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淡々堂

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2013年01月19日
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池上  各宗教の専門家にお話を伺ってきましたが、締めくくりとして養老さんにお話をお聞きします。日本人はよく無宗教だと言われます。それは科学をより信頼しているからでしょうか。それとも別の理由からだと思われますか。
養老 以前に読売新聞が「あなたは、何か宗教を信じていますか」というアンケートをとったところ、七割の人が無宗教にマルをつけた。その結果に対して、記者が私のところにコメントをとりに来たので、こう答えたんです。「無宗教の『無』は、仏教の『無』ですよ」と。
池上  諸行無常の「無」ですか。
養老  ええ。「空」とも言いますね。『般若心経』という二百六十二文字の短いお経の中に、「無」や「空」という文字が一割も使われている。宗教というのは、本当に身休の中に入ってしまうと嘸意識になってしまう。日本人には、仏教的な「無」が刷り込まれているのだと思います。でも欧米で無宗教と言えば、それは「アンチ・キリスト」と見なされる。さらに、イスラム圏で無宗教といったら、「反宗教」ということであって、神に反抗しているということになるでしょう。(p.242~243)



上手いこと言うなあと思いました。
私はクリスマスを祝い、大晦日は除夜の鐘を聞き、神社に初詣に行くという典型的な日本人的宗教観の持ち主ですが、キリスト教やイスラム教の神様もなんとなくありがたい気がします。
そうやって無意識のうちに宗教性が養われていったのです。
池上彰の対談相手は解剖学者の養老孟司です。

池上彰『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』文藝春秋、2011.7、840円(税込)







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最終更新日  2013年01月30日 00時32分28秒
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