慢性疲労症候群とは?
慢性疲労症候群(CFS)とは、これまで健康に生活していた人に原因不明の強い全身倦怠感、微熱、頭痛、筋肉痛、精神神経症状等が起こり、 長期にこの状態が続いて健全な社会生活が送れなくなるという病気であり、CDC(米国疾病対策センター)により1988年に提唱された比較的新しい疾患概念である。1999年、厚生省研究班(班長:木谷照夫)が一般地域住民4,000名を対象に疲労に関する疫学調査を行ったところ、約1/3の人が半年以上続く慢性的な疲労を感じ、 その半数近くの人で作業能力が低下していることが判明、CFS診断基準を満たす患者も0.3%認められた。また、翌年に同一地域の医療機関受診患者2,180人を対象に 行った文部科学省の調査では、慢性疲労は45%の患者で認められ、そのうち医師が病名を特定できていたものは約4割に過ぎないことも明らかになった。したがって、 原因不明の慢性疲労の診療は医療機関における重要な課題であるとともに、慢性的な疲労は医学的観点のみならず大きな経済的損失という観点からも大きな社会問題 となってきている。参考【大阪市立大学医学部付属病院 慢性疲労外来】より〔慢性疲労症候群の症状〕1. 徴熱(腋窩温37.2~38.3℃)ないし悪寒2. 咽頭痛3. 頸部あるいは腋窩リンパ節の腫張4. 原因不明の筋力低下5. 筋肉痛ないし不快感6. 軽い労作後に24時間以上続く全身倦怠感7. 頭痛8. 腫脹や発赤を伴わない移動性関節痛9. 精神神経症状(いずれかlつ以上)羞明、一過性暗点、物忘れ、易刺激性、錯乱、思考力低下、集中力低下、抑うつ10. 睡眠障害(過眠、不眠) (以上の症状が6カ月以上にわたり持続または繰り返し生ずること)私の主な症状は、全身倦怠感、微熱(37.2~37.6℃)、喉の痛みでした。15歳の冬に風邪をきっかけに上記の症状が毎日毎日続きました。風邪なら2~3日でよくなるのに。これがこの後、17年も続くとは・・・