番組改編の季節・・・
このところ立て続けに毎回観ていたドラマが終盤になり、ちょっと寂しい気分。3ヶ月クールで展開するドラマって、けっこう占星術的に見ても面白いんです。特に拡大と発展の星・木星(一年でひと星座を廻る)と制限や困難の星・土星(ほぼ二年半でひと世是を廻る)の象徴するものが、端的に表れていたりします。土星が通奏低音のように隠れたメロディをかなで、表面的には木星のもたらす雰囲気で飾られている・・というのが、ある種のパターンになっているような気がして面白いのです。たとえば今、土星は2年ほど前から獅子座にあります。獅子座は恋愛と創造性の星座、「自己表現欲求」の星座ですから、この星座を運行する土星は、人々に「なぜ生きているのか」とか「自分の生きる意味って?」ということを考えさせている。つまりドラマではこれが通奏低音になっているように思えます。そしてこの二年の間、木星は蠍座から射手座へ移った。蠍座は人との深いコミットを表すシリアスな星座ですから、「白サギ」とか「女王の教室」みたいな、イジメや裏切り、復讐といったことをテーマにしたものが多かったし、展開もかなりシリアスだった。ところがその木星が射手座に入ると、途端に軽やかなお話、未来に羽ばたくお話が多くなりました。射手座は未来の可能性を表す星であり、そもそも木星が最も力を発揮する星座。今回私が、ちゃんと録画してみていたのは、先日ちょっと触れた「セクシーボイス&ロボ」と「私たちの教科書」なのですが、後者はイジメをテーマにしながら、裁判劇の要素を盛り込み、ドラマとして面白く見せていました。非常に興味深かったのが、二つとも似たようなメッセージを主人公に言わせているところ。「セクシー~」の方は「僕は、僕の味方でいようと思う」てなことを、「私たちの教科書」では、イジメを苦に自殺を考えた少女明日香が、それを思いとどまり、秘密の隠れ家の壁に書き残した「明日香から明日香へ」で、自分が死んだら悲しむ人がいることを理解したこと、それはほかならぬ過去の自分であり、未来の自分であるということ。これもまた「自分が自分の味方でなくてどうするの?」というメッセージを感じるものでした。つまり獅子座・土星が自分自身を突き詰めていったことによる答えのような気がしたのです。この秋に、土星は獅子座から乙女座に移ります。するとどういったことが通奏低音になるのでしょうか。乙女座は「健康と奉仕、労働」の星座と言われています。働くことの意味、自分の天職って? と問いかけるようなドラマが、見られるようになるかもしれませんね。