184201 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

新潟県の三角点を訪ねるブログ(目標1.000点)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

ナッキー39

ナッキー39

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

ナッキー39@ Re:すばらしい記録、敬服します(06/26) たかとうさんへ ありがとうございます。 …
たかとう@ すばらしい記録、敬服します 最近は遠ざかってしまってますが、山好き…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.12.17
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
Ⅲ嘗床蔵
訪問日 2023年12月9日、晴れ
等級:三等
標高:385.0m
1/25000地形図:柏尾

 12月もそろそろ中旬に差し掛かり、自宅の窓から望む粟ヶ岳や越後白山などの山々は中腹より上が雪化粧していますが、弥彦山に雪がある気配は感じられません。広葉樹はすでに葉を落とし見通しも良好なことから標高低いヤブ山の三角点を狙うチャンスではないかと考え、先日記事にした能化山にほど近い村上市近郊の海寄りの三角点であるⅢ嘗床蔵(なめとこぞう)とⅢ吉浦を訪ねてきました。


 記事のタイトルと行動図だけではどこにあるのか分かりづらいため村上市柏尾周辺の概略図(配点図)を示します。Ⅲ嘗床蔵(385.0m)とⅢ吉浦(172.6m)は能化山の北にあり、いずれも初めて訪ねる三角点です。


Ⅲ嘗床蔵:不明瞭な踏み跡
コースタイム:駐車地点(9:20)→標高点299m(着10:03、出10:07)→Ⅲ嘗床蔵(着10:34、出11:27)→標高点299m(着11:48、出11:50)→駐車地点(12:24)


 日本海東北自動車道を神林岩船港ICで降り国道345号線へ進み村上市街地や能化山登山口がある間島を通過し柏尾に到着、集落手前で分岐する林道柏尾猿沢線に入りました。林道は冬季閉鎖のようでしたが、車止めが中央に置かれておらず入れるようになっており、今回は猿沢集落へ通り抜けるわけではなく、せいぜい標高約100m地点までしか行きませんので入らせてもらいました。途中で能化山方面へ行く林道海府南線が分岐し、そこから約950m進むと路肩の広い場所(写真)があり、駐車しました(スタート・ゴール地点)。今回はゴム長を履いて出発しました。


 Ⅲ嘗床蔵へは、大川(写真)を渡渉し対岸から取り付く必要がありますが、川への下りはかなりの急斜面でほぼ真下に見えました。


 なるべく緩やかそうな斜面を選んで下降、標高差25mほどでしたが問題なく大川に降り立つことができました。川幅が広い場所に出たこともあり、濡れることなく渡渉可能で写真中央の尾根に取り付きました。川はその先、狭くなり水深も深くなりました。ここから三角点までの標高差は約300mです。


 尾根はクマザサなどが繁茂し歩きづらい場所もありましたが、不明瞭な踏み跡があるのを確認しました。


 始めは急登でしたが、徐々に緩やかな登りに変わり、至って歩きやすいところ(写真)もあり、このルートを計画して正解だったと思いました。


 標高点299mの小ピークに到着しました。木々はすでに葉を落としていますが、見晴らしはあまりよくありませんでした。


 一旦コルに向かって下りになり、Ⅲ嘗床蔵へ続く東のピークが正面に見えました。他に梢越しに日本海も見えました。


 標高差100mほど急登が続き、標高340m付近でクマザサのヤブが鬱陶しく感じましたが、さほど苦労することなくⅢ嘗床蔵に到着しました。山頂は尾根上の小ピークで、今回も標石がすぐに見つからずまたかと感じたものの、6分ほどで見つかりました。そこそこ深く埋まっていましたが、山頂が細長く狭かったこと、ハンディナビの精度が良好だったこと、この辺だろうという長年の勘が的中したこと、など好条件が重なりました。
 平成の大合併前の村上市周辺にある三等三角点は、明治42年に陸地測量手渋田国作氏によって設置・観測されており「容」の冠字が付けられています。先日訪ねたⅢ藤次郎山(容6)の三角点標石も地下に埋もれていましたが、嘗床蔵(容43)と同様に冠字が「容」で、測量手の癖で深く埋設しているのかなと思いました。しかしながら、能化山(Ⅲ間島、容44)は「三等」の文字がはっきり見えていましたし、下渡山(Ⅲ下渡山、容47)は標石下部の露出が進んでいたり、一概に言えないようです。一般に登山者が多いと山頂が踏み固められたり、裸地化が進み地表の土や砂が流出し三角点標石が露出する傾向にあります。


 国土地理院の成果は北緯 38°17′55″.7692、東経 139°28′59″.6626です。3個の準天頂衛星「みちびき」を捕捉しており、そのうち2個の強度が良好でした。
 また奇妙な点名である嘗床蔵は、所在地である村上市吉浦字ナメトコ沢に由来すると思われ、俗称「ナメトコゾ」と点の記に記載されてます。


 梢越しになりますが眺望は北に登立山(820m、三角点なし)が見えました。山頂近くは雪があるようで、やや白っぽくなっていました。


 その右側、北東方向にⅢ井戸(745.7m、地形図に山名なし)が見え、


 南東にぼんやりと鷲ヶ巣山(写真奥中央)を望みました。西方向にある日本海は見えませんでした。昼食にはまだ早いと思いましたが、軽く食事をしました。
 踏み跡があったことから、この先尾根伝いにそれを辿りⅣ大川を訪ね、そこから直接林道へ下る周回ルートを考えましたが、少し進んだところでヤブっぽくなり、時間が掛かると判断、今日は後述するⅢ吉浦の訪問も予定しており、無難に往路を引き返しました。


 下山途中で望んだⅢ嘗床蔵(写真中央)です。これといった特徴のない山容です。(Ⅲ嘗床蔵 終了)


Ⅲ吉浦
訪問日 2023年12月9日、晴れ
等級:三等
標高:172.6m
1/25000地形図:柏尾


Ⅲ吉浦:最近手入れされていない山径
コースタイム:駐車地点(12:54)→見晴らし(着13:08、出13:09)→Ⅲ吉浦(着13:18、出13:40)→見晴らし(着13:48、出13:51)→駐車地点(14:08)


 Ⅲ嘗床蔵を訪ねた後、国道345号線に戻り北上、吉浦集落を目指しました。集落の東に雷神社があり、登山口はその付近にありますが、駐車場所が見つからず羽越本線に近い農道の突き当たりに留めました。写真は雷神社の参道です。この辺りの田畑は広範囲に電気柵が設置されていました。


 階段を登ると左に雷神社、右に祠(写真)がありました。お地蔵様かなと思い覗いてみたところ、不動明王が祀られていました。雷神社は下山時立ち寄ることにしました。


 その先、分岐(写真)があり右へ進みました。途中、路傍に動物捕獲用の罠が仕掛けてありました。


 さらに進むと畑へ通じる径と山径の分岐があり、山径(写真)へ進みました、最近手入れがされていない様子で、少し荒れていました。


 尾根を直接登るわけではなく、くねくねと緩やかに径付けされていました。


 眺望が良好というほどの場所ではありませんが、行動図記載の「見晴らし」に着くと、梢越しに吉浦集落、海岸線に沿って国道345号線、山寄りに羽越本線、海のかなたにうっすらと粟島を望みました。


 その先、径は一段と荒れてきました。木々はすでに葉を落とし分かりやすいものの、夏の頃はかなり不明瞭になっているのではないかと感じました。国土地理院の地形図を見ると、この山径は鍋倉山(448m)の近くまで延々と続いており、鍋倉山に三角点はありませんが歩いてみたいと思いました。


 径はⅢ吉浦を巻いていましたが、その付近はちょっとしたピークになっており、そこへ行くと国土地理院の白い杭があり、標石の所在はすぐにわかりました。落ち葉や枯れ枝に埋もれかかっていたものの半分ほど頭を覗かせていました。


 この三角点も前出のⅢ嘗床蔵や先日登ったⅢ藤次郎山同様、陸地測量手渋田国作氏によって設置・観測されており、そのこともあって地面近くまで埋まっているのかなと思いました。


 国土地理院の成果は北緯 38°18′21″.0630、東経 139°27′30″.0504です。


 周囲はアカマツやナラなどの林で眺望良好とは言えず、日本海(写真)や内陸の低い山々が見える程度でした。集落に近いせいか踏切の警報音や波の音が聞こえてきました。持参のおにぎりを食べた後、あちこち見物しながらのんびり往路を下りました。


 雷神社に立ち寄りました。冬囲いされていましたが中に入ることは可能でした。それに該当するかしないか知りませんが、一般に雷神社は雷神が祀られており、日照りの時に雨乞いが行われるとのことです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.12.19 22:16:39
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.