
避暑地のはずの軽井沢も、このところ日中は30度にもなってしまいます。
資料館に来館されたお客さまが、犬を木に繋いでいました。人間も暑いのですが、
犬も暑さでまいっています。冷たいお水をお皿に入れてあげました。
もちろんお客さまにも、熱中症になったら困るので、冷たいお茶をお出ししています。
資料館の庭の松虫草。八月末の山の花だと思っていたのに、早くから咲いています。
涼しそうでしょう? 大切にしたい花です。
夕方になって家に帰ると、レモンイエローのユウスゲが咲いています。
この花は、夕方に咲き始め、翌日の朝には萎んでしまいます。
花が透き通った黄色ですし、ほのかに芳香を漂わせます。夜、花にやってくる
虫によって受粉され、黒い小さな種が、秋にはできます。
この種を春に蒔くと、1年目は細い萱のようなのが出ます。2年3年と水遣りを
しながら辛抱すると、3年目の7月になってようやくこのような花を
咲かせてくれます。高山植物の女王といわれるコマクサは、10年かかるそうです。
軽井沢に咲くユウスゲのことをアサマキスゲというそうですが、四国でも
種を蒔いて育ててもらっています。3年目になって咲いたら、「シコクキスゲ」と
名をつけて、可愛がってあげて下さいね。