キャシー先生との戦い ３
そんなことだったので、私は息子がSharingの時間に持っていくオモチャについては気をつけていたのだが、しばらくして、他にも気をつけなければいけない事があることに気づいた。それは、うちの息子が、銃を撃つ物まねを頻繁にすることである。[⇒ranking] 私達は、息子を銃について、なにも気に留めずに育ててきており、彼が銃で撃つ物まねをすれば、大人の私達は彼の目の前で、｢うううううっ。｣と胸を押さえながら死ぬ物まねをしてきた。大人になってからは出来ない事を、子供時代に想像上で遊ぶことは、本当に楽しい貴重な時間ではないかと、そう思っていたのである。一方、旦那は、彼に、自分の買って来るテレビゲームをドンドンやらせ、大体それは、銃でモンスターを撃ったり、もしくは何かのスーパー・ヒーローがマフィアをやっつけたり、悪の手先から地球を救ったりするもので、彼の欲しがるおもちゃは、ウォルバリン、スパイダーマン、バットマン、ティーン・タイタンと、皆、悪者をやっつけるスーパー・ヒーロー。そしてスーパー・ヒーローは、大体銃を持っていた。 そうこうするうちに、息子は、彼の想像の世界でいつもスーパー・ヒーローになり、一人でいれば鏡をみながらスーパー・ヒーローのフォームを決め、空気に向かって銃で撃ったり、蹴ったりパンチしたり。彼はいつも正義のために戦い、地球を守り始めた。それは、勿論、 ・・・・・学校でも、である。 それで私は、再度息子に、何度も言い聞かせなければならなかった。｢お母さんは、銃で射ち合う遊びは、全く問題ないと思うよーーー。 でも、学校では、駄目なんだって。 銃で射ち合う物まねをすると、学校では叱られるから、やめないといけないよー。｣ と、ある日、私は学校で息子が友達と校庭を駆け回る姿を見ていて、そこにキャシー先生がやってきて、息子を怒鳴りつけるのを見て、びっくりしてしまったのである。息子は、親友のライ君と、いつものように全速力で走っていた。そして、二人はそこで止まって、息子は両手を3本指にして（←ウォルバリンになった）、｢やーーーーーっ！！！！｣と言いながら、ライ君にキックをする物まね。ライ君は、｢I'm Power Ranger!（おれは、パワー・レンジャーだっ！）｣（←変身した）と言いながら、息子にパンチをする物まね。二人はいつもどおりスーパー・ヒーローになりきって、戦いごっこを始めたのだが、それを、遠くにいたキャシーが見つけて、私の目の前で二人に怒鳴りつけたのである。｢No Fighting!!!!｣ (喧嘩は、駄目よっ！！！！）私は、この人 目が悪いのかなーー、タダの戦いごっこじゃないか、と思いながら、キャシーに、｢キャシー、あの二人は、喧嘩なんてしてませんよ。 スーパー・ヒーローごっこをしているんです。｣と、軽く言ってみた。大体、彼らは、銃で撃つ物まねもしていない。するとキャシーは、私に、あなたも当然理解しているでしょうという顔で、ニッコリとひと言。｢But NO FIGHTING at school.｣ （でも、学校内では、喧嘩は禁止ね。）そして、私に、ウィンクしたのである。私は、びっくりしましたね。入学以来、既に半年。ずーーーーーーーーーっと学校でスーパー・ヒーローごっこをやり続けている息子なのだが、この学校では、銃の撃ち合いごっこだけでなく、スーパー・ヒーローごっこも禁止になったのだろうか。もし、そうなったのだとしたら、一日24時間自分はウォルバリンなんだと信じている息子には、もう、他に遊ぶ遊びは、・・・・・・ないですね。＜つづく＞現在このブログは第3位⇒****
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