第3話 悪夢編第3話 悪夢編これは、時間にゆとりを持った人が、ゆっくりと紐解く物語。 要するに、長文やから気をつけてね!って、事ですわ! マジで長いで! 会社で、こそこそブログ見てる人は、要注意でっせ!! では、始まります。 「うわあーーー!!!!!!」 「なんや、なんや、なま太!?この夜中にいきなり叫ぶなよ。ビックリするやんけ。」 「あ、ドラゴえもん!あれ?ここは布団の中?そうか~、夢だったんだ~。良かった~!」 「夢見て叫んでたんか?迷惑なやっちゃのお。」 「あのね、ドラゴえもん。凄く怖い夢だったんだよ。実はね・・・、」 「こんな夜中に、お前のくだらん夢の話を聞く気はない!」 「な、なんだよ!ちょっとくらい聞いてくれてもいいじゃないか。」 「そんなことより、ワシは腹が減った!!今すぐ、パンを作れ!」 「ボ、ボクの夢の話を、そんなこと、で片付けちゃうなんて酷いよ!それに、こんな夜中にパンなんて作れないよ!」 「つべこべ言うんやない!お前のせいで目が覚めたんやから、ワシがぐっすり寝れるように努力するのがお前の務めや、それが人の道っちゅうもんや、そういうことも出来んから、いつまでたってもお前はグズでノロマな亀なんや、そんなんやから将来、ジャイ子と結婚することになるんや、そう言う事しとるから、お前の子孫が迷惑するんや、そういう訳やから、ワシがわざわざ、未来からお前の根性叩き直しに来なあかんようになったしもたんや、このワシが自ら来てやってるっちゅうのに、グダグダ文句抜かすんやない、ワシがパンを作れというたら、とっとと作るんや、わかったか!!!」 「ふわあぁぁ、ドラゴえもん、話は終わった?」 「人の話は、ちゃんと聞かんかーーー!!!!!!寝るんやないーーー!!!!! そやから、お前は、いつまでたってもグズでノロマな亀やねん!!!以下同文!!!!!!!!」 「今度は、えらく早かったね。」 「お前に説教するほど無意味なことは無い、っちゅうことに、今やっと気付いたわ。」 「あはははは!今頃、そんなことに気付いてるようじゃ、先が思いやられるね。」 「やかましい!!!お前が言うな!!どうでもええけど、パンはまだなんか!?」 「しょうがないなあ、夜中だし、時間がないから、電子レンジパンにするね。」 「なんでもええから、早よ食わせろ!」 (人に作って貰っておいて、何でも良いなんて酷い言いようだよね、そんなにお腹が空いてるのなら自分でチャーシューでも作ればいいのに、役に立たないロボットだよ、まったく、ブツブツ。」 「おいおい、自分、後半、口に出して喋ってるぞ!」 「しまった、またお約束のボケをしてしまった!!」 「そんなに、ワシにシバカレたいんやったら、遠慮はせえへんでぇ~。」 「ちょっと、待って!そんなことをしたらパンが食べれなくなるよ!」 「もうあとは、焼き上がるの待ってるだけやろ?お前はもう、用済みなんや!」 「ひでぶ!!!!!」 「なんや、これは!相変わらず、不味いパンやで!!こんなもんをわざわざ、夜中に人を起こして食わせるなんて、使えんやっちゃで、まったく!!」 なま太の作ったパンを貪り喰い散らかしながら、好き放題の暴言を吐きまくる俺様、もとい、ドラゴえもんの姿に、流石のなま太も怒りだした。 「なんだよ、せっかく作ったのに!!そんなこと言うなんて酷いよ!もう、ドラゴえもんとは絶交だ!!」 「なんや、絶交って?お前、ワシのダチのつもりやったんか?勘違いすんなよ!お前はワシのシモベなんやからのお。」 「うわあああん!!!!!」 とうとう、なま太は、泣きながら夜の町へと飛び出していってしまった。 暗い夜道を、一人とぼとぼと歩き続けるなま太。 すると、行く先に、明るいネオンが見えてきた。 「暗いし、寒いし、お腹空いたし、あそこで休むうっと。」 そう思い、なま太はネオンへ近づいて行った。 近づくと、そこは蕎麦屋だった。 「へい、らっしゃい!!」 「暖かいかけそば一杯下さい。」 「へい、かけそば一丁!」 暗い夜道を歩いてきたなま太の心身は冷え切っており、かけそばの温かさが身に染みた。 「ごちそうさま、あのう、すみません。実はボク、お財布忘れてきたんですけど……。」 「なんやと!!お前、最初っから食い逃げする気やったんか!!俺の作ったラーメン食って、タダで逃げようなんて太てえヤツやのお!ポコポコにして、簀巻きにして、裏の川に投げ込んだるから覚悟せいよ!!」 「え?ラーメン??」 「つまらんとこ、突っ込むなよ!!ちゃうやろ、突っ込むところは、そこと!!」 「あ、ジャイアン!?」 「ちゃうちゃう、俺様がジャイアンに似てるやと!ほっとけ!この店の名前をよう見てみい!!」 「ドラゴン飯店?あの不味いくせに、料金だけは一人前以上取る事で有名な?」 「がははは!そうか、ワシも有名になったもんやな!って、違うわーーー!!!誰のラーメンが不味いやて!!踊るで東!!!!!」 「じゃあ、ボクはこの辺で失礼します。」 「こら、食い逃げ!待たんかい!!」 なま太は、脱兎の如く逃げ出した。 後ろから追いかけてくるジャイアンの姿が、大きくなったり、小さくなったりしつつ、いつまでも離れずに付いてきている。 まさに悪夢のような追いかけっこを、いったいどれだけ続けたのだろう? いつの間にか、なま太は、明るい通りを一人歩いていた。 「ああ、怖かった。ずっと走ってたから喉が乾いちゃったよ。」 ふと、見上げると、そこには喫茶店があった。 ふらふらと吸い込まれるように、店に入っていくなま太。 「いらっしゃいませ!」 「あれ?椎ずかちゃん??どうして、こんなところに?」 「ちょっと、欲しい物があるから、アルバイトしているのよ。なま太さんは、どうしてここに?」 「うん、よく分からないけど、気が付いたらココにいたんだ。」 「相変わらず、ボケっぷりは、天下一品ね。しかも、天然だし。」 「あ、あの、椎ずかちゃん?」 「まあ、良いわ。ここは、私が奢ってあげる。どうせ、お金持ってないんでしょう?」 「し、椎ずかちゃん!!君は、なんて優しいんだ!!それに、プロフィールの写真も美しいし!!君こそ、ボクの女神だ!!!!」 「あらあら、なま太さん。私、ストーカーはお断りだから、つきまとわないでね♪」 「そ、そう?残念だな・・・。ちなみに、どんな人なら良いの?」 「私、強い人が好きなの。」 「つ、強いって、まさか!ジャイアンが良いとか?」 「人って言ったでしょ?私、ゴリラは嫌い!」 「そ、そんな怖い発言して!ボクは知らないよ!!」 「そんな事よりも、喉乾いてるんでしょ?はい、これでも飲んで。」 「あ、これは?」 「根性無し専用ドリンク、巨峰サワーよ。」 「ボ、ボク小学生だから、お酒なんて飲めないよ!!」 「大丈夫、こんなモンは、ジュースとおんなじ!酒とちゃうちゃう!!!」 「え?椎ずかちゃん?今、なんて?????」 「さあ、ジャイ子がお酌してあげるから、一気に飲んでね、なまちゃ~ん!!!」 「げげ!!!!なんで、ジャイ子が!!!!!!!」 「これぞ、羅漢寺の秘技!仮面乗馬の術!椎ずかちゃんに変身してたんや!!」 「全然、仮面ライダーとちゃうやんか!!!!!!」 脱兎の如く、逃げようとするなま太! しかし、何故か身体が動かない!? 「ふっふっふ!かかったな、なま太!お前が飲んだヘナチョコサワーには、象をも眠らせるほどの睡眠薬を入れておいたのだ!!」 「くっ!おのれ、ショッカー!!!!」 「しょっかあ?ちゃうちゃう!ジャイ子は、なまチャンの恋人やんけ!なまちゃ~ん、今夜は二人っきりね!!!」 「あべし!!!!!」 「うわあぁーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 絶叫をあげて飛び起きたなま太の傍らには、訝しげな顔をして押入から出てきたドラゴえもんの姿があった。 「なんや、なんや、また変な夢でも見たんかぁ。」 「な、な~んだ!夢か!良かったあ!!!」 「いや、そう良くも無いでぇ。」 「へ?ドラゴえもん?なんか言った?」 「日記の最初の部分に続く!!」 to be continued ... ジャンル別一覧
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