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無沢山(Ⅲ無沢)
訪問日 2021年4月20日、晴れ時々曇り 等級:三等 標高:709.0m 1/25000地形図:東赤谷 Ⅲ笹良 訪問日 2021年4月20日、晴れ時々曇り 等級:三等 標高:505.7m 1/25000地形図:東赤谷 コースタイム:駐車地点(8:37)→林道T字路(着9:08、出9:13)→C地点(着9:33、出9:42)→無沢山(着11:04、出11:39)→C地点(着12:50、出12:55)→B地点(着13:09、出13:13)→Ⅲ笹良(着13:55、出14:14)→B地点(14:51)→林道T字路(14:57)→駐車地点(15:27) 最近、阿賀町の旧三川地区で国土地理院の地形図から消失している三角点がいくつかあり、昨年はそのうちの一つ屋敷岳の標石を確認してきました。測量会社あるいは個人が標石の存在をよく確かめず国土地理院に「不明」と報告しているケースがあるかと思います。無沢山の三角点もその一つで、ここも単に標高点に変わってしまいました。そういうこともあり今回は無沢山の標石を確認すべく登ってきました。ついでに近くの三角点、Ⅲ笹良(ささら)も寄り道してきました。 - 赤の線が行動ライン 中ノ沢林道は残雪に加え土砂崩れや複数個所の路肩決壊のため車は途中まで。林道綱木線が舗装された状態でT字路に通じていたがゲートの有無、除雪状況などは不明。T字路からC地点へはトラロープが張ってあり倒木等で車の通過困難、C地点は土砂崩れで道路決壊。C地点から無沢山まで踏み跡あり、容易。B地点からⅢ笹良まで径なし、難易度やや高い。 阿賀町の中ノ沢集落手前から中ノ沢林道に入りました。悪路だなと感じましたが、進んで行くと写真のような状態になり、少し戻り路肩が広くなっている場所に駐車しました。当初の予定ではてっきり林道T字路付近まで行けるものと思っていましたので大誤算でした。林道歩きが長くなりそうでしたが、準備後歩き始めました。 「こんにちは、お邪魔しま~す……」と思わずつぶやいてしまいました。ずいぶん老けているような気がしました。 林道は行動図A地点付近でY字路になっていて、右の道にトラロープが張ってあり、左の砂防ダムへ通じる道へ入ってしまいました。途中で気付きヤブをかき分け林道に戻りましたが、ロープが張ってある道を歩くのが正解でした。復路確認しましたが、その部分が土砂崩れで車が通行できない状態になっていました(写真略)。この林道、さらに上の写真のような路肩が決壊している場所が3か所程度あり、維持されていないのではないかと思いました。 T字路の標識が見えてきました。 林道綱木線が舗装された状態で合流しました。調査不足を痛感しました。通っていないのでゲートの有無や除雪状況は分かりませんが、次回この付近に来る機会があったらこの林道を利用します。 ここで無沢山方向へ通じる林道が分岐しますが、トラロープが張ってあり、「一般通行禁止」の表示板がありました。歩いてみてわかりましたが、途中大きな倒木が道をふさぎ、車での通行は困難ではないかと思いました。 T字路から砂防ダム(写真)までは、復路、Ⅲ笹良へ寄り道するために、どこから入ればよいか確認しながら歩きました。 C地点の道路決壊現場に到着、写真の堰堤の上流側を通過しました。 ようやく無沢山へ登り始めることができました。アプローチに手間取り駐車地点から1時間以上経過。尾根までスギ植林地の急斜面を適当に登りました。 尾根に出ると踏み跡が現れました。一般登山道と比べると不明瞭で歩きにくく、一部ヤブっぽいのは仕方ありませんが、全くのヤブよりは比較にならないほど助かりました。 サイゴクミツバツツジでしょうか、もうツツジの仲間が咲いていました。他に季節柄タムシバやイワウチワ(写真略)も多く咲いていました。通る人が少ないせいかイワウチワを避けて歩くのが大変で、少し踏んでしまったかもしれません。ギフチョウも飛んでいました。 スギの巨木がありました。スギ以外にも大きな木が多いという印象でした。 踏み跡は尾根伝いに付いていてなかなか雪を踏むことはありませんでしたが、それでもだいぶ上まで進むと少しだけ残雪があり、わずかな距離ですがショートカットすることができました。 途中、無沢山が見えました。地形図では標高点709mに山名が記載されていますが、よく見ると細長く、どれが709mピークなのかわかりづらく感じました。 山頂に近づいてきました。春の日差しがとても心地よく、来てよかったなと感じました。 到着しました。標石は遠目でもすぐわかりました。 標石を接写しました。水準器がないとわからない程度ですが、ごくわずか手前側に傾いているような気がしました。 国土地理院の成果は北緯 37°48′11″.4943、東経 139°22′54″.2494です。表示されている高度は内蔵している気圧高度計の数値で、いつも3m~10m程度高く表示されています。校正していません。 ここにも例の山頂標識がありました。 山頂からは梢越しに五頭山や松平山、金鉢山(写真)等が見えました。寄り道する予定のⅢ笹良が気になり、食事後、早々に出発しました。 無沢山からの復路、行動図B地点付近のスギ植林地からⅢ笹良へ向かいました。時間が押し気味でしたのでちょっと入ってみて歩きやすそうであれば行ってみようかと……。スギの植林地はすぐに終わりましたが、はじめのうちは歩きやすい尾根(写真)でした。 途中からヤブの密度が増加し容易ではありませんでしたが、Ⅲ笹良に到着しました。コンクリート製の境界標らしきもの(写真)や古いプラスチック製の杭はありましたが、三角点標石が見当たりません。 時間も限れていましたのであきらめムードが漂いましたが、Ⅲ笹良の成果に最も近いポイントをハンディナビで探し、その付近の落ち葉をどけてみると標石が出現しました。幸運でした。 付近はスギや灌木ヤブで眺望はありませんでした。点名の笹良は古岐の小字で、藤島玄氏の「越後の山旅上巻」では中ノ沢川の上流をササラ沢と記載しています。 真上にある木がナビの画面に映り、うまく写真が撮れず苦労しました。国土地理院の成果は北緯 37°47′17″.9451、東経 139°23′19″.5745です。 もう少しのんびりしたかったのですが、手際よく林道へ戻れる自信がありませんでしたので早めに出発しました。 この写真は復路に撮ったものですが、尾根がはっきりしないところがあり、一時どこを歩いているのか把握できずナビ頼みの状態になりました。ナビにウェイポイントが登録できますので、リボンや赤布は使用しない主義です。ナビが無かった当時はリボンを使ったことも度々ありましたが、それらは必ず回収しました。数多く残置してあるとゴミに見えてきますので…… 特筆すべきは、昨年、扉山(Ⅲ扉山)で見た「扉の大将杉」クラス、あるいはそれを上回ると思われるサイズのスギが、何本あるのかはわかりませんが、Ⅲ笹良の山頂付近にありました(写真)。 すんなり林道のB地点に出て一安心、途中、沢の水で顔を洗ったりして、のんびり駐車地点へ戻りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.29 08:22:40
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