なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

2022/10/23(日)08:30

考察・新幹線のカレーライスについて

カレーライス(5)

6月前半の予定です。 1,36ぷらす3(青の路)乗車記:2~3回に分けて紹介 2,駅弁:2品ほどアップしていきます。 今週末の記事は、新幹線のカレーライスについてです。新幹線から食堂車が消えて22年。食堂車は旅の楽しみとして、鉄道旅行のオアシスとして長年親しまれてきました。近年はクルーズトレインや観光列車で食堂車やビュッフェなどが復活をしてきていて、鉄道と食の魅力が改めて見直されてきています。その新幹線で食べることができたカレーライスを再現できるということで、雑誌に書かれていたレシピから家で実際に作ってみました。 先ずは、国鉄時代のレシピが雑誌に掲載されていましたので、分量を載せておきます。 カレーソース:180ml(1杯) ※内訳 カレーソース:120ml 肉5切:炒上がり40g 玉葱40g:炒上がり28g ライス:炊上がり270g 添物:福神漬又はハリハリ漬8g 容器:ミート皿 先ずはカレーソースから。新幹線の食堂車やビュッフェでは、神戸の業務用食品メーカーのMCCのものが使われていました。当初は業務用缶で提供がされていましたが、現在は製造を中止していて(パウチ包装に切り替え)、レトルトのもので代替しています。MCCの業務用レトルトは結構各地で買うことが出来、特にジュピターコーヒーに行くと置いている店が多く、入手がしやすいです。 次に、カレーをお湯で温めるのと並行して玉葱と牛肉を炒めます。作り方は新幹線の開業間もない35形ビュッフェ車での調理手順を基にしています。 玉葱は炒める前に薄切りではなく、櫛形や厚めに切っておきます。ちなみに、玉葱と牛肉のカッティングはあらかじめ車外で行われていて、ビュッフェ車では炒める工程から始められていたとのことです。 写真は玉葱と牛肉を同時に入れていますが、牛肉は玉葱がある程度炒まってから入れます。そうすることで、火の入り方が均等になります。お好みで塩、胡椒でソテーするとよいでしょう。また、炒めるときはバターを使って炒めています。脂肪分が気になる方は、オリーブ油で炒めると口当たりが脂っぽくなく、サラっと食べられます。 牛肉を入れた後は、写真のようになるまで火を通します。玉葱は食感を残しておくのがポイントです。 カレーが温まったら、レトルトパウチを開けて具材を炒めたフライパンに入れます。ここから火加減は弱火以下にしましょう。加熱しすぎるとカレーの香りが飛んでしまうので注意してください。 弱火で1~2分炒めた具材をカレーに馴染ませたら完成です。1960年代当時のことを考えると、厨房スペースが食堂車よりもさらに限られていた35形ビュッフェ車で、結構本格的なカレーライスが食べられていたということはある意味、画期的なことでありました。現在は車内で温かいカレーが食べられるのは、36ぷらす3とサフィール踊り子、近鉄のしまかぜ、青の交響曲など観光列車で増えてきています。ただ、これらの観光列車で提供されているカレーは、あらかじめ作ってレンジで温めたものと簡易的ではありますが、温かい食事を車内で楽しめるのは、乗客を鉄道に回帰させる一つの選択肢でもあると考察しています。 作ってみての味ですが、MCCは業務用食材で長い歴史と実績を持つことから味には定評があり、ひと手間かけた分、牛肉と玉葱の味がプラスされて美味しく食べられました。管理人は6月前半は仕事が多忙になる予定で、電車もあんまり乗れなさそうですし、半月ほどは食堂車のメニューで何とか鉄分補給と栄養をつけていきたいと思います。 国鉄の味、ご家庭でもいかがでしょうか?(^~^)

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