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2008.03.17
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カテゴリ:病気を知りたい。
手術後の癒着防止に道 兵庫医大、マウスで解明

記事:共同通信社
提供:共同通信社

 開腹手術を受けると体内の炎症反応を調節する物質のバランスが崩れ、傷口付近で癒着が起きるメカニズムを、兵庫医大の中西憲司(なかにし・けんじ)教授(免疫学)らが解明し、16日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。

 血液を凝固させる繊維状のタンパク質の働きを、炎症関連物質のインターフェロンが強めていた。これをじゃまする薬剤を投与すると癒着を防げるのをマウスで確認。中西教授は「4年後を目標に癒着防止薬としての治験を行い、手術後の悩みを解消したい」と話している。

 中西教授は、盲腸に軽いやけどをさせたマウスで実験。そのままでは盲腸と小腸が癒着したが、インターフェロンを阻害するHGFという薬剤を投与すると繊維状タンパク質の分解が進み、癒着が起きなかった。

 がんなどで開腹手術を受けると、患者の8割以上で患部が周囲とくっつくなどの問題が起きる。時に激しい腹痛や腸閉塞(へいそく)の原因になるが、完全に防ぐのは難しいという。

 中西教授は「癒着のために再手術を受ける苦痛が減らせるのではないか」としている。

*お年寄りは手術後あまり動かないのでどうしても癒着になりやすいのでこの薬が効果的とわかれば術後はとても楽になります。





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最終更新日  2008.03.18 07:36:14
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