「能力が低い人ほど自信たっぷりな理由、それは…」
ダヴィンチニュース 2015/7/1
(前略)心理学博士・榎本博明氏の『薄っぺらいのに自身満々な人』(日本経済新聞出版社)では、自信過剰な人に見られがちな仕事上の問題点を指摘している。榎本氏によれば、もともと人間は、自分の能力を過信してしまう生き物だという。それも、その傾向は能力が低い人ほど、顕著に現れるらしい。2000年にイグノーベル賞を受賞した英国のダニングとクルーガーは、このことをある実験により証明した。彼らは被験者に対して、論理的推論のセンスなどのテストを実施し、同時に、テストの結果について自己評価させた。すると、下位4分の1に属する底辺グループの平均得点は、下から12%のところに位置するものだったが、底辺グループの自己評価の平均は下から58%、「自分には平均以上の能力がある」と思い込んでいたという。最優秀グループでは、そのような過大評価はみられず、むしろ逆に自分の能力を実際よりも低く見積もる傾向が見られた。能力が低い人ほど、自己を高く評価していることがわかったという。
能力の低い人は、ただ何かをする能力が低いというだけでなく、自分の能力の程度を把握する能力も低い。このため、仕事のできない人ほど自分の仕事に自信を持っているようにみえるという不思議な現象が起きてしまうのだ。物事を理解する能力の低さが自己認知も妨げるため、自分の能力が低いという事実にも気づかないのだろう。これは、「意識高い系(笑)」にも同様にいえる。(後略)
文=アサトーミナミ
https://ddnavi.com/news/246477/a/
不思議でした。
「なぜこの人はこんなにもできてないのに自信ありげなのだろう」
と思ったことが何度もあるからです。
そのような人は「自分の能力の程度を把握する能力も低い」のだと、このニュースに教えられました。
納得できました。
これを教訓に、私も自分のできが良いと思った時には、「本当にその評価でいいのか」と、自分に問いたいと思います。
薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ) [ 榎本博明 ]