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カテゴリ:東洋文化
五行の話し-2
「五行」にある四神は下記に示されるように北に玄武、東に青龍、南に朱雀、西に白虎が守護神として関連付けられている。
水、黒、北、玄武 木、青、東、青龍 火、赤、南、朱雀 金、白、西、白虎 土、黄、中、??
さて、ここでこれらの四神は何時どのように生まれたのだろうか? 今日は、この四神誕生についてお話します。 最後まで読んだとき、皆さんは間違いなく古代中国の壮大なる宇宙観とロマンを感じざるを得ないと思います。
「五行」では五方、つまり方位がまず関連付けられました、また他方天体にある大きな明るい星を28星選び、これらを「二十八宿」となずけました。 何故28宿なのかというと、月の地球を一周する日数(月の公転周期)から考えられたもので、その後の暦(こよみ)にも大きくこれらの考え方が関係してきます。
そしてこれらの28宿を各方角ごとに7宿ごとに区切り、線で結んで星官(今の星座)を描いたのです。 この星宮の形こそ四神の姿だったのです。
玄武は亀に蛇が巻きついた形、青龍は竜、朱雀は伝説の鳥である鳳凰(ホウオウ)、白虎は虎の姿をしています。 横道ですが、朱雀=鳳凰は別名不死鳥で寿命が来ると自ら身体を燃やし、灰から再び蘇るとされていて手塚治虫の「火の鳥」のヒントにもなりました。
星宮の形が先か、それまでの伝説上の獣神を当てはめたのかは正確な資料が有りません、しかし四神神話はこの「二十八宿」に始まった可能性が非常に高いです。 尚、里美八犬伝などの物語はまさに「二十八宿」をヒントにしもので、四神神話と共に今も尚、語り継がれています。 また「二十八宿」では地球が太陽を一周する365日から天体を365度として計算し、7星の位置から正確に91、25度づつには分けられては居ません。
東 = 75度 北 = 98度 西 = 80度 南 = 112度
となっています。 さて、「五行」と神の関係で各方角は守護神が居ますが、中央は居ないのか、との疑問が出ます。 いままで、私が「五行」を語るとき、全て土=中央の箇所の神を「--」または「??」としてきました、この意味は初期の頃からではなく後から追加されたのと、諸説があったからです。 これについては次回説明いたします。
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Last updated
2011.05.02 09:27:02
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