2054239 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

淡々堂

淡々堂

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

カレンダー

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2010年09月15日
XML
カテゴリ:

 クッキーやビスケットだけではなく、ときどきお煎餅もいただくのだが、そのとき三兄弟が目をつけるのが、お砂糖(ザラメ)のまぶされたお煎餅だ。
 「しょうゆの煎餅もいいがね、これは甘みもあってマイだ(うまいんだ)」
 父がそう言うと、ふたりもうなずきながら黙ってバリバリバリ。なので、お茶の時間が終わる頃には、煎餅の缶の、ザラメの入っていたところだけポコッと穴が空いたみたいになってしまう。好きなのはわかるが、何も初日で片づけてしまうことはなかろうと思うのだが……。案の定、翌日には、
 「何だ! 昨日全部食ってしまったのか!・」
 と、叫ぶ父の横で叔父が、
 「だいたい煎餅の詰め合わせの中には、ザラメのが少ししか入っとらんのだよ!」
 と、笑いながら缶の空間を指さす。(p.137)


これは、水木しげるの次女、悦子さんが父を書いたエッセイです。
水木しげるとその兄と弟の3人ともザラメ煎餅が好きだそうです。
私はこれが嫌いで、「これが入っていると言うことは、好きな人もいるのだろう」と自分を
納得させながら嫌々食べていましたが、こればかり食べるという人もやはりいたのです。


ほぼ日イトイ新聞内「担当編集者は知っている。」からは、
この本の制作にあたっての裏話を知ることができます。
http://www.1101.com/editor/2008-05-06.html


水木悦子『お父ちゃんと私 父・水木しげるとのゲゲゲな日常』やのまん、2008年3月1,260円(税込)









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年09月21日 22時19分00秒
コメント(2) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X