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成定 竜一~高速バス新時代~

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2017.02.18
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カテゴリ:メディア掲載情報

またやってしまいました。前回に続きお詫びから。前々回で1月中のメディア露出のご報告をしたつもりで、一件ご紹介し漏れていたわけですが、その後の露出をご報告したつもりの前回も、1月最後の露出のご報告を忘れてしまっていました。127日(金)発売の『バスマガジン』第81。いつもの連載「成定竜一の高速バス業界“一刀両断”」を掲載いただきました。またシリーズ企画「バスドライバーへの道」では、秋に東京、名古屋、大阪で開催された「どらなびEXPO」の特設ステージ(特に今回からスタートした「現役女性運転手のトークセッション」で進行を担当した際の様子)を写真入りでご紹介いただいています。ご報告が遅くなってしまい申し訳ありません。

 

ちなみに「一刀両断」ではここ数回、新高速乗合バス制度を「既存」陣営がどう活用すべきか書き連ねてきました。高速バスの現在の市場である「地方→大都市(第一の市場)」、「大都市←→大都市(第二の市場)」の次に、「大都市・海外→全国(第三の市場)」の開拓を提言し続けてはいますが、「第一」「第二」にも宿題はたくさんあります。「第一の市場」をより筋肉質なものにするため、「既存」陣営が新高速乗合バス制度(貸切バス型管理の受委託と幅運賃)活用に挑戦することは、最も大きな宿題です。沿線人口の減少が確実に進む中、普通に事業を行っていればマイナスになってしまいます。そのさなかに、もし、高速バス市場の本丸(つまりはドル箱)である短・中距離で高頻度運行する昼行路線において、競合先である鉄道が本格的なレベニュー・マネジメントを導入してきたとき、高速バスはどうなってしまうでしょう? もう何年もこんこんとご説明を続けていますが、皆さん本当に腰が重い。私の説明が下手でまだハラに落ちていないのか、それとももしかして、頭では理解できているけど「目の前の危機」でないので後回しでいいとお考えなのかなあ?

 

さて気を取り直してその後の露出のご報告。28日(水)付の『朝日新聞』夕刊(東京本社版)で、一連の高速バス豪華車両の話題を取り上げていただき、成定のコメントも大きく採用いただきました。記事はなんと第一面のトップ記事。「朝日」の一面トップに高速バスの話題が輝いたのは、大事故の件を除くと初めてでは。3週間くらい前からご取材は始まっていて、「今日の夕刊に掲載されそうだ」と当日朝に記者さんからご連絡いただいたので駅の売店に夕刊が並ぶとすぐに買いに行ったのですが、「たぶん社会面だろう」と勝手に思い込んでいて何気なく什器から取って売店のおばちゃんに「朝日」とわかるように一面を上にして見せたら、その一面のほとんどの面積が高速バス(と、若干、鉄道とフェリー)の話題。いやあ驚きました。関係者の皆さん、ありがとうございます。



 

同日には、バス旅のウェブメディア『バスとりっぷ』で、バスについての素朴な疑問にお答えする連載企画の第6回目も公開。この企画、媒体の性格もあってごく一般の利用者向けということで専門用語などもなるだけ使わないよう制作チームががんばってくれているのですが、意外と多くのバス事業者さんから「読んでるよ」と声をかけていただき…わかりやすさ優先で、一部「端折って」いる点があるのはお目こぼしください。

 

と、一連の豪華車両のネタは、ここまでは一般メディアの露出が続いたこともあって、各媒体のご取材では、高速バス全体の認知度向上につなげるべく全面的に前向きなコメントを重ねてきたわけですが…そろそろ専門性の大きい媒体に露出の中心が移ることもあり、翌9日(木)公開のビジネス情報サイト『HANJO HANJO』での連載コラム「HANJO HANJO 50人のプロフェッショナル」からは少しだけ方向転換。なるだけ角が立たないよう配慮はしましたが、某社にちょっとだけ厳しめの意見を。

 

そして22日(木)、7日(火)に開催された株式会社OH主催「路線・高速バスのインバウンド対策セミナー2017」の様子を、211日(土)付の『観光経済新聞』と13日(月)付の『東京交通新聞』でご紹介いただきました。両紙とも、国土交通省が「高速バス情報プラットフォームJapan Bus-Gateway」を開設したニュースも合わせて掲載されているほか、株式会社フュートレックの多言語自動ガイド「Ufeel」の情報も。前者にはもちろん、連載「岐路―バスと観光 あらたな関係」も掲載されています。ありがとうございます。

 

さらに後者では、昨年12月に惜しくも亡くなった、日本バス協会の上杉雅彦会長(神姫バス会長)の追悼特集も。もっと近い立場で一緒に仕事をした方のコメントの方がいいのでは、と固辞したのですが、故人の人柄を多面的に書きたいという編集部の皆さんの考えでインタビューにご協力しました。

 

とはいえ、私の場合(要所要所ではかわいがっていただいたと心から感謝はしていますが)、上杉会長とは、どうしても国の会議で正反対の立場から対峙した話になります。個人的にも編集部の皆さんと気心が知れていて、かつ、媒体としても信用も期待も大きい同紙からのお話でなければ、本当に辞退したと思います。が、出来上がった紙面を見ると、丁寧な取材でお人柄を浮き彫りにされていて、故人を偲ぶ助けになっていればいいかと思います。

あの一連の会議は、私としても全てを賭けた真剣勝負でした。バス業界の今後を決める重要な場面で胸をお借りできたことを、なかなか口には出しませんが大変感謝してきました(だからこそ、上に書いたように新制度の本格活用を提言し続けたい)。

 

地元(私の出身地である兵庫県加古川市は、まさに神姫バスの事業エリア。中学高校の6年間は、同社の本社の前を通って通学していました)の、そして業界の大先輩である会長には、直接お伝えできなかった多くのお礼を申し上げ、また関係の皆様にお悔やみを申し上げます。








Last updated  2017.02.18 16:03:30
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2017.02.07
カテゴリ:メディア掲載情報

冒頭から、まず、お詫びを。前回のエントリーで、本年に入ってからのメディア露出を一気にご報告したつもりだったのですが、新年早々に露出いただいた件を書き忘れてしまっていました。年が明けてすぐ、1月2日(月)付の『東京交通新聞』で、写真入りで大きくインタビュー記事を掲載いただいていたのでした(上記リンク先左手の「立ち読みする」をクリックすると当該記事を確認できます)。新年最初のバス特集(毎年、新年第2号はバス特集が定番)という大切な号なのに、また、私がいま訴え続けていることをうまくまとめていただいた記事なのにご報告が遅れてしまった申し訳ありません。

 

で、前回ご報告したテレビのニュース番組4本ならびにFMの出演を経まして、2月3日(金)発売の『日経トレンディ』ではモノクロ特集「魅力復活の新・高速バス」を企画いただき、成定のコメントをご紹介いただきました。取材、文章は航空・旅行アナリストの鳥海 高太朗さん。さらに編集ご担当など関係者の皆さん、ありがとうございます。


 

この雑誌で高速バスをご紹介いただくのは2012年夏以来、4年半ぶり(少なくとも私がかかわった記事は12年8月号以来ありませんでした。なお、ウェブ版ではちょくちょく紹介いただいていましたが)。逆にいうと、その間、そこまでニュースバリューのある話題が高速バス業界になかった、ということです。率直にいうと、今回はお声掛けいただいて「ほっとした」というのが感想。次はカラー特集を目指し業界みんなでがんばるべし。

 

6日(日)夕方のフジテレビ『みんなのニュース』、「シュザイブ」のコーナーでは「豪華バスの旅」特集第4弾を放送いただき、今回もまた成定のインタビューをご紹介いただきました。今回は、「ドリーム・スリーパー」「ReBorn」に加え、「ドリーム号」に登場予定の新車、WILLERのレストランバスを取り上げてもらいました。ありがとうございました。豪華バスネタは視聴率も毎回好調なようで、ぜひ次回にもつなげていきたいところです。

 


そして本日7日(火)発売の『週刊SPA!』。メインの特集「最新・儲けのカラクリ」で、個室豪華バスのカラクリについてご説明しました。今回もまた、「公道カートレンタル」「カジノ」から「激安デリヘル」まで、あらゆる分野によくもまあこんなに専門家がいるんだなあと驚きです。高速バスの「儲けのカラクリ」は、まさに私の専門分野でして、それを一般の方々が気軽に読む週刊誌の記事にするのは大変でしたが、楽しいご取材でもありました。こちらも、私のこだわりに付き合ってくださった皆さんに感謝。


 

と、このように豪華バス関係でメディア露出が続いくさなかの1月31日(火)には、国土交通省、観光庁により、「高速バス情報プラットフォーム」が開設されました(詳しくは国交省プレスリリース参照)。これは、成定も構成員を務めている「国内観光の振興・国際観光の拡大に向けた高速バス・LCC等の利用促進協議会」の成果の一つで、外国語に対応している国内の高速バス予約サイト、および高速バス事業者の公式サイトを紹介するサイト。もっとも、それ自体は「リンク集」に過ぎません。もちろん、JNTOのサイトをはじめあちこちで露出は図りますが、それ以上に価値があると考えているのは、このサイトが誕生したことで各バス事業者のFIT対策が加速すること。国がここまでして事業者の対応を促している、という事実を各事業者が正しく認識してくれるといいのですが。

 

そのこともあり、当社提携先である株式会社OHの主催により、2月2日(木)(東京会場)と7日(火)(大阪会場)、無料セミナー「路線・高速バスのインバウンド対策セミナー2017」が開催され、全国からバス事業者ら合計100人近くの皆様にお集まりいただきました。


 

国土交通省総合政策局公共交通政策部から上田参事官(東京会場)、安達主査(大阪会場)をお迎えし、上記「情報プラットフォーム」を含む国の高速バス利用促進に向けた取組内容についてご説明がありました。合わせて、インバウンドの専門家と成定も講演し、バス事業者の皆様にインバウンド(特にFIT)対策のヒントをご提供しました。大阪会場は、予約サイト「高速バスドットコム」を運営するホワイト・ベアーファミリーに協力してもらい、同社のセミナールームを使用しました。

 

少し残念なのは、今回、主催者が太っ腹で無料セミナー(主催者は、全国のバス事業者やホテル、旅館などの公式サイトの多言語化を請け負うウェブ制作会社であるので、むろんその宣伝をすることが最終的な目的なのですが、それにしても負担はそれなりにあったはず)としてくれたにも関わらず、ご参加の顔ぶれが、「いつものメンバー」になってしまっていること。FIT対策の重要性や基礎的な手法ある程度ご理解なさっている皆さんが中心になってしまっていて、本当はまだそこまで行っていない皆さんを巻き込みたいのに…

 

それでも、一度ご挨拶したいと以前から考えていた方が、遠方にも関わらずお越しくださるなど、少なくない出会いをいただきました。主催者、関係者の皆さんならびにご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 

今から25年前、バスターミナルのアルバイトとして私は高速バスと出会いました。新宿のターミナルは、朝はどちらかというとヒマだけど、夕方になると地方へ帰る人の方言で埋まる。現地バス事業者の車両が次々と乗り入れてきて、発券窓口も乗り場も忙しい。「地方の人はこんなに高速バスを使ってくれているのに、大都市ではなぜ高速バスの認知が低いんだろう?」と感じた素朴な疑問が私の原点です。11年前、「楽天トラベル」に移り高速バス予約サービスを担当した際、だからこそ「大都市どうしを結ぶ路線に大きな潜在需要」と考え、首都圏~京阪神など大都市間路線にすべてのリソースを集中投下しました。それにより、それらの路線は急成長するとともに、超豪華バスに象徴される商品多様化を実現しました。

 

「さあ次は本命の市場」。大都市にお住いの方々が旅行に出る際、高速バスを普通に選んでもらえる環境を作りたい、と、6年前に独立した際、そう考えました。11年前に相手にした高速ツアーバス各社(当時)と比べると、地方に稠密な路線網を持つ既存高速乗合バス各社はいかにも「重い」。なんとか歯車を回し始めたいとあがいていたら、突然、「FITの風」が吹いたのです。これを追い風として、邦人客も含めて個人化する観光客を取り込みたい。

 

「観光立国」という、この国の次なる生き様の一翼をわが業界が担うことができる、ということは幸運であり光栄なことです。その誇りを忘れずに、いやもっとシンプルな話で、世界中から自分の国、自分の街に訪れてくれる観光客をお迎えすることは単純に嬉しい体験だとお伝えしたい。重たい歯車が回り始めるまであと半歩。そう実感しています。







Last updated  2017.02.07 17:50:01
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2017.01.19
カテゴリ:メディア掲載情報

年が明けても、おかげさまで仕事が追い付いていない状態が続いております。頼りにしていただけるということはありがたいお話だと感謝しております。

新年早々の豪華高速バス車両の発表ラッシュで、メディアのお手伝いも増えております。

1月11日(水)は、関東バス/両備ホールディングス「ドリーム・スリーパーⅡ」のプレスお披露目でした。

同日夕方のテレビ東京系『ゆうがたサテライト』、および日本テレビ系『news every』でインタビューを放送いただきました。また後者は、同じ映像が翌12日(木)の『Oha4! NEWS LIVE』や、CS/BSの『日テレNEWS24』でも繰り返し流れたということです。



それ以外にもいくつかご取材のお手伝いをさせていただきましたが、その中の1件、翌朝放送のある情報番組。インタビュー収録の予定が制作チームとうまく合わず、結果としてせっかくのインタビューのお話をお断りすることになりました。実は当日夜、別のバス事業者の皆さんと新年会の予定を入れていて、東京の会社なのでいつでも飲みに行ける相手なのですが、まあ前から決まっている話だしそちらを優先したのでした。てっきり、私のインタビューなしで(あるいはどなたか別の方のコメントを撮って)DS2が紹介されるものだと思い込んでいたのですが、結果としてバスの企画自体がボツになったとのことでした。

関バス/両備にとって、また高速バス業界にとって貴重な露出の機会が一つ減ってしまったわけです。別に私のインタビューがなかったことだけが理由でボツになったわけでもないでしょうが、予定を調整してでも収録しておいてもらっておけばバスが取り上げられた可能性もあるわけで、(もちろんお取引先との新年会も大切なのですが)一つひとつのお話を大事に、真摯に、と反省したしだいでした。なお、バスの代わりに通った企画は「個性化、多様化が進む醤油」だったそう。仮に私がインタビューをお受けしていたら「規制緩和による新規参入→競争状態とウェブ予約の普及で高速バス商品の個性化、多様化が進んでいる」というコメントをしたはずで…つまり、ビジネスである以上、どの業界も同じということですね。

そして本日19日(木)は、WILLER EXPRESSの新型シート「ReBorn」のプレス発表でした。2月17日(金)運行開始とのことです。


この後はJRバス関東/西日本JRバスの「ドリーム号」の新車へと続くわけですが、私の方では先の2車についてメディア対応が続いております。新聞、雑誌については掲載された後にこのブログでご紹介します。なお会社のFacebookページではよりリアルタイムで情報発信しております。

さらに今週末、22日(日)13:00過ぎから、FM Nack5(79.5)『カメレオンパーティー』に、10分ほど生出演の予定です。豪華高速バス車両など高速バスの最近の話題をお話しさせていただきますので、埼玉県を中心に関東地方の皆さん、ぜひお聞きください。

なお、これらの豪華高速バス車両の背景にある、事業者の戦略性の差やそれへの評価については(従来ならこのブログにアップしていたところですが)、紙やウェブでいただいている連載記事の中で書き連ねていきたいと考えています。そちらにつきましても、掲載されしだい、このブログとFacebookで共有させていただきます。







Last updated  2017.01.19 14:30:55
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2016.12.31
カテゴリ:メディア掲載情報

最近、メディア露出のご報告だけになってしまっていて恐縮ですが、備忘録的な意味もこめて前回以降の露出について。

まず、予告だけさせていただいた12月1日(木)放送のフジテレビ『みんなのニュース』、関東ローカルの枠ではありましたがCMを挟んで16分という長い尺をいただき、豪華貸切バス車両を使ったバスツアーについてご紹介いただきました。茨城交通「葵」、東急トランセ「東急トランセ・プレミアム」の車両紹介と、神姫観光バスの「YUI PRIMA(ゆい プリマ)」。成定のコメントもご紹介いただきました。



「YUI PRIMA」は、神姫バスグループの旅行会社、神姫バスツアーズが本年新しく立ち上げた本物志向の旅行ブランド「真結(ゆい)」の専用車両で、内外装はもちろん小物(車内のスリッパとか、車両常備用の傘まで)に至るまで水戸岡先生デザインです。ツアーの内容も、これまでのバスツアーでは考えられないようなこだわりが満載。番組では兵庫県内発の京都紅葉ツアーに同乗してもらい、その様子をレポート。高速バスや貸切バスの豪華車両を紹介する企画の第三弾だったのですが、今回も数字(視聴率)がかなり好調だった様子で、次回の企画にも期待するところです。



一方、12月13日(火)発売の『週刊SPA!』では、カラー特集「ネットではわからない ニッポンの『最安値』を探せ」の中で、成定のコメントを写真入りでご紹介いただきました。豪華バスとは真反対の企画なのが興味深いです。鉄道ジャーナリストの梅原淳先生と並んで掲載いただきました。梅原先生とはテレビの生でも一度ご一緒しました。ところで、この雑誌(ふだんは中吊り広告で見出しを読むと色んな意味で興味深いのですが、とはいえ買ったことはありませんでした)、著名なエコノミストの先生からフーゾク産業の専門家まで、誌面はあらゆる分野の専門家だらけ。こんなに色んな分野の専門家がいるもんだなあと感心(←他人のことを言えへんやろう!っていうか、こういう面々のヨコのつながりを企画したらおもしろいかな)

12月19日(月)に共同通信より配信された記事では、今度は高速バスの豪華車両について取り上げていただきました。「個室座席」切り口で、はかた号、マイ・フローラなどとともに、当社の分析と成定のコメントを大きく掲載いただいています。いきなり当日の『大分合同新聞』夕刊に一面カラーで掲載されたほか、全国の地方紙などで掲載され、東京では12月24日(土)付の『東京新聞』夕刊にカラーで出していただきました。



この記事、3週間ほどご取材に協力させていただいたうえで19日に配信されたわけですが、ちょっとおもしろいことが起こりました。記事は、成定のコメント「膨大な移動量がある東京-京阪神などでは、もっと豪華なバスも登場するのではないか」という予想で締めくくられているのですが、配信直前にJRバス関東/西日本JRバスの、配信直後(一部は掲載前)に両備バス/関東バスのそれぞれ豪華車両が新たに発表されまして、タイミングがよかったというか、合わせすぎたというか…両新車に加え、別の新車の予定もありますので、豪華高速バスに関してメディアの注目が集まることを期待しています。

そして「HANJO HANJO 50人のプロフェッショナル」のコーナーで担当させていただいているビジネス情報サイト『HANJO HANJO』の連載コラムですが、12月21日(水)に第三回が公開されました。PVも好調なようで感謝です。逆に、いくつか連載をさせていただいているとそちらで発散できてしまうため、このブログの更新が後回しになってしまっていますが。

さて簡単に近況報告ですが、FIT化進展への対策はまさに国策というわけで、その関係のお仕事が集中しており、いつもはプラプラ生きている私が、珍しくいっぱいいっぱいになっています。本当にありがたいお話です。「第一の市場(地方在住者に「都会への足」として定着した市場)」「第二の市場(大都市どうしを結び、ウェブ上で「バスを選んで予約する」市場)の次なる「第三の市場」は、国内、訪日ともに個人旅行化が進展する観光客の取り込みだとずっと申し上げてきたわけですが、まさにその正念場です。

バスに詳しくない方からすると、バスツアーの印象が強すぎるのか、「(大都市や空港から)高速バス路線さえ作ればさえ、観光客で満載のバスがやってくる」という余分な期待値があり、一方で多くのバス事業者には観光客への苦手意識があるので、あんまり過熱しすぎて失敗事例が積み重なっていくのもそれはそれで問題です。行政や観光関係者の期待値を制御しながら、バス事業者の意識を変え、小さな成功事例を重ねていくしかありません。儀礼的なことがあまり好きではなく年賀状など一切何もしない主義ですので「新年の抱負」などあえて書きませんが、(これはいつだってそうですが)全体の大きな流れを俯瞰しつつ、一つひとつのお仕事に真摯に取り組んでいくしかないと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。







Last updated  2016.12.31 17:51:22
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2016.11.29
カテゴリ:メディア掲載情報

 
いつもながら更新をさぼっており申し訳ありません…おかげさまで9月から様々な分野のお話が集中しており、一つひとつ優先順位をつけながら対応しているところです。といっても、いずれも、純粋なビジネスというよりは、自分の以前からの思いと趣味(?)が重なりあう部分のお話ばかりなので、意義をかみしめながら、また楽しみながら進めております。

さて、取り急ぎ9月以降のメディア露出について。

●以前から続いている『バスマガジン』の連載は、第79号(9月27日発売)、第80号(11月26日)と、高速バスのレベニュー・マネジメントについて解説しています。同誌は、編集チームが交代して以来、どちらかというとエンターテイメント性を打ち出した誌面づくりを目指しているようで、だからこそバランスを考えて後ろの方の連載コラムは重めにしたい、という編集部のご希望もあり、同誌の読者というよりは、ほぼ事業者向けの内容になっています。が、愛好家の皆様からも、高速バスの最新の運賃制度について情報が足りないので参考になる、というお声もいただき感謝しています。

また、監修を担当しているバス乗務員求人サイト『バスドライバーnavi』やその主催イベント(「どらなびEXPO」「営業所見学ツアー」)について毎号ご紹介いただいています。イベントでの私の講演の内容についていつも詳しく紹介していただくほか、第80号では、「どらなびEXPO」出展の全バス事業者様のブースの様子がカラー写真で掲載されています。

●同じく連載を続けている『観光経済新聞』では、軽井沢事故を受けて、また旅行会社など観光産業の読者が多いという理由もあって貸切バスについて書き続けてきましたが、11月19日付けから、高速バスの話題に移っています。当面は、観光産業の皆様の間でも意外と知られていない高速バス事業の概要や歴史を解説しますが、その後、我が国の観光のあり方にどのように貢献できるか、提言に移っていきたいと考えています。毎週土曜日掲載、ウェブ版も少し遅れてアップされます。

●新しく連載がスタートしたのは、全国の中小企業向けビジネス情報サイト『HANJO HANJO』。「HANJO HANJO 50人のプロフェッショナル」のコーナーでコラムを担当させていただきます。まずは自己紹介を兼ねて、第一回は高速バス、第二回は観光産業について、それぞれ自分のスタンスをご説明しました。今後は、その時々の話題を解説し、またバスや観光について提言を行っていきたいと考えています。毎月一度掲載。

●国内最大の高速バス比較サイト『夜行バス比較なび』が運営する情報メディア『バスとりっぷ』では、高速バスに関する素朴な疑問に答えるという連載企画がスタート。おおむね月に2本のペースで掲載されます。また、それとは別に、『高速バスで長野県がなぜ人気? バスタ新宿利用者が多い3つの理由』というインタビュー記事も掲載いただきました。「バスタ新宿で長野県のシェアが大きい」などというのは当然のことだと思っていましたが、一般の方からはとても不思議だとのこと。たしかに。

●9月18日(土)に放送されたテレビ東京系『列島縦断!長崎⇒札幌 激走!高速バス限定の旅2016夏』の監修を担当いたしました。これまで3回、「土曜スペシャル」枠での放送でしたが、今回は「日曜ビッグバラエティ」枠に移りました。

●そして、12月1日(木)夕方のフジテレビ『みんなのニュース』内、「シュザイブ」のコーナーで、貸切バスの豪華車両についてご紹介いただく予定です(生放送の報道番組なので変更の場合あり)。成定も企画、取材にご協力させていただき、インタビュー等も放映されるかと思います。18:14ごろからCMを挟んで15分以上という長いコーナーです(番組自体は16:50から)。本件、ご紹介いただいた方や関係者の皆様に感謝。また、今回は貸切バスに焦点を当てましたが、当然、次は高速バスについてご紹介いただきたいなあと。ただ、この時間帯は関東ローカルですので関東地区以外の方はご覧になれません。かくいう私自身、当日は出張に出ており生でチェックすることができません…

メディア露出以外にも、色々なお話をいただき感謝しております。特に、サイズの大小に関わらず、新しいビジネスモデルの卵を孵化させ、成長軌道に乗せていくために「ああでもない、こうでもない」と悩み続けるのは本当に楽しいお仕事です。なるだけ早く、それらのアイデアを形にし、ご報告したいと考えています。








Last updated  2016.11.29 18:36:23
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2016.08.22
カテゴリ:メディア掲載情報
相変わらず更新をさぼり気味なので、まずは前回の更新以降のメディア露出から。

まず7月27日発売の『バスマガジン』78号。いつもの連載では、貸切バス型管理の受委託制度について解説したが、それとは別に「バスドライバーへの道」のコーナーでも大きくご紹介いただいた。監修を担当しているバス乗務員専門の求人サイト『バスドライバーnavi(どらなび)』主催による就職イベント「どらなびEXPO」で担当した講演の内容を、写真入りで取り上げていただいたもの。なお、次回の「EXPO」は、10月に名古屋、東京、大阪の3都市開催。また、7月には、バス乗務員を目指す皆さん向けの阪神バス、神姫バスの営業所見学ツアーも実施済みで、こちらの様子は9月末発売の『バスマガジン』に掲載の予定。

バスマガ

次に、世間がお盆休みに入った8月11日の TBSラジオ『荻上チキ・session-22』のテーマが「高速道路はワンダーランド!?」ということで電話口から生出演。この番組、前回の出演はスタジオから軽井沢事故の解説であったから、今回のテーマだとずいぶん気楽。いや、事故直後のあの感覚も忘れないようにしないと。

翌12日には、全国の中小企業向けビジネス情報サイト『HANJO HANJO』にて、成定のインタビュー「ニュース深掘り!訪日客、次のゴールデンルートを探せ!」を掲載いただいた。

このインタビュー冒頭でご説明したとおり、インバウンドが急増する中、団体ツアーから個人自由旅行(FIT)へという旅行形態の変化と、ゴールデンルート(東京~富士山~京阪)から全国津々浦々へというデスティネーションの変化が同時に進んでいる。バス業界内の話でいえば、貸切バス事業者から高速、乗合バス事業者へと主役が移りつつある。私自身も、「社内にFIT対策のプロジェクトチームを作ったからオブザーバーとして参加して」といったご依頼をいただくなど、乗合系の事業者にFIT対策のお手伝いをすることが増えた。

貸切バスを使う団体ツアー中心の間は問題にならなかったが、旅行者自身が旅程作成し、添乗員なしで個人旅行を楽しむようになると、多言語での情報提供から現場での身振り手振りのコミュニケーションまで、事業者が対応しなければならない課題も多い。また、FIT対策の重要性を薄々感じていながらも、最終的にそれに取り組もうと背中を押されるきっかけは、運輸行政や沿線自治体、空港会社などからのプレッシャーが大きな要素のようで、それだけ周囲からバス業界への期待が大きいことを示している。

一方、それらの期待の中には微妙なものも多い。例えば、国際空港から観光地への直通バス路線への期待はどの地域でも耳にする。「直通バス」と聞くだけで、45席満席のバスが到着する映像が、関係者の皆さんの頭の中で自動的に投影されるらしい。しかし、それは「貸切バスを使う団体ツアー」の映像だ。国内旅行でもそうだが、催行日が限定され、また最少催行人員未達時にはツアー自体が中止になりうる団体ツアーでは、各バスの乗車率は常に高い。バスが1台到着すれば、黒山の人だかり状態になる。だが、原則として毎日運行し、各便の乗車率は高くないけれど継続して事業を行うことで安定した収益を目指す高速バスのビジネスは、乗車率も高くないし、リスクの大きい挑戦を嫌う。自治体や観光協会の皆さんが期待するほどの人数は送り込まれないし、事業としても成立しない。

だいいち、個人客が空港から観光地へ直行するだろうか? 私たち自身の海外旅行を考えれば、国際フライトの遅延リスクの大きさを考え、到着日は空港近くの大都市に宿を取ることが多い。帰国前夜もだ。遅延時にプロの添乗員が面倒を見る団体ツアーなら、時間が惜しいので空港から貸切バスで有名観光地へ直行のケースが多いのと対照的。全国で、国際空港から観光地への直通バスは苦戦している。もっとも、例外もある。周遊型旅行ではなく滞在型旅行の目的地の場合は空港からの直通便は重要だ。日本人の海外旅行でいえば、欧州周遊ならばド・ゴール空港inで初日はパリ市内泊だが、南洋のリゾートに1週間滞在ならば空港から直行する。日本で滞在型として成立しているのは、ニセコや白馬などのスキーリゾート。

だから、新千歳~ニセコや成田~白馬の成功を見て、一般的な観光地が「ウチの地域にも空港から直通便を」と気軽に期待するのは勘弁してほしい。そのような観光地は、むしろ、お隣の観光地との周遊回廊(コリドー)形成に注力してほしい。まあ、お隣の観光地どうしの仲の悪さは定番だが、それは国内客をお隣どうしで奪い合っていた時代の名残でしかない。

一方、業界側にも考えるべき点は多い。よほどのバスマニア?でない限り、「日本中を高速バスで旅行しよう」と考え、googleで「高速バス 日本」と(もちろん母国語または英語で)検索する外国人は多くあるまい。むしろ、高山や高千穂といった、自身が興味を持った特定のデスティネーションに向けてはバスが便利だとガイドブック等で知って、特定の観光地へのバス便の情報を知ろうとするはずである(NYCからナイアガラへのバスのダイヤを知りたい人が「高速バス アメリカ」と“ざっくり”検索しないだろう)。地元観光地名で検索された際にバス(大都市からの高速バスも、地元駅から観光地への路線バスも)の情報をお見せできるよう、自社サイトの多言語対応(まずは最低限でいい)に取り組んでもらいたい。外部の予約サイトの活用自体は重要だが、それで終わらないように願いたい。

繰り返すが、団体ツアーでゴールデンルートを駆け抜ける旅行は個人旅行へとバラけ、同じ個人旅行でも「JAPAN RAIL PASS」を使い全国を漫遊する旅行から、リピート化とともにデスティネーションは細分化されつつある。今はその流れに右往左往する姿も見られるが、いつしか、全国の乗合バス事業者が当然とばかりにFITを受け入れるようになってほしい。そう願うのは、それがバス業界では数少ない重要な成長余地であるという理由とともに、多くの外国人が自分の国を訪れ、満足してくれることは誇らしいと思うから、でもある。






Last updated  2016.08.22 21:18:11
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2016.07.11
カテゴリ:高速路線バス
最近、ある方から、「欧州におけるユーロラインズや北米大陸におけるグレイハウンドの市場シェアを知らないか?」とご質問をいただいた。それらの国々では高速バスの事業者(厳密にいうとブランドや予約方法)が統一されているため、我が国の高速バス事業が目指す方向性の一つになりうるのではないか、という仮説であった。たしかに、特に前者など欧州36ヶ国をまたいで単一ブランドの下で一元的な予約取扱いがなされており、理想的なネットワークに見える。以前、「バス屋の夢」と表現したものがそこにある気がする。

正確なシェアがわかる文献は見つからなかったが、両者の公式サイトによれば年間輸送人員が前者は400万人、後者は1800万人。日本の高速バスの合計値は1.2億人だから、輸送量では圧倒的に日本の方が大きく、シェアにおいても同じだろう。私は日頃より日本の高速バスの成長余地(伸びしろ)の大きさを語るが、一方で現在の規模感は、欧米各国よりは相当大きいはずだとも認識している。なので、単純に「欧米をお手本にする」という状況ではない。ではなぜ、日本において、それほど高速バス事業が成功したのか?

唐突だが、日本は「コメ」(稲)文化だ。稲は、例えば麦と比べると、一粒の種籾からの収量が多い。土地生産性が大きいのだ。そのため、狭い土地で多くの人口を養える。日本で稲が育つのは、ひとえに温暖で雨が多い気候のためである。だが世の中よくできたもので、稲を育てるには、麦よりも多くの労働力が必要だ。したがって少し前までの日本社会では、欧州と比べ初婚年齢が低く子供をたくさん産み(多くの子供を養うだけの収穫が期待できた)、その代わり子供達を含む家族が総出で生産に励んだ(子供も労働力としてカウントされた)。近年、江戸時代は(教科書で学んだのとは逆に)意外と庶民が豊かだったという説が定着しているが、たしかに、戦争のないこの200年余の間に日本の人口は大きく増加した。

その人口が、明治以降の近代化、戦後の高度経済成長の中で、さらに膨らみつつ重心を農村から都市へ大きく移した。太平洋ベルト地帯のような大人口の地域は欧州や北米にほぼ存在しない。脊梁山脈を背にした狭い可住地に多数の人が肩を寄せ暮らす、というのが日本の姿だ。公共交通を営む上で極めて効率がいい市場といえる。加えて、農村から都市への人口移動と、戦後の中央集権化は、「帰省」に代表されるさまざまな移動ニーズを生んだ。

さらに、明治期に鉄道が比較的早く整備された分、新幹線以外の鉄道の線形は悪い。それに対し高速道路が「後出しじゃんけん」で山脈をトンネルでくりぬき直線的に整備されたことは、高速バス事業に有利に働いた。東京や京阪神、福岡といった大都市、地方中核都市と全国津々浦々を結び、網の目のように高速バス路線網が整備されたのは、まず、このような我が国の環境によるところが大きい。日本の高速バス事業と比較するとすれば、だから、同じアジアモンスーン地帯に位置しコメ文化で暮らす韓国や台湾の高速バス事業である。

また、バス業界内部では、1980年代半ばに定着した「共同運行制」が果たした役割は大きかった。上記に述べたように元々大きかった日本の人口が、戦後、さらに急増しつつ農業から通勤通学へシフトした。鉄道網整備には時間が必要で、自家用車が普及する前だから、(平場の)路線バスの存在感は大きかった。いわゆる戦時統合の形態を戦後も維持した各地のバス事業者は、多くの事業(とそれを支える利権)を傘下に持つ地元の名士企業となっていた。そのバス事業者が(大都市側事業者と共同運行ながら)自らのフラッグシップ商品として大都市へ高速バスを運行した。地元の人たちにとって、重要な「都会への足」として定着した。

しかし、物事にはオモテとウラがある。民間事業者がそれぞれ高速バス事業に参入したことで、プロモーションから現場のオペレーションまで、地域ごと(しいて言えば、大都市側のハブ型事業者単位)で個別に進化した。その結果、海外からの観光客はもちろん、東京や大阪など大都市在住の日本人にさえ高速バスの認知は進まず、かつ、いざ利用しようと思っても極めてわかりづらい乗り物になってしまっている…結果としてほぼ全路線で利用者は地方側在住のリピータの比率が大きく、彼らに特化した商品作りがなされている。だからこそ私は「大都市側に大きな潜在需要」と訴え続けている。

と、こんなことを書いたのは、「既存組」の間で、この新しい市場に対するアクションがようやく見られるようになったからだ。まず、その点には大いに感銘している。一方、意識が新規市場に向きすぎて、現有市場における事業の最適化を忘れてもいけないとも思う。現有の顧客基盤において収益性を高め、それを(安全性や車両を含む)サービス改善に投資しさらに固定客を増やすことで「筋肉質の高速バス事業」を作る…それはそれで継続してほしいのだ。その先に、ようやく、そこで得た新しい収益を新しい市場に投下するという挑戦が待つ。

いざ新しい挑戦となればそちらの熱にかかるのではよろしくない(そうけしかけている立場で言うのも複雑だけど、何社かのためにいちおう釘を刺しておきたい)。クルマの運転ではよく「視点をカーブの先に」と言われるが、事業の視点を3年後くらいに置いてほしい。3年後は、明らかに現在の延長である。現状と全く異なる事業にはなっていまい。だからこそ、何もチャレンジしなければ今日と同じことを繰り返し何の成長も遂げていないことになる。未来をつかもうとする熱い思いと、本質を見極める冷静な目のバランスが重要だ。

あらためて感じることがある。IT化進展や国の制度改正、さらに、旅行形態の個人シフト(FIT化を含む)そして観光立国というこの国の新しい生き様…多くの環境変化が、現有顧客基盤、そして新しく挑戦する市場の両方に大きな成長余地をもたらしてくれる私たちは、本当に恵まれているのかもしれない(今日は、違う結論を書こうと思い画面に向かったのだが、いつの間にか、今いま気になっていることが結論にすり替わっていた気がする…)






Last updated  2016.07.11 18:23:58
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2016.06.17
カテゴリ:高速路線バス
4月に開催されたセミナーで、三菱総合研究所が、高速バス事業者の導入も想定した廉価なレベニューマネジメントシステム(RMS)を紹介して以来、同社の後押しを兼ね、レベニューマネジメント(RM)の話を全国のバス事業者にあらためて説明して回っている。

私が最初にRMという概念をバス業界に紹介してから間もなく10年。その時は、当時の高速ツアーバス企画実施会社の連中でさえ、最初の反応は「それ、ホテルでは通用するけどバスではダメだよ」だったが、あっという間に定着し、彼らの収益性を大きく成長させることができた。多くの会社は、その収益を元に、それまで中古車両を一掃し、むしろ(別の要因も重なって)超豪華座席に象徴されるように事業体質を一変させた。さらに、その時点では「ウチは『乗合』だから運賃を変えるようなことはしない」と、論理にならないような反応を示していた「既存」各社でも、新高速乗合バス制度に幅運賃という概念が採用されたことで、今日では、乗車日によって運賃額が異なる「カレンダー運賃」が定着している。

一方、あらためて痛感するのは、「移行組」「既存組」双方で、本来目指すべきRMは実現していないという点。正直、不満だ。まず先に理屈っぽい不満が2点。一つは、RMとは「市場を細分化し、各々のセグメントに対し適切な価格や販路で販売する」手法であるのに、「繁忙=高値。閑散=安値」と、単純な売り方になってしまっていること。仮に「早目に予約する観光客と対照的に、予約は直近だけど必ず当該時間帯に乗らざるをえない出張客」というセグメントがその路線に存在するならば、彼らのために高値で座席を取り置いておく、というのが典型的なRMである(なお、そういうセグメントが各々の路線に存在するかどうかはわからない。その検証からRMが始まると言っていい)。だが今は細分化は単純に乗車日単位だけで、予測需要の総量と客単価が同じカーブを描いているに過ぎない。

二つ目は、精緻なデータ分析を行っておらず、担当者の経験値に頼る「緻密などんぶり勘定」でしかない点だ。これでは「なんちゃってRM」だ。だからこそ上述のような単純な単価コントロールしかできないのだ。既に、冒頭に上げた新RMS導入を決めてくれた事業者があり、運用開始に向けデータ整理を行っているところなので、その成果に期待している。

さらに、リクツは別としても、現実への不満も大きい。まず「移行組」においては、彼らの象徴たる首都圏~京阪神において、1900円といった極端な値付けも見られる。失望だ。なお、こういった極端な安値に対し「それでは安全が担保できない」と非難する人がいるが、実はその論理は成り立たない。大競争状態のこの種の路線で、販売力が弱い(と自己認識している)事業者自身に取ってみれば「従来4000円で販売していた時は実乗わずか数人だった平日でも、1900円で売ると40席満席になる。その方がよほど儲かるし、安全の原資も確保できる」というのが当事者の率直な意見だろう。短期的には、それは正しい。

問題は、どこかが1900円、さらに1800円を付ければ、競合先も同価格で対抗してくるという点だ。今は何とかマトモな価格で踏ん張っている、より販売力の大きい事業者が我慢できなくなって1900円に値下げした際、客単価は1900円で「実乗わずか数人」に戻ってしまうのだ。経営という観点で見て、短期的視野での極端な値下げが正しい戦略とは思えない。

以前は、認可運賃制度により、東京~大阪は税別8200円に(かつ、車両タイプも事実上3列シートに)統一されていた。高速ツアーバス成長により、超豪華座席から4列シートまで車両タイプは多様化し、さらに繁閑に応じた価格変動で、閑散日の4列車は4000円前後まで下がった(逆に繁忙日の運賃は8650円を軽く上回った)。あの時点での4000円という「底値」が市場の爆発的拡大に寄与したことは間違いない。しかし今、それが半額以下に下がったことで、需要を2倍に増やすことができているか? 答えは明らかに否である。(価格を下げることでどれだけ売れ数が増えるか、を「価格弾力性」「価格弾性値」と呼ぶが、それが1.0を下回る状況)。繰り返すが、個社単位では意義がある。だが業界全体では「囚人のジレンマ」に陥っているに過ぎない。RMは、決して「足元の空席を埋めるために安売りをしろ」とは言っていない。各社がRMの本質を理解した上で価格変動を行なうことが重要だ。RMの本質を十分に理解させないまま手法だけを導入してしまった私に責任がある。

一方の「既存組」。彼らは、憎き?高速ツアーバス(と、LCC)が導入した手法としてRMと出会った。そのため、高速ツアーバスへの対抗としてRM(らしきもの)を導入したから、「カレンダー運賃」は、高速ツアーバスからの「移行組」や航空と競合する長距離夜行が中心だ。しかし、多くの「既存組」にとって、長距離夜行ましてや「移行組」が幅を利かす首都圏~京阪神、名古屋、仙台線など大きな存在ではない。一部、直撃を受けた事業者(東北急行バスなど)にははなはだ申し訳ないが、高速ツアーバスがどれほど成長しても「既存組」全体から見れば蚊に刺された程度の話。しかし、それは、「高速バス市場の本丸」たる、高頻度運行の短・中距離昼行路線において、RMに取り組まなくていい理由とはならない。

もしも、である。昼行路線と競合する鉄道(あえて具体的に言えば、新幹線の一部区間や、特急「ひたち」「あずさ」さらに九州内の各特急などのこと)が先にRMを導入し、曜日や時間帯によって大きく運賃料金を変動させてきたらどうなるだろう?いや、既に一部のJR会社の幹部たちは、新聞のインタビュー等で、柔軟な運賃変動制導入について意思を明確に示している。それが実現した時になって、まるで夏休みの宿題をため込んだ小学生のように、慌ててRMに取り組むのだろうか?ましてや、この種の高頻度昼行路線は、電話予約や当日の乗車便変更、さらに車内運賃収受など、本格的なRMを導入するにはオペレーション上の障害が極めて大きい。今のうちに、3年後、5年後といったゴールを見据え、基幹システムの改修やオペレーション変更など一歩ずつ前進していく必要があるのだ。

ホラを吹いて無用な危機感を煽っているつもりはない。10年前、「既存組」の中のいったい誰が、「新高速乗合バス」制度を想像していただろうか?時間は、実は我々が想像しているより少し早い速度で流れているのだ。






Last updated  2016.06.17 15:16:12
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2016.06.06
カテゴリ:メディア掲載情報
今回もメディア露出のご報告から。

まず、5月27日(金)発売の『バスマガジン』第67号には、いつもの連載「成定竜一の高速バス業界“一刀両断”」に加え、4月に提供を開始した「FIT対策メニュー」の内容、およびその告知を兼ね4月5日(火)に開催した「FIT対策セミナー」の様子も、写真入りでご紹介いただけた。

余談だが、5月21日(土)に、監修している求人サイト『バスドライバーnavi(どらなび)』が主催する就職博「どらなびEXPO」で会場の運営と特別講座の講師役を担当したが、多くの参加者の皆様から「いつも読んでます」と声をかけていただき大変光栄だ。6月11日(土)には大阪会場で「EXPO」を、その後にも関西でさらに話題性のあるイベントも計画中なので、関西地区の乗務員志望の皆様はぜひご参加いただきたい。

続いて5月30日(月)付の『日経MJ』。フロント面(第一面)の特集記事「バスタが動かす新宿」の中でコメントを採用いただいた。内容は、いつも申し上げているように、<これまで高速バスは、山梨、福島、長野など地方在住者の都心までの「足」として成長してきたが、これからは「都心から2~3時間の旅需要が増える」>というもの。コメント一つだけの掲載だが、影響力の大きい媒体で日頃の主張が紹介いただけることは大変誇らしい。本音を言えば、先日の『女性セブン』の記事のように「富士急ハイランド、御殿場プレミアム・アウトレット、東京ディズニーリゾート」という風にデスティネーションを具体的にご紹介いただけたなら実際の需要喚起につながったのだが、フロント面の特集ともなると、あらゆる方面に取材を重ねネタは山ほどあるので、そこまで書ける余裕もなさそう。

日経MJ「バスタが動かす新宿」

この記事この露出は、多くの関係者のご協力で実現したもの。なにも有名な新聞やテレビに名前が出ること自体がゴールだとは考えていないけれど、「コイツのことを記事で紹介してやろう(あるいは、してもらおう)」と思ってくださる方々がいることには本当に感謝。

そして、6月4日(土)付けから始まったのが『観光経済新聞』での連載「岐路-バスと観光 新たな関係」である。同紙は、旅館やホテル、そして旅行会社など観光産業の皆さんが購読している媒体である。貸切バス事業者の中にも、購読者は多い。そう、バス業界でも貸切バス事業にかかわる人たちは、自分の立ち位置を「観光産業の一員」と捉えているのに対し、高速を含む乗合バス事業だと、どちらかというと気持ちは地元住民の方を向いていて観光とは少し距離がある場合が多い。いつも申しているように、特に高速バス事業については、次なる成長分野は(FIT化が進むインバウンドも含めた)個人旅行客である。「自画像」を少し描きかえる必要があるのだ。

「観光経済新聞」成定連載

ただし、変わる必要があるのは何も高速バスだけではない。むしろ、旅館やホテル、旅行会社、また土産物店などからなる観光産業は、私たち高速バス業界以上に大きな変革を求められている。職域(社員)旅行や町内会の旅行など「ご一行」で旅行を楽しむ時代が終わったことは今さら言うまでもないし、旅行会社が企画するパッケージされた旅行も、もちろんゼロにはならないが漸減傾向であることは間違いない。消える寸前にろうそくの炎が一瞬大きくなるように、貸切バスの単価下落や無店舗販売(会報誌や新聞広告をベースとした電話予約)等によって驚くような価格を実現し、ちょうど定年を迎えた団塊世代を大きく取り込んだ格安バスツアーも、貸切バスの新運賃制度導入によって退潮が進んでいる。

ところで、観光系の方々の集まりに参加して、「バスのコンサルをやってます」と名刺を出すと、人によって対照的な反応がある。コンサバな(ありていに言えば、未だに既存の旅行会社に頼ったビジネスを続けている)人は、バスと聞くとパッと目を輝かせて「ぜひ、ウチの宿(施設)に来る商品を企画してください!」と営業モードになる。一方、もう「団体」目当てでは食っていけないことを明確に意識している人たちは、「ウチは、バスのお客さんはもう受け入れないんですよ」という態度を取る。「バスに頼る商売は卒業したんだ」と。

つまり、観光産業が直面する環境変化に気が付いていない人たちはもちろん、それに敏感な後者の人たちでも、「バス」と聞くと、貸切バスや、それを使ったバスツアーしか思い描けないらしい。高速バスという存在は意識の中にはないのだ。近年、観光庁の後押しもあり各地で日本版DMO(Destination Management Organization)設立などデスティネーションの魅力の再定義が盛んだが、(もちろん、既存の旅行会社に頼った旧来型の観光地ではもう集客が困難だという危機感自体は大いに共感するものの)デスティネーションだけがブラッシュアップされても、既存の旅行会社の存在感が漸減する中、デスティネーションに到着するまでの足の手配がむしろ置いて行かれてしまうのであれば、クルマで旅行する層にだけ旅行の魅力が増し、クルマ以外の旅行をむしろ退潮させてしまうリスクがあると感じている。やはり、既存の旅行会社に代わる新しい旅行流通の仕組みを構築することが重要だ。

本連載では、まず当面は喫緊の課題である貸切バスの安全性に焦点を当て、同紙の主要な読者層の一つである旅行会社にとって貸切バスを発注するに際し知っておいていただきたい情報をご紹介するが、やがては、バス、あるいは公共交通という視点から見た、我が国の観光産業のあり方についても提言を行っていきたいと考えている。

もっとも、変革を求められるのは、バス業界や観光産業だけではない。経済成長の終焉、人口減少が始まった社会…この国が大きな節目を迎える中で、大きなうねりに対応できなければ産業として生き残れない。その中で、自分の持ち場たる両業界に、変革するよう背中を押し続けることだけしか、私にできることはないのだ。






Last updated  2016.06.06 11:40:14
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2016.05.11
カテゴリ:メディア掲載情報
今回も簡易的な更新(近況報告)のみでお許しください。

4月4日(月)、5日(火)のセミナーや新サービス発表に際しては、多くの媒体にご紹介いただきましたので、あらためて整理します。

【三菱総研セミナー「高速バスにおけるレベニューマネジメント」】
■4月9日 『観光経済新聞』
■4月15日 『日刊自動車新聞』
■4月25日 『東京交通新聞』

【「バス業界向けFIT対策メニュー」および「セミナー」】
■4月6日 『トラベルボイス』
■4月6日 『SankeiBiz』
■4月7日 『フジサンケイビジネスアイ』
■4月11日 『東京交通新聞』
■4月12日 『交通公論』
■4月15日 『日刊自動車新聞』
■4月15日 『観光経済新聞』
■4月21日 『旬刊旅行新聞』

また、4月以降、上記のニュース以外にも多くのメディア露出をいただきました。

■4月発行 『交通工学』(一般社団法人 交通工学研究会の機関誌に論稿を寄稿)
ニュースの視点
■4月11日 TBSニュースバード『ニュースの視点』スタジオ生出演(訪日外国人の急増と、団体旅行から個人旅行へのシフトについて解説)
■4月28日『女性セブン』(「バスタ新宿」についての解説および近年の高速バス事情についての解説
■5月9日 『朝日新聞デジタル』(京王の旧・新宿高速バスターミナル運用終了)
■5月10日 『朝日新聞』東京版(同上)

いずれも、多くの方のご協力をいただき露出につながりました。本当にありがとうございました。

追伸:
5月9日、10日の新宿高速バスターミナル(通称「西口」)運用終了の件ですが、私自身のバス業界との出会いもこの場所でしたし、本ブログもまた「西口」の記事からスタートしています。

「新宿高速バスターミナル」
「バスに頭を下げる」
「地方>大都市」
「中央高速バス~二つの路線~」
「高速バスの役割~公益性?~」
「秋田行きのお客様」
「ホテル時代に学んだこと、そして転職」

当時は、「楽天トラベル」の事業責任者として、なかなか埒のあかない「既存」高速乗合バス事業者への営業活動を、ただただ地道に行ってい頃。あらためて読み返してみると、多少気恥ずかしい内容もありながら、明らかに私の原点がこのターミナルであることを思い知らされます。あらためて、「西口」と、それを支えた数多くの人たちに感謝。
西口最終便






Last updated  2016.05.11 18:12:21
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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
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京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
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