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カテゴリ:東洋文化
五行の話し-7
「五行」に各節句が関連していることは前回お話しました。 五節句だけでなく、相撲や鯉のぼりなど多くの行事や事項に五行思想が息づいていることもお話しました。 また、調べてみると世界中の小説や映画などにも「五行」からヒントを得て作られているものが多く発見できます。
今回は節分の「豆まき」に「五行」の法則を発見しました。 「五行」は調べていくと本当に奥が深いです。
節分の「豆まき」はなんの意味があるのかを調べていくうちに、これが「五行」そのものである事が判りました。 実は、豆その物が「災い」の象徴だったのです、豆をぶつける鬼が災いの対象では無いのです。
乾燥させた豆はとても硬いです、硬いものは「五行」では「金」の気になります、また「金」の気は「災い事」や「疫病」などを象徴する気でもあります。 その象徴である「金」に見立てた豆を「金」の相剋の関係にある「火」をもって焙ることにより「金」を滅ぼす、つまり「災い事」や「疫病」を滅ぼすという意味があったのです。 また、火で剋した豆(金)を外に撒くことで「災い事を廃棄」する意味と、家の中に撒いてそれを食することで「消化させる」という意味があります。
最後がまた「五行」で締めくくられるのですが、「金」の気は「木」の気の相剋の関係にあります。 節分(立春の前日)の「豆まき」の風習とは、「金」を「火」で剋することにより「木」の相剋の「金」を滅ぼし「木」を助ける、つまり春の木の息吹を祝う行事であるということだったのです。 私はこれを知って、本当に「五行」の虜になった記念すべき五行の謎解明の一つとなりました。
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Last updated
2011.06.03 17:17:16
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