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カテゴリ:日々の出来事
何度も書いたけど、私の父は大工だった。
なぜかそれが自慢だった。 捨て犬を学校で飼うことになった 小学校2年生の時には、立派な立派な犬小屋を 作って、校庭の真ん中を犬小屋をかつぎながら 大きな体でやってきた。 足を骨折した時には、背の低い私にぴったりの 松葉づえを作ってくれた。 夏場の父はとてつもない汗臭さを放って 電車に乗って帰ってきた。周りの人が きっと鼻をつまむくらいに。 母もしょっちゅう鼻つまんでた(笑) 反抗期には、その匂いも、そんな父も とてつもなく嫌だった。 けれど社会に出て、いつからか父は 私の理想の人だった。 会社帰りに電車で、強烈な汗臭さの父に会っても 全く恥ずかしくなんてなかった。 ボサボサの髪だって、鼻毛が出ていたって 眉毛が村山首相みたいに伸びてたって。 兎にも角にも私は父が大好きだった。 大きな掌も、偏平足な足の裏も、おかしな 歩き方も。何より笑顔が優しい父だった。 いま建設関係の会社で働く私。 現場に出ている人が帰ってくると 懐かしい父の匂いがホンワリとする。 木の香り。 和む~。ついつい必要以上に クンクンしてしまう。変態だな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.27 17:43:40
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