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カテゴリ:東洋文化
五行の話し-5
「五行」の各方角を守る守護神については既に記述していますが、中央の黄竜と麒麟との関係ですが、その後の調査でも全く謎のままです。 ただ、古くは中央の黄の象徴である守護神は黄竜で在ったのですが、その後に麒麟に変わったと言うことは明確です。
従って、今では中央の守護神は「麒麟」であり、4方角を守る守護神(玄武、青竜、朱雀、白虎)を纏める聖獣であると明言できます。 さて今回は、そんな守護神の長と言われるおめでたい麒麟について判った範囲で全てをお話しましょう。
「麒麟」は救世人が世に現れるとき出現するという中国の伝えから、古くから日本ではおめでたい事への象徴として皇族の調度品などにも描かれています。 鳥取県には、麒麟獅子舞といわれる麒麟の面をかぶる獅子舞の一種が中国から伝わっており、今では県の無形民俗文化財に指定されています。 下記に麒麟についての豆知識を一挙に記述します。
・雄の名前は麒、雌の名前を麟、麒麟とは両性合わせての呼び名である。 ・容姿については顔は龍、身体は鹿、尻尾は牛、足と蹄は馬、で全体に龍の燐を持ち肉に覆われた角を持つ。 ・体色は背の方は緑で腹の方は黄色。 ・一時期炎の羽を描かれたこともあるが、現在では定着はしていない。 ・全ての動物は麒麟より生まれたとする神話が中国に存在する。 ・その神話から一日に千里を走ることが出来るとされる。 ・人に危害を加えないどころか虫も殺さないほど命を尊ぶ、しかし悪人は一撃で倒す。 ・鳴き声は見事に音階と一致する。 ・曲がるときは正確に直角にまがり、歩いた後は正確な円が残る。 ・雄雌の気を通じ合うことで受精する。
ps: 現存するキリンの名前の由来ですが、中国明時代に南海遠征の際に捕獲された実在の動物であるキリンが永楽帝に「麒麟」として献上されたことで「キリン」と言う名が付けられました。
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Last updated
2011.05.15 18:03:58
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