カテゴリ:高速ツアーバス
本日とうとう、私のサイトで、小田急箱根高速バス(株)の御殿場プレミアムアウトレット・ショッピングバスの取扱いが始まった。これは、歴史の小さな転換点の一つかも知れない。その意味を整理すると以下のとおりだ。
【前向きな意義】 これまで私のサイトでは、既存事業者としてはサンデン交通、弘南バス、観光販売システムズ(三重交通の子会社)の商品(高速ツアーバス)を受託販売してきたが、やはり「小田急」の名前が持つ存在感は大きい。私のサイトは既存路線バス事業者の敵ではなく味方なのだ、というメッセージを伝えるには、その価値は大きいと思う。 【それでも、ちょっと残念な点】 ・大手私鉄系路線バス事業者の商品ではあるが、残念ながら「高速路線バス」ではなく、募集型企画旅行商品限定の取扱いである。必ずしも「高速路線バスを扱えればさえ、それがゴール」ではないが、「日本のあらゆる高速バスを取扱う」ためには、現状では高速路線バスと高速ツアーバスを併売するほかなく、1商品でいいので高速路線バス業態を取扱いできれば、業界を揺るがすだろう。 ・今回は、私のサイトから新規利用者を送客するという目的ではなく、小田急箱根高速バスのサイトではこれまでウェブ予約ができなかったので、それを可能にするという使われ方である。本来の私のサイトの使命(ウェブマーケティングにより高速バスの魅力を広く伝え、多くの新規利用者を高速バス各社に送客する)を果たしていない点は残念だ。 ・それと、小田急箱根高速バスという会社そのもの。小田急電鉄直系の会社であり「血筋」は完璧。ただ、小田急グループ内には「小田急バス」という別系統の事業者がある。業界内で、「いわゆる私鉄系事業者」と一括りにした場合、イメージするのは「小田急バス」の方で「小田急箱根高速バス」ではない気がする。私自身、感覚的にはそんな気がするのだが(決して私だけではないと思う。大手私鉄系ではこの会社が最初にお付き合いしてくださるという事実こそ、それを証明していると思う)、あえて理屈を探してみると「高速バスが中心で、平バスを運行していないから」。だが、それなら東武系の東北急行バスは高速バスしか運行していないが「いわゆる私鉄系」の括りに入る気がする。別に小田急箱根高速バスという会社を悪く言いたいのではなくて、「いわゆる私鉄系」「いわゆる既存路線バス事業者」という「村」の境界線がいかに曖昧か、象徴的な例と言えるだろう。 いずれにせよ、今回、小田急箱根高速バスとお付き合いが始まったことは、流れを変えるとまではいかないながら、これまでの流れを止める、という意義は十分にあるだろう。私としては、引き続き、同社の乗合商品(高速路線バス商品)、そして他の老舗事業者の商品の取扱いを、誠意を籠めてご提案していきたい。 ※今回の件は、私がホテル勤務時代から存じ上げていた小田急電鉄本社のある部長さんのご紹介がきっかけで実現した。また、小田急箱根高速バスの役員やご担当者様のご決断、そしてそれを受け入れてくださった現場の皆様に心から感謝申し上げる。振り返ってみると、この件で初めて小田急本社にご相談に伺ってからわずか1年で実現している。腰が重いという印象がある私鉄系事業者だが、動き始めるとけっこう早いのかもしれない。いずれにせよ、皆様、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[高速ツアーバス] カテゴリの最新記事
当該バス会社は、バスの血は流れていなくて、電鉄の血が流れているからでしょうね。受け入れたのは、私にはわかる気がします。
小田急高速バスの利用実績があがり、これがキッカケでサイトに載せる4条事業者高速バスが増えるといいですね。 (2009.03.23 21:48:34)
basukeiei様、コメントありがとうございました。ご指摘のとおりで、比較的先入観や固定観念がないタイプの事業者に出会えたと思います。同時に、「小田急」という名前は存在感が大きく、他の事業者様へのご提案にも大きな意味を持つと思います。
(2009.03.24 18:54:12)
|
|