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カテゴリ:開目抄
― 第一に形式 即ち外相に就いて(2) ―
次に遺教亀鑑について 已に前引にもあるが如く「開目抄」には・・・・・ 「三仏が日本当世を写す明鏡」 ・・・とも また・・・・・ 「日蓮が かたみ ともみるべし」 ・・・と明言され、「振舞御書」には・・・・・ 「若し佐渡にて頚切らるるならば 日蓮が不思議を此文を留め置く【をく】べし」 ・・・とも 「日蓮は国の柱」とも「魂」 ・・・とも仰せられて また「三沢抄」には・・・・・ 「佐渡流罪已前の予が法門は方便なり 真実は大事到来の時ならでは宣ぶべからず 今は止むを得ぬから真味の弟子達に真実第一義を示す開目抄」 ・・・と云う事を示されておる。 よって本抄の遺教亀鑑と拝するべきを知るべきである。 次に文態等においては、安国論とは大差がある。 安国論は公界・官辺への公文書であれば、特に斯辺に深き注意を払われ 従来抄、記しおかれた材料を基礎として悠々たる成文であり 本抄は目前に迫り重なる寒雪の中に資料も乏しく、筆紙も思うに任なえない中 急遽、11月より2~3ヶ月二巻の長編をも載せられたので 従来、房総鎌倉方面にての御書とは比較にならぬ重書であるから 御引文の外の御筆は全部 当時の通用文で 又 流暢である中に他人不共の気魄も自然に流露しておる。 ※「eco◆Smw69BiSBO」より 原本では「旧かな使い」や難解な表現が多分に含まれていた為 一部の文章につきましては解りやすい表現に治した部分もあります。 また、難解な表現につきましては「Infoseekマルチ辞書」へLinkさせております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月05日 17時01分00秒
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