、自分が誰かに親切にしたとき、相手がどう感じるかは相手の課題であって、自分にはコントロールできない。だから必要以上に気を揉む必要はない、という考え方です。「他人にどう思われるか」をずっと気にして生きてきた自分には、かなり衝撃的な視点でした。
タイトルの意味、ちゃんとわかった
「嫌われる勇気」というのは、「積極的に嫌われにいこう」ということではありません。自分らしく生きると決めたとき、すべての人に好かれることはできない。でもそれでいい、という覚悟のことを指しています。読み終えたとき、なんとなく肩の荷が下りたような、少し自由になれた気がしました。
自己啓発本が苦手な方にも、哲学に興味がない方にも、読みやすくておすすめの一冊です。「なんか最近、生きづらいな」と感じているなら、ぜひ手に取ってみてください。きっと何かが変わるはずです。