沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

2005/05/30(月)13:54

沖縄の朝顔

7月七夕近辺になると、入谷鬼子母神(山手線鶯谷下車)の朝顔市に毎年朝早く両親と出かける。 私と父は、そうでもないのだが、母がとにかくここへ出かけるのを毎年の初夏の行事としているようだ。 毎年数件、きょうだいだったり、親戚だったり、お世話になった人だったり…ここの朝顔を送るのだ。 「朝顔なんてどこで買っても同じじゃない。だいいちここの朝顔高いよ。(3000円くらい)」と私は言うけれど、母は、「これがついてないとだめなのよ」と朝顔についている荷札のような、入谷朝顔市の文字を指す。 朝早く朝顔市に出かけるのも風情があるし、朝の散歩も悪くない。(この辺の裏路地は自分の小さい頃を思い出すどこか懐かしいたたずまい) しみじみ、自分も四季を感じる日本人だなあと思う。 GWの沖縄は、そこらじゅうに咲いている朝顔があった。朝顔と言っても、西洋朝顔に近い気がする。一年草と言うより多年草の根がはびこるタイプの朝顔だ。(今咲いているところを見ると、沖縄の朝顔は初夏の風物詩と言うより、梅雨の風物詩だな。) 沖縄の知人に「この朝顔なんていう種類ですか?」と聞いてみたが、「知らないなあ。沖縄朝顔じゃない?」と、東京にいるときは、理科の教師だったというのに、結構いい加減な返事。「沖縄の人は、朝顔育てたりしないよ。そこらじゅうに生えているものだからね。」 確かに。そこらじゅうに繁茂している。 以前、入谷の朝顔市で買った西洋朝顔。条件が良かったせいか、家の周りのフェンス一杯にはびこり、ツルが、束になりケーブルのように太くなり、電線にまで絡みつくようになった。花も沢山沢山咲いた。少し藤色がかった、きれいな青い朝顔。冬も枯れない。近所の人も、「見事だ見事だ」と見にきた。そのうちあまりにもぐんぐん伸び、(ジャックと豆の木のようだった)ちょっと気味が悪くなって、電線も危険だということで、父親がばっさり切ってしまった。とたんに朝顔は全部枯れてしまった。 その後その西洋朝顔を市で探したのだけれど見つからなかった。「これは、西洋朝顔だよ」と言われて買ってきたものは、1年で枯れてしまった。 これじゃない。 今回、沖縄の空き地で数本の朝顔のツルを切って、持って帰ってきた。根が付いているものもあれば、茎だけのものも。 こちらに持ってきたときは付いていた葉はすべて枯れてしまっていた。でも父が、「たぶん付くよ」と言ったので、鉢に植えて置いておいた。 すると、最近になって2,3枚の葉が出てきたではないか。 夏になったら沖縄の朝顔を咲かせることができるだろうか?朝は青く、夕方になるとピンクに染まる、空のような朝顔なのだ。

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