沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

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• 20数年ぶりの発表会

  は～ようやっと終わった。 本日はピアノの発表会。 ピアノを再開したのが8月、11月から発表会曲、「愛の夢3番」を練習し始め、どうに かこうにか今日までこぎつけた。 練習では8割ぐらいの出来だったのだけれど、いざ本番となると普段のようにはいか ない。音のトビや、ばらつきがあったもののどうにか弾ききり、手、足ガクガクの割 には及第点と言ってよいでしょう。60点ぐらいかな… 金曜日が伯父のお別れ会だったため、弟夫婦がそのまま実家に泊まり発表会も見てく た。 彼の感想としては、 「なかなか、ああ思い切ってジャンジャか弾けないからいいんじゃないの。」と苦 笑。 弟の奥さんも 「物語があって一番面白かったです～」 面白いというコメントもハハハと笑ってしまうが… 私のこの曲に対するイメージが当初から、高村光太郎と智恵子だったから、クライ マックスは鬼気迫る感じでもいいかなあ～と。かなり崩れたけど… リストのロマンティックなところも好きなんだけど常軌を逸する一歩手前の危うさが 好きだったりするから… しかし、大好きな憧れの曲と6ヶ月強向き合っていると曲への愛着が失せてきてしま う。 先生の、ラフマニノフは、さすが先生！といった感じで、やはりテクニックが高度。 音がそろっているし、難しい曲をさらっと聞かせる。素敵で、少々涙ぐんでしまっ た。 ちびっ子たちも、思っていた以上に上手でこんな小さいのに情感を出して弾いている なんてと少し驚いた。 父が、あがり防止のために薬をくれ少々心臓の鼓動はおさまり演奏できたけれど、平 常心を保つのが如何に難しいか。普段からの訓練が必要。酒の力を借りたかった…ち びっ子の手前控えたが… 発表会の後のお食事会で、あるご夫婦が、私の演奏「とても上手でしたよ」と言って くれたので、ちょっとうれしかったが、その後夫婦の年が私と同じくらいで、お子さ んは小学生かな？周りを見渡すと明らかに私より若い父母方々。 複雑な気持ちになった。 ブログ仲間の、デジたろうさんもわざわざ応援に来てくれ、この年で新しいお仲間に 出会えるのも、ピアノを再開したおかげと、好奇心とピアノに感謝。 明日からは、新しい曲に挑戦だ！

  2006.05.21

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• 伯父さんのお別れ会

  父の姉のだんな様、伯父さんがが亡くなられお別れ会に行ってきた。 享年87歳。 普通ならお通夜、告別式とするのだけれど、無宗教の伯父の遺言により献花によるお 別れ会。 生前から、博識で、洒落た趣味人で、俳句をこよなく愛していた。伯母とよく俳句の 旅行などにも行っていて、昔の俳人の話など良くしてくれた。 私の姉のとった写真が遺影として飾られていたのだけれど、作家か知識人のような洒 落た写真で伯父にぴったりの写真。 隣の駅に住んでいて、子供のころは、伯父宅に下宿していた音大生にピアノを習って いて、毎週広い庭の伯父のところに遊びに行くのが楽しみだった。大きな野鳥は来る し、梅の木やらもくれんやらいろいろな草木があり庭の探検が楽しみだった。（今は 二世帯住宅にしてしまい広い庭はなくなっているし、大人になったから冠婚葬祭でも なければ会わなくなってしまっていた） お葬式に、「いいお葬式」と言うのは変な話だが、伯父の俳句のお友達のたくさんの 俳句が詠まれ、白いカーネーションが献花され、パステルカラーの花に飾られて見送 られた。 伯父は、戦争経験者で、捕虜にもなったことがあるらしく、戦死した友人も何人もい ることから、死んだら自分の体を役立ててほしいということで、「献体」に登録して あった。死と隣り合わせの経験をし、普段から死について考えていたのだ。 お別れの花に飾られ、大学病院の方に遺体を預けた。 伯母も長年連れ添った伴侶を失うのはさぞつらいと思うが、数ヶ月の闘病生活で段々 死んでいく過程を見ているので取り乱すふうではなく、穏やかな別れのように思っ た。 こんな一生を生きた伯父はきっと幸せだったと思う。

  2006.05.19

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• 愛の夢1・2番

  愛の夢3番は有名な曲だけれど、3番があるのならもちろん、1．２番があるのです ね。 最近ブログで知り合った、デジたろうさんお勧めのボレットのCDを図書館で借りるこ とができました。 ピアノ・ソナタロ短調は、以前プレトニョフの若かりしころの音源（25歳のころ）を 聞いてピンときていなかったのですが、支離滅裂感や、リスト特有の爆発する打鍵 は、なるほどリストと思ったのですが、どうも無機質な感じがしていました。しかも 30分以上の曲を区切ることなく弾ききっているから余計に理解しづらかった。（彼の リストは、私の中ではピンと来なかった。40過ぎてのピアノ協奏曲を聴いて彼のリス トも良いなあと最近思ったけど。） ボレットのソナタはストーリーを感じ優雅です。ピアノは、ベヒシュタインを使用し ているとのことで、ピアノによる違いかどうか分かりませんが、柔らかい音で心地が 良いです。特に愛の夢、こちらは、3つの夜想曲と言うサブタイトルがついているよ うに、やさしくロマンティックな音色で聞いている人を酔わせてくれます。1,2番も なかなか素敵な曲です。（ショパンや、ドビッシーっぽいところもあるかも…ドビッ シーがリストの真似したのだろうが…）なんで3番だけこんなに有名になってしまっ たのかしら… ボレットの愛の夢を聞くと、なんだか私の「愛」はヒステリックなほど激しいなあ と、少々曲の解釈を間違えたかもと思ってしまった。私は、ワイゼンベルグの聞いて いたのだけれど、彼のはもう少しドラマティックな感じがあり、甲乙つけがたいので すが、私のはいずれにしろ、ちょっと乱暴な愛だなあと、自分の性格を垣間見てしま うのでした。 図書館の帰りＹＡＭＡＨＡのショウルームでグランドピアノ試奏させてもらいまし た。 もちろん買うつもりも無いのですが、係りの人がいろいろ丁寧に説明してくれジーッ と見ている中、「愛の夢」の自信のない部分数小節弾いたのですが、人が見ていると 思った途端手ががたがた震えだし早く弾くところはまるでまるで指が動かず… そう考えると私がいくら練習しても、度胸が無い限り人前で弾くのは難しいのかも… ただ、係員の人が、グランドピアノの鍵盤は、重いけれどちょっとしたタッチでも音 出ますから。と言っていた。なるほど試してみると鍵盤半分押さえたくらいで音が出 る。鍵盤のことや、ペダルの浅さちょっと確認出来たのは収穫でした。 グランドピアノと言っても小さめのものを弾かせてもらって、（普通の人はコンサー トグランドなんて買わないから置いてなかった）もちろん自宅に置く場所も、弾く腕 もないけれど200万弱でも結構心地よい音がするものだと、少しＹＡＭＡＨＡピアノ を見直してしまった。

  2006.05.17

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• プチ引きこもり（音楽教室の話はまたこの次）

  朝の、「純情きらり」を見るのが日課なのだけれど、桜子ちゃんの音大を目指す心意 気と、彼女のレベルがいまいち把握できない。ベートーベンのソナタが弾けて、ショ パンのノクターン20番が弾けないってよくわからない…。 テレビを見ながら、最近ピアノを弾くことに熱中している私は、「子供のころにもっ とピアノ楽しさを知っていたらもっといろいろな曲が弾けたかもしれない。（あのこ ろは幻想即興曲が一番難しい曲だと信じそれをどうにかクリアしたからもういいやと 思っていた）もう今になっては、指も動かず、でも絶対に弾けない超絶技巧曲でもど うにかして弾けるようになりたいなあ」と、テレビに向かってつぶやいていると、父 がいつものように意地悪なことを言う。会話のやり取りなので内容は頭にきて忘れ ちゃったけど、いつも年子の妹を引合いに出す。 「あいつは子育てもあるのに、絵を描き続け、売り込みもし、がんばっている…そし て才能もある。」 なんで、私の趣味のピアノに芸術家？の（しかも高校時代3年間予備校に通い、2浪 し、大金をかけて、ようやく私立の美大に入った正式な教育を受けている）妹の話を ひき合いに出すのか私には理解不能。 きょうだいが多いと親の愛情があること無い子がはっきりわかる。父は、画家になり たかったらしいし、習っていた先生にも才能あるといわれていたらしいが、続ける努 力しないのにと、そして続ける努力が才能以上に大切だと思うのに、未だそんなこと を言って自慢するのでいやになる。芸術には、うるさいこと言うくせに、身近な私の ピアノは完全に無視。 そういうお互いを認め合わないところが父と私の長く続く不和の原因なのだろうが… 私がずっと同居して親と近いところにいるからあらが目立つのは仕方ないが、なにか につけて、「きょうだいの○○を見てみろ。」と比べる。私が「他のきょうだいと比 べるのはやめてくれ。」というと、「お前は何でそんなに卑屈で自信が無いのか。お 前は親に命令するほどえらいんだな。」と逆切れさせる。 もううんざりなので今日はずっと部屋に閉じこもりCD整理。 おかげで、結構な量整理できた。

  2006.05.16

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• 武蔵野音楽大学公開講座その2

  今日は、江古田キャンパスに行ってきました。 隣駅なので自転車で行ったが私は方向音痴なのでどうにか到着したが次回たどり着け るか分からないですが。 公開講座の内容は、コンスタンティン・シロウニアンと言うロシアの方のリサイタ ル。 同校の客員教授。 ベートーベンホールというホールに8割ぐらい5～600人お客さん入っていた。学生が ほとんどでした。 曲目は ハイドン　　ソナタ23番ヘ長調1～3楽章 ショパン　　ファンタジー　へ短調Ｏｐ．49 　　　　　　スケルッツォ1番　ロ短調Ｏｐ．20 ラヴェル　　鏡より「洋上の小船」 　　　　　　なき女王のためのパヴァーヌ シロウニアン　コントラスト リスト　　　ハンガリー狂詩曲Ｎｏ．１２嬰ハ短調 アンコール２曲 最後の曲は ラフマニノフ　音の絵より　練習曲変ホ短調作品３９の５ （プレトニョフの得意とする曲なのでこれは分かったけどもう一曲はわかりませんで しあ。やはりロシアの人はラフマニノフはずせないのね） リサイタルの感想はというと、これだけの内容で１０００円はお安いです。 （でも、３０００円だったら見ないかな。） 私の集中力の無さなのだけれど、シロウニアンさんすごーく大きな人なのです。NHK のドーモ君か鬼太郎のぬりかべみたいに体が長方形で昔のロボットみたい。でその体 にしてはさほど長くない腕からすごいピアノテクが出てくるのにただただ驚き、しか しスーツの肩の位置と体の肩の位置が明らかにずれているのが分かりよくこんな窮屈 な大勢で弾けるなあと変なところに目が行ってしまった。 それでも、ハイドンは心地よく聞いていたのですが、ショパンは知っている曲だけに ミスタッチが気になりました。確かにうまいけど練習不足かなあと言う感じがしまし た。もしかしたら太りすぎで手がうまく届かないのか…もちろん普通の人と比べたら 超人テクだろうし私のような素人は足元にも及ばないのですが、彼の輝かしい経歴か ら期待したものほどではなかったです。 ピアノの調子もあまりよくなかったのではと思いました。 ハイドンの時は気にならなかったのですが、ショパンのスケルツォあたりから、低音 のほうでペダルの踏み具合で、ピーンと言う音が何度も聞こえもうその小さな雑音が 気になって気になって…始めは気のせいかと思ったのだけどほかの曲も同じように ピーンピーンとなっていたからピアノにトラブルがあったか何かほかの金属と共鳴し てしまったのでしょうか…よくわかりませんが。 最近、ヘッドフォンつけてピアノの練習しているので、（両親は私のピアノを毛嫌い するので。まあ下手だからしょうがないが）耳の調子が悪くなっているようで、普段 は気にならない音に大きく反応してしまう。夜の電柱の電機の音とか…普段は聞こえ ないのですが、ダイビングの後など耳に負担がかかったあとに聞こえる音が最近はま た気になるようになったので耳の安静が必要かもしれない。 ご自身の作曲のコントラストは良い曲でした。現代風で実験的な感じもするけれどロ マンティックな感じと現代的な無機質な感じが交互に来てプロコフィエフっぽいとこ ろもあったけど、演奏家としてより作曲家、指導者としてのほうが才能ある方なのか もしれません。実際この曲でコンクールで１位とったらしいです。 こういう公開講座は積極的に活用すべき。と思うのだけれど普通に働いている人はや はり時間的に無理ですね。６時半江古田ですから…市民の生涯教育についても各大学 で形だけでなくうまく浸透するように考えてほしいものです。

  2006.05.15

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• 猫と昼寝（リストに近づく）

  今日はものすごく寒い。 そして雨。 そんな日は部屋でごろごろするしかないでしょ。 うちには猫いるが、猫を見れば家で暖かいところ涼しいところがわかる。 ホットカーペットのある部屋の短い足のテーブルに布団を乗せ簡易コタツの出来上が り。 図書館で借りた音楽之友社より出ている大作曲家シリーズ「リスト」を読む。 良くある面白おかしく書いた伝記ものかというとそうではなく、私が期待していた、 精神的な病や、3角関係、スキャンダラスな内容はなく、彼や友人たちの書簡を通し てリストの生涯をつづったものだ。 リストの伝記となると、彼に大きな影響を与えた2人の女性、マリー・ダグー伯爵夫 人とカロリーネ・フォン・ザイン＝ヴィッゲンシュタイン侯爵夫人がいるのだけれ ど、どちらか女性にたつかで見方がずいぶん違うらしい。 せっかくリストの曲を弾くのだし、私のリストのイメージがどうもはっきりしなかっ たので（作っている曲も思いっきりロマンティックかと思えば、激しいその当時前衛 とも思えたような打鍵のヴィルトォーソ、実際彼の曲を聴いて、ムソグルスキーやプ ロコフィエフをイメージしたものがあった）本を読めば少しは彼の思いに近づけるか と思ったのだけど… 実際1冊の本ぐらいではよくわかりません。無理。 わかったことは、リストはものすごくハンサムで当時の風刺画を見る限り、ロック歌 手みたいな感じ。ピアノを弾く彼に失神するご婦人たち。女性たちがリストを放って おかなっかたみたい。 あと、リストの手はそれほど大きくなかったらしい。晩年の彼の手の石膏が残ってい るのだけれどそれを見る限り外人の手としては普通だったらしい。どこかにも１０音 階楽に届くと書いてあったけど、よくよく考えてみたら外人で男性だったら普通かも しれない。（私は、９は楽ではないけど、普通に届くけど10はまず無理）指も節が太 く繊細とは言いがたい指先。 彼は気分屋もしくは、精神的な病をもっていると聞いていたけど、この本にはそのこ とにはほとんど触れておらず、彼の書いた数々の書簡を読む限り、聡明であったよう に思う。女性関係とお金にはあまり頓着も執着もしない素直で、おおらかな人間にも 思えた。その彼を多くの打算の塊の人間たちが取り巻いていたようにも思う。 実際、彼はベートーベンの記念像の資金不足を自腹切ったり、（ベートーベンにとっ てリストは孫弟子なのだ。リストの先生がツェルニーでその先生がベートーベン。） ツェルニーがそうしたように（リストは天才だったからなんだけど）、弟子たちに無 償で教えたり、ワーグナーに援助をし続けたり…。 こんな風に書くとすごい人格者のように思えてしまうけれど、結構自由に振舞ってい たようだし、才能がありすぎてか、気まぐれでか、気の向くままに曲を書いてしまっ たがために、傑作とそうでないものが混在してリストの評価を正当でないものにして いるとのことだ。 ショパンとジョルジュ・サンドの話は有名（らしい）が、リストもまた彼女と交流が あり、ショパンは、ジョルユ・サンドが書いた小説の題材に彼を書いてとても傷つい たと聞いたが、リストも同様で、マリー・ダグーや、カロリーネもリストについての 今で言えば暴露本みたいなの書いている。から、そういうことは今も昔も珍しくない ことのようだ。天才に出会ってしまった才女の秀才が故の悲劇だ。いつの時代も女は 恐ろしい生き物なのだ。そう考えるとリストの作ったロマンティックな曲の数々は彼 の理想とするところだったのだろうか。 しかしながら、あの時代はすばらしい音楽たちがごっそりいてお互い交流があったこ と自体すごいことだと本を読みながらリストや、シューマンやショパンが語り合って いるのを想像してしまった。 晩年リストが僧侶になってしまったのはよくわからないのだけど、同じようなの日本 でもいたな。そうだ、瀬戸内寂聴！リストの心境もそんなものなの…？（年をとって も女性に対しては来るものは拒まずだったらしいが） リストの精神に近づくのは無理そうだが天才も人間であって多くの成功と同様、過ち のくりかえしだったことを考えると、人間リストを垣間見れたようでちょっと収穫あ りかな。

  2006.05.13

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• 6月から3ヶ月は…

  今日は、家の下水道工事があるため、日中水が使えない。 水も飲めなければトイレにも行けない。 お金もない。ので自転車で5分ほどの近所の図書館に行った。 中・高校生のころは、試験前になる良く通ったものだ。周りが勉強しているとなんだ か自分もやる気になる。 久しぶりの千早図書館。 ちょっと変わっていた。まず、食堂がなくなっていた。そして閲覧室も以前は机一つ 一つ区切られていたが今は4人がけ机になっていた。 昔と変わらず日当たりが良い場所で何度もうとうとしてしまった。 雑誌や、新聞を読み昼過ぎになった。 図書館に食堂がないので千川駅近くのどんぶりやに入る。 味噌カツ煮定食を選び、券売機で一番絞り250円の表示を見つけすかさずボタンを押 してしまった。 平日の昼間しかも女ひとりでビールなどとは… 何と言う幸せ。 おかげで昼からはほとんど本も読まずにお昼寝タイムだった。 家に帰ってくると、雇用能力開発協会より封書が届いていた。 先月受講選考があったのだが、その通知だ。 選考があった時点で1倍を割っていたので心配はしていなかったが、良かった。 受講決定通知だった。 6月から3ヶ月ほどお勉強して、FPの資格が取れるようにしなくては。 かといって、今金融業の景気が良いからといって私がその仕事に向いているかわから ないし円高も進み企業の業績が悪くなるかもしれない…。 3ヶ月先の経済なんて誰もわかりはしない。 とりあえず、3ヶ月はやることができた。 20日付けで会社を退職し無職になるが会社都合なので、雇用保険は最長240日、給与 の60数％もらえると聞いている。決して多くないが十分生活できる。受講にかかる交 通費は、支給されるそうで手厚い保護の中どうにか再スタートを切らなくては。

  2006.05.12

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• 発表会まで…

  21日の発表会までもうすぐだ。 ピアノのレッスンで、発表会のステージをイメージして弾いてみた。 何箇所も不確定で自信のないところは、本番でまず失敗するものだ。 弾き終わって、先生から「すごく良くなりましたね。これだけ弾けるとよいですね。 前回よりさらに良くなっていますよ」と言われ、私の手のひらを見せてみた。 汗がびっしょりなのだ。 先生が「えー！！！よく指すべりませんね～」とびっくりするほどの。 この私の気の小ささどうにかならないものか…。 普段から強気発言なのに、本番にめっぽう弱い。 先生から、発表会のプログラムと会場説明を聞いたらまたまたドキドキしてきた。 呼吸法でも習得したほうが良いだろうか。 気を落ち着けるために座禅？ヨガ？取り入れてみようかしら。 家で消音装置の取扱説明書を読み、デジタル録音は簡単にできるので、撮ってみた。 聴いてみると、かなりミスタッチが多いが全体として、悪くない。 少し安心した。 母は「もう少し感情入れたほうが良いんじゃない？ガチャガチャしてる感じがするわ よ」と厳しいコメント。 確かに、母の言うとおりクライマックスはミスタッチが多く流れにまとまりがなく焦 り気味な雰囲気が伝わる。またミスタッチを気にするあまりどうしても表現が薄っぺ らなのだ。 しかし、この曲練習中ずっと感情入れて弾いてると憔悴してしまうのだ。とても疲れ る。 恋愛と同じよ。人生にこてこてドラマチックな恋愛は1度か2度で良いのよ。 この年になると、恋愛は映画と音楽で充分疑似体験できてしまうのだ。

  2006.05.11

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• ピアノの巨匠

  図書館で「ピアノの巨匠たちとともに」音楽の友社　刊　を借りて読んでいる。先日「アート・オブ・ピアノ―20世紀の偉大なピアニストたち―」DVDを見たところだったので、登場人物が重なることが多く、映像の裏話を見ているようで、この本の内容は非常に興味深く面白かった。内容は、フランツ・モアという、スタインウェイ社の調律師と20世紀を代表するピアニストたちの交流を中心に書かれている。内容の多くは、25年間コンサート、レコーディングの調律担当した、ホロヴィッツとの交流が書かれているが、そのほか、ルービンシュタイン、ギレリス、ヴァン・クライバーン、グレン・グールドなどについて書かれている。芸術家は、変わり者が多いとは思っていたけれど、ホロヴィッツの子供っぽさと、音に対する神経質なこだわり、（このこだわりが本質的なものなのか、ただの子供のわがままなのか私には、よくわからないのだけれど…）いろいろなエピソードが出てきて読んでいて飽きない。ルービンシュタインは、常識的で紳士だったらしいが、とかく変人といわれたグールドなどのほうが魅力的に感じてしまう。（身近にいたら困ってしまうが）また、ピアノの調整・調律、についての話も興味深く、スタインエェイの個性についてや（手作りなので人によって合うピアノが違うこと。また、ピアニストによって好みが違うのでそれを見極めて調整すること。）音の本質についても（ピアニストの好みや、指揮者の意向に左右されてはいけないことなど）職人の誇りを感じ興味深かった。実は、コンサートのピアノは、ホールに備え付けているものを使うと信じて疑わなかった私だが、ホロヴィッツは自分のを持ち歩いていた。6月に聴きに行くツィメルマンも持ち込みと聞いている。結構自分のピアノを持ち込む人は、いるものなのだ。音にこだわるとそうなるものなのかな…。そのほか、ドイツ人の彼は敬虔なクリスチャンで本の中でもその熱心さが端々に出てくる。旧ソ連時代の時代背景とピアニストたち、キリスト教。音楽家を目指していた子供時代と戦争。彼の宗教的なバックグラウンドも読んでいて面白かった。ソ連を訪れた時に、何冊かのロシア語の聖書を渡し、多くの人と喜びを分かち合ったことなど。（今では想像できないがそのころは、ロシアで聖書を手に入れることはできなかったそうだ。）彼は、二つの物差しを常に持っていたと思う。一つは、ピアノの音を測る音叉、もう一つは自分の信念（キリスト教）をはかる聖書。面白いエピソードが満載の本の中で、ホロヴィッツが東京のキャピタル東急ホテルにあるスタインウェイを上機嫌で弾いたことなどが書いてあり（本当にすごいピアノらしい）今でもあるのかちょっと気になった。図書館で借りてきた、ホロヴィッツのＣＤを聞きながら日記を書いていると、彼の几帳面な性格からか、メトロノームのように刻む正確なリズムが心地よく感じた。

  2006.05.10

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• 図書館へGO

  ほとんど外出していないので、今日は自転車で図書館に行くことにした。 私は、豊島区民なのだけど、一番近くの千早図書館はCDが置いていないので中央図書 館か、東池袋の図書館に行かなければならない。 図書館に行くのは10数年ぶりだ。中央図書館は20年以上行っていない。 最寄り駅は都電の向原なのだけれど、金はないが時間がたっぷりあるので自転車で行 くことにした。 途中、ファミリーマートで、キエフオペラ「トゥーランドット」のチケットを購入。 A席15000円とお高いのに、3階席だ。 初オペラ。 もちろん、オペラなどにそれほど興味があったわけでもなし、まさしく荒川静香効果 だ。 こういうミーハーな30代独身女性が日本経済を支えている。とつくづく思う。 最近は40.50女性もパワフルだが。ヨンさまブームとか… たぶんオペラを見るのなんてこれで最後だろ思うけど… 中央と名前がつくだけあって、蔵書が豊富だ。 結構人も多い。 昼になると、食堂はいっぱいだ。370円の掻揚げそばとかもあってなかなか良心的な 値段。これは今度食べてみよう。客層を見てみるとリタイアしたご老人のほか結構サ ボり？のサラリーマンの姿。 喫茶店やパチンコは、お金かかるけれどここならタダで本見れるし、閲覧室で仮眠も できる。CDの視聴まで！！！良いと込みつけた。 池袋近辺に就職したら是非ここで暇をつぶそう。 もとい…情報収集をしよう。 CDを3枚借りた。 1枚目は、若き日のホロビッツというホロビッツのお気に入り演奏曲の数々。（この 中に入っているビゼーの「カルメン」による変奏曲が聞きたかったのだ。先日のアレ キサンダーギンディンのアンコール曲でちょっと気になっていた。もちろん素人が弾 けるような曲ではないが…） 2枚目は、ショパン24の前奏曲。奏者は、アシュケナージ。（高校生のころショパン ワルツ数曲弾いた後、次は前奏曲をと先生に言われ本だけ買ったのだけれどその後先 生がお亡くなりになってしまい、雨だれしか弾いておらず、しかも私は音痴でリズム 感がなく楽譜が読めない。のでせめて曲を聴こうかと…イム・ドンヒョクのリサイタ ルの時数曲聴いたけど思いっきり寝てしまいよく覚えていないのだ。）このCD即興曲 もついていて、ショパンの即興曲といえば幻想即興曲だけれど、1番は聴いたことあ るのだけれど結構好みなので聴いてみるのが楽しみ。 3枚目は、リストのハンガリア狂詩曲全集。奏者はシラフ。今年はリスト没後120年と いうことなので、モーツアルト生誕250年の裏でリストを少し聞いてみようかと思っ ている。 それにしても、CDはたくさんあるのだけれど何を選んでよいかわからない。 お目当てのCDはなかったけど、（奏者は誰でも良いのだけどラフマニノフの楽興の時 を探していたが、あまりメジャーでないのかな見つからなかった。CDショップでもな かった。） 本も数冊借りた。読むかどうかは別としてピアノ関連の読み物を借りた。 私の愛の夢はと言うと… 久しぶりに、ワイゼンベルグの演奏を聞いてみたが… 当たり前だがぜんぜん違う。愕然とする。 もしかしてこれ違う曲じゃないか…と思ってしまった。 しかし、久しぶりに聞くとメロディーラインがはっきり見えてくるので自信は失った ものの聞いてみてよかった。 演奏は、私の「愛の夢」でいいのだから。

  2006.05.09

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• ゴーヤの日

  今日5月8日はゴーヤの日だそうだ。 一日中家にいるとテレビを見るくらいしかできない。（少しは就職に向けて勉強しな きゃいけないのに） 母が、無職になったのを近所に知れると恥ずかしいからと、歩いて10分弱の店には来 ないでほしいという。 店の片付けや手伝いでもと思っていたけど、ダメが出てしまった。 なので、日中は家から遠く離れたところか、家の中に息を潜めていなければならな い。 そんなに他人は見てないと思うが、そのうち行き遅れの娘が家に引きこもりなのがば れるだろう。 確かに、社会的身分が無職はこの年では恥ずかしい。 昼間テレビを見ていたら、みのもんたの番組で、今日はゴーヤの日と言っていた。 子供のころレイシといって、家で大きくならない苦瓜を作って祖母が食べていた。 これ、熟すと黄色くなって中の綿みたいなのが赤くなり甘かったと思ったけど、これ は子供のころの記憶の間違いかしら…。確かに甘かったんだけど。 昼の番組は、偽りの花園とか言うどろどろ昼ドラか、徹子の部屋。 今日は、ＮＨＫスタジオパークのゲストが、チャングムのイ・ヨンエさんだった。 彼女の知的な美しさにうっとりしながら見入ってしまった。 通訳のせいもあるかもしれないが、話すことが知的で、機転がきいている。 海外でも支持される女優は、やはり人間性もできているのだ。 チャングムの時より少し痩せているように感じたけれど、（チャングムの撮影はハー ドだったのでたくさん食べたそうだ。）その時よりも美しくさえ感じた。 瞳の中には星がきらきら輝いていて、神様は天は二者を与えたと溜息が出た。

  2006.05.08

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• 久々の沖縄イベント

  登川誠仁プレゼンツ沖縄・奄美、島々のうた というコンサートに行ってきた。私にとってGW中、最初にして最後のイベント。 出演は、登川誠仁、下地勇、新良幸人、朝崎郁恵。 去年の夏も同様のイベントがあり聴きに行ったのだけど、朝崎さんは初参加だ。 登川さんも、下地さん、新良さんも楽しい演奏だし好きなのだけど、朝崎さんの不思 議な声に魅了されてしまった。 以前一度彼女の歌を聴いたことがあったがとても不思議な気持ちになる。 民謡と言うよりスピリチュア音楽と位置づけたい気もする。 実際、音程だとかはうまいのか下手なのかわからないようなところもあるのだけれ ど、子供のような声でもあり年老いたおばぁの声のようであり、割れているような声 であり、透明感のあるような声でもある。 なんとも筆舌しがたい声の持ち主なのだ。 この声が、三線ではなく（最後の曲は新良さんのギターソロみたいな三線が入るのだ けれど）ピアノの伴奏で歌うのだ。 なんともロマンチック。 ピアノの奏者も黒木千波留さんといって、いろいろなミュージシャンのサポートをし ているらしい。なかなか良かった。坂本教授みたい。 今回新良さんも、ピアノとの競演だったのだが、クラッシックブームが沖縄音楽にま で来ているのかと思ってしまった。 沖縄のゆるくて自由な感じはクラッシックと言うよりジャズかな。 ピアノの奏者、確か佐藤ゆうこさんと紹介があったと思うのだけど、どんな方なのか ちょっと気になった。

  2006.05.07

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• DVD三昧（今日は「世紀のピアニストたちの共演」）

  プレトニョフのDVDが思いのほか良かったので（安かったし）立て続けにDVDを買い込 んでしまった。 1回7～8千円クラッシックリサイタルを見に行くつもりで考えたら何度も好きな時に 見られるDVDは便利でお得な気がするが、無職の私が4000円前後するDVDを暇にかまけ て買うのは考え物だ。まあ、社会的な身分がない中たがが外れ、お金がそこを尽きる まで好き放題することにした。 今回購入したDVD。 世紀のピアニストたちの共演～ヴェルビエ音楽祭＆アカデミー10周年記念ガラコン サート・ライブ　3990円 アート・オブ・ピアノ―20世紀の偉大なピアニストたち―　3900円 リスト：ピアノ協奏曲第1番　3990円 今日は、世紀のピアニストたちの共演～ヴェルビエ音楽祭＆アカデミー10周年記念ガ ラコンサート・ライブ　を見た。 このコンサートのうわさは聞いていたが…確かこの時のプレトニョフのアルゲリッチ との出会いが2005年？のグラミー賞最優秀鍵盤楽器演奏の“シンデレラ”2台のピア ノのための演奏会組曲につながるのだった… このコンサートすごいのが8台のピアノの共演なんですよ。 出ている人、私の知っているピアニストは、キーシン、アルゲリッチ、プレトニョフ ぐらいですが、エマニュエル・アックス、ジェームス・レヴィンは、どこかで見たこ とある。とにかくすごい豪華な顔ぶれなのだ。 そして、ピアニストのほか、私でも知っている今井信子やマイスキーなどすごい弦楽 器奏者も顔を連ねるのだ。（マイスキーのあのコワモテがＴシャツ姿で映っている映 像なんてなかなか見られない） これらの人を集めたマーティン・エングストレームさんすごい。 ピアニスト8人を集めるよりピアノを8台集めるほうが大変だったらしい。 映像は、凝ったカメラワークで、奏者の表情や手元を映し出しているし、アルゲリッ チとキーシンの連弾はちょっと、アルゲリッチの貫禄にたじたじなキーシン、（私に はそう見えた。昔は美しかった彼女もすごい巨匠ってかんじ。）先生と、生徒みた い。キーシンが子供に見える。 8台の共演は、圧倒される。が、やはり8台のピアノの距離からか音が合っているのか どうか良くわからなかった。 練習は真剣で大変だったらしいのだけれど本番は存分に共演を楽しんでいる。その後 のドキュメンタリーインタビュー映像で語られているとおりだった。失敗しても、人 のせいにできるって。 8人の演奏や、表情を追うのはかなり難しい作業だったと思う。 手元が誰なのかわからないのと、全体的に映像が暗いのが残念。 演奏より、15分程度のドキュメンタリー、インタビューのほうが興味深く、美しい町 の風景などを含めもうすこしドラマのある映像に仕上がっていたらよかったのにと、 少々残念なところもあった。

  2006.05.06

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• ピアノ発表会のための練習

  純情きらりに触発されて、ハノンを弾き始めたら、（自己流で弾き続けていたから左手の小指薬指の動きが特に変なことに最近ようやく気づいた）ムシの居所の悪かった母から、「お母さん狂っちゃうからピアノやめてよ～」と泣きながら怒鳴られてしまった。うちの家族は私も含め激情人間の集まりなのだが、母の体調がが気掛かりな反面、私自身ものすごく傷ついてしまった。母には、子供のころの発表会で、「間違えて舌出した」とものすごい剣幕で怒られたり、父からは、発表会ではたぶん私が一番生徒でうまいと思うとの言葉に、「だったら、聞いてもしょうがないな。」と言われる始末。自分自身、きょうだいで唯一芸術的センスを持ち合わせない凡人の私なので、両親のダメだしを心の中で反復しどんどん落ち込んでしまう。とは言え、発表会は目前なので毎日がＧＷの無職の私は、コルグの消音装置に助けられ自分の唯一の楽しみとしてピアノを弾く。なるべくミスタッチをなくし的確に鍵盤を押さえ濁りのない音にするのが課題なのだけれど、なにせ基礎のなっていない私、リストの指飛びまくりでは、着地失敗が４割以上。（愛の夢３番は全音Eレベルなのですごーく難曲ではないはずなのだけど…は～。習い始めて１年でレベルFの別れの曲を弾くというほかの生徒さんはどんな進行具合なんだろうか…）そして今更ながらどうしても指を変えないと流れに乗れない箇所が出てきた。以前から気にはなっていたのだがどうにかごまかしていた。でもちゃんと弾くにはこの指ではダメだ。もう数百回は弾いているから指を変えるのはかなり無謀なんだけど音の流れを切ってごまかし今まま通すか、失敗覚悟で直して流れる指に変えるか。ここでも左手の薬指がネックだ…気分転換に、最近弾き始めた、ショパンのワルツ１４番を弾くが、こちらも指が飛ぶ曲でぐちゃぐちゃになる。どうも私の好みは、指が飛ぶ曲が多い。やはりショパンの３つのエコセーズも挑戦中だが…なんだか１４番に指使いが似ている気がする。改めて基礎学習の大切さを痛感する。発表会が終わったら今度は何弾こうかな…先生に、「葬送」が大好きなんです。と言ったら、「たぶん練習すれば弾けますよ」と言ってくれたので楽譜を読み始めたが、１楽章、１０小節ぐらいで挫折。３楽章葬送行進曲から始めようかな…とも思ったが、あまり背伸びせずにしばらくは憂いのあるワルツを弾いていよう。しかし、私の先生は何でも「そんなに難しくないから弾けますよ」と言う。先生が弾けるのではなく私が弾くんだけど…と突っ込みを入れたくなる。現在挑戦中の曲。ショパン、ワルツ３番、７番、１０番１４番、（７番１０番は昔弾いていたけどすっかり忘れている）３つのエコセーズ、バラード１番、ベートーベンソナタ悲愴、（未だ第一楽章で単純な指運びでもつっかえる）モーツアルトソナタ１０番（こちらも子供のころ弾いたけど今は指使いがめちゃめちゃなのでもう一度）どれも、食い散らかし…ミスタッチなしで弾ける日が来るのだろうか…

  2006.05.04

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• NHK連続テレビ小説の影響

  ここのところの私の楽しみといったら、家の片付け掃除、（働いているときにはなかなかできなかった押入れの掃除や古い衣類の処分など見る見る家がきれいになるのが楽しい。といっても築30年を超える家だからそう綺麗になるものではないのだが）そしてＮＨＫのテレビ小説純情きらりだ。NHKは私の心を読んで朝ドラを作っているのではないかと自意識過剰な気持ちが出てくる。自分は４０才目の前にして何よりもピアノを弾くことに喜びを感じてしまった。年は半分以下の桜子ちゃんに自分を投影できるというすごいずうずうしい私だが…桜子ちゃんがハノンやツェルニーのレベルから音楽学校を狙えるところまで短期間で到達するのなら私も、無職の間集中して練習したらすごい難曲も弾け人前で披露できるんではと錯覚に陥る。しかし…先日のギンディンのリサイタルやプレトニョフのDVDを見ると、ああやっぱりピアノは個人の楽しみとしてのものだなあと実感する。せめてドラマの中だけでも桜子ちゃんには夢をかなえて貰いたい。ドラマ中に出てくる音楽学校のすごいピアニスト「さいうんじ」先生の演奏する演技があまりに大根でびっくりしたが、（彼は101回目のプロポーズで浅野温子の恋人役で出ていたけど、いつまでたっても二流だ）幼馴染の男の子や、劇団ひとりにちょっと胸キュンだったりして…。宮崎あおいがなんといってもかわいい。そして声がいい。純情というのがぴったり。（本人３億円事件の犯人などすごい演技もするんだけど…）そう言えば、風のハルカの時も、田舎に土地買ってオーガニックレストランやりたい。なんて言っていたっけ…私の夢なんてそんなもんだ。

  2006.05.03

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• ひかり開通

  ようやく我が家もひかり通信にしました。今までは、自宅の回線が休止状態だったので（ISDNの電話番号が変わってしまいアクセスできなかった）会社でこっそりメールしたりブログ書いたりしていたからこれで自宅でネットが楽しめます。といっても、特にしたいこともないのですがね…

  2006.05.02

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• リスト・ピアノ協奏曲第2番

  待ちに待った、プレトニョフのDVDが、アマゾンから届いた。私にとってのピアノの神様の演奏が見られる。今まで何枚かのCDを購入したが本人の動いている姿を拝んだことはなかった。しかも、リストだからものすごい技巧。99年の演奏なので40歳くらいのときのもの。年よりはずっと老けている彼だけれど演奏前と演奏後の笑顔が素敵です。曲自体はどう表現したらよいのかわからないけれど、オーケストラとピアノの掛け合いがドキドキものです。4楽章目あたりが威勢がよくて交響曲らしく好きですが、リストのならではの和音。映像も、プレトニョフが主役なので、ずっと手元の映像が映っています。超一流のピアニストの技巧に目を食い入るように見、こんな軽いタッチで音が出るのかというような指裁き。また右手だけで弾くところでは、左手でではどうぞと、オーケストラに手を差し出すチャーミングなシーンも。こうなると、ピアノ協奏曲に指揮者はいるのだろうか…と思ってしまうぐらいプレトニョフ色の演奏だった。しかも、彼これを暗譜しているんですよ！！！ピアニシモのところでは心地よすぎて昇天しそうになった。（うとうとしてしまった）何度も繰り返して見たくなる映像で買ってよかった。定価は4800円なんだけれどアマゾンで買うと3743円とお得。プレトニョフはリストのこれのみの出演で不満もあるが今日もまた見ようと思う演奏だった。

  2006.05.01

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• 武蔵野音大公開講座

  金はないが時間はたっぷりある。 生まれて初めて音大キャンパスに入った。江古田の方は隣駅だが今日は仏子にある入間キャンパスでのリサイタル。ピアノ先生から山の中と聞いてはいたけれど本当だった。 バッハザールというホールでオルガンのリサイタル。とても立派なホールとオルガンで1000円とはお得！ 初生オルガン！ 奏者はモーリス・クレールというフランス人。シラク大統領にすごく似ている。曲はバッハ、フランク、フォーレ等で私が知っている曲と言ったらトッカータとフーガ、カノンぐらい。 こういう教会音楽を弾く人は牧師のような人が多いのかしら。モーリスさんはとても誠実そうでチャーミングな人に見受けた。服装もスタンドカラーのスーツが似合っていた。 最近ラフな格好でクラッシック弾く人がいるけれど、窮屈なスーツでは激しい演奏はし辛いとは思うが、正装で楽器に向かうのは作曲家に対する敬意であり今日の演奏を聴くと神に対する献上の儀式のような気もした。実際オルガンってモミの木みたいで奏者が観客を従え祈りを捧げているような構図。 私はキリスト教ではないから深い解釈はわからないけれど。バッハの音階は美しいと思ったし、コシュローのノートルダム寺院での即興的スケルツォは迫力がありとても良かった。 まだまだ色々な公開講座があるのでガツガツ聴きに行きたい。 モーリスさんの弾いている姿。大きな体に細い手足が右左へ動く姿。操り人形に見えたのは私だけかしら。

  2006.04.28

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• ナイロビの蜂

  試写会に行ってきた。 何とコメントしたら良いか。脚本や映像の見せ方なかなか良いしアカデミー助演女優も取っているから評価が高い映画だ。だが決して心地よくない。ラブロマンスを期待するなら観ないほうが良いかも。 世の中の不条理さ個人の無力さを感じつつ自分は何を信じて生きるか、しかしこの映画の場合生きていくという言葉が当てはまらない。何に突き動かされるのか。永遠の愛と言うのは、その両者が消えても存在するのだろうか。 私には自分より大切な人も者もないからこの映画の重さがわからなかった。

  2006.04.27

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• 無職に向けての準備

  先週土曜が最後の出社となった。（一応来月20日までは席があるが。）営業部のほとんどは無視を決め込んで居心地が悪いことこの上なかったが、得意先の方からプレゼントを頂いたり送別会を開いてくれたり、社内では今イチ評価が悪かった私も得意先には恵まれて幸せだと感じた。なんでこんな愛されていた営業を切り社内営業に躍起の奴の言葉を信じるかと思うとつくづく無能な経営者だ。私も社内調整をうまくやっていればとも思うがこれが私の生き方だから仕方ない。 さて、そんな感傷に浸っている場合ではないのだ。来月からは職業欄無職なのだから。無職に向け資格を取ろうと今日選考試験を受けてきた。 厚生労働省の出先機関雇用能力開発機構が全額負担で雇用保険受給対象者のため職業訓練をしてくれるのだ。 保険料や税金の使い方に異論もあるが再就職を目指す者には何とも有り難い制度。 早く社会復帰したい反面業界を変えて再就職を希望しているので焦らず無職の間に力を付けたい。 今日からしばらくパソコンが使えないので日記の更新は携帯からになり、メッセージの返事がでないのでご迷惑おかけします。

  2006.04.24

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• カウントダウン

  得意先の引継ぎやあいさつも終わりあとは身の回りの片付けを残すのみ。久しく会っていなかったとてもお世話になったお客さんにも会うことができ仕事で思い残す事はない。都の関係の方が時間があるならと創業支援のセミナーの紹介をしてくれた。タダではないし起業したい事業があるわけでもない。 漠然と会社を辞めて自分探しとは今更ながら無謀だとは思う。しかし、本人はいたって楽観的。

  2006.04.20

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• 発表会まであと1ヶ月

  来週からは、毎日存分にピアノの練習が出来ると思っているんだけれど、ピアノを弾き始めて感じたのが我が家のピアノはかなりゆがみがあるみたい。 鍵盤と鍵盤の間の隙間の開き具合が気になってきた。 たまに隙間につめを引っ掛ける。 鍵盤の隙間に気をとられているとすっかり曲を忘れてしまう。 5月21日の発表会までもうすぐなんだけど、ここに来てすっかりスランプに陥ってしまった。 なんでもないところで、曲が真っ白になってしまう。 生徒さんたちは、子供達ばかりでさほど上手な子はいないらしい。 今のところ（大人は全員で3人）生徒の中では最後の出番になりそうだ。 この仕上がり具合だと出番の変更もありそうだが、先生は、この曲を最後にもってきたほうがよいかと思って、と言う。 左手が完全に手のイメージで弾いているので音が取れていないのだ。 両手だと弾けるのに、左手だけで弾くことができない。右手のメロディーが左手の歯車になっている。私のピアノはいつもそんな感じなので、躓くともう取り返しがつかない。 あと1ヶ月で全部やり直しだ!!! 先生が最後に、ラフマニノフで締めるらしい。 発表会のことを考えると今から手が汗だくになる。

  2006.04.18

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• アドレナリン放出

  随分、日記を書くのを怠ってしまった。 急な退職で心身が弱ってしまい気力が萎えてしまった。 普通の人間ならば、ずーっと病んでいるわけにはいかない。ずっと落ち込んでいることに疲れてしまうのだ。 会社を辞めて困ること。 もちろん定期収入がなくなってしまうこと。 職業欄に無職とかかなければならないこと。 なんと言っても、私の場合ただインターネットが出来なくなること!!!（こんなふざけた事を言っているから会社にいられなくなるんだな） 会社でWEB見ていたから、自宅はISDNのまま、NIFTYのIDだけ持っている状態。 無職になると情報源に困るのでビックカメラでパソコンを購入。10万を超える商品を買うと気が大きくなり1、2万大したことなく感じてしまう。 ついでにプリンターやi-pod　nanoも購入。 このぐらいの買い物は結構気持ちがいい。 カードの支払いが生じるまでは… 今までテープレコーダーだったのに、MDを通り越してしまった。 今後収入の当てがないというのに、こんな大きな買い物してよいのだろうか… 先日、NTTひかりにも契約したので、月々の払いも増える。 来月から長い長い休みに入るのだけれど、不安でもあり、楽しみだったりもする。

  2006.04.13

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• ピアノリサイタル

  アレキサンダー・ギンディンのリサイタルに行ってきた。 彼のことは良く知らなかったのだけれど、ラフマニノフのことを、「友人のように感じる」とコメントしていたので、きっと凄い演奏に違いない。と思ったし、私はロシアのピアニストが結構好きなのだ。 曲目は、ベートーベンのソナタ、、ラフマニノフの楽興の時、ショパンのワルツ、葬送。 楽興の時は、本当に良かった。少し涙が出てきた。 ベートーベンのソナタはなかなか解釈が難しいのだけれど、ショパンのワルツは別れのワルツも遺作（19歳の作品）も、決して難しい曲ではないけれど、プロだからこその音の解釈、流れため息が出た。 葬送は、私の好きな曲の一つなのだけれど、なかなか独特の癖があるけれど、物語があってとても良かった。 何よりこの人の凄いところは、アンコール。 本編プログラム並みに意気込みを感じた。 シューベルト/リストの魔王 ラフマニノフのヴォカリーズ バガニーニ/リスト/ブゾーニ　ラ・カンパネラ バッハ/シロティ　前奏曲ロ短調 ビゼー/ホロビッツ　「カルメン」の主題による変奏曲 ツェルニー　シューベルトの主題による変奏曲 リストで場内は最高潮、バッハ、ビゼーは、スタンディングオベーション!!!って感じ。 なにより、聴衆へのサービスが良く、ピアノへの愛が漲っていた。 リサイタル後は、サイン会もあり観客は大満足だったに違いない。サイン会は長蛇の列。 幸せな余韻に浸り帰途に就いたのだけれど、稿すばらしい演奏を聴いてしまうと、ピアノは弾くものではなく聴くものだと感じてしまう。

  2006.04.12

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• 40歳からのハローワーク

  参りました。 5月20日をもって会社を辞めることになってしまいました。 未だ、何故なんだ！という感じなのだけれど、今更グダグダ言ってもしょうがないので次のステージいくしかありません。 得意先と関係はかなり良かった（個人的な付き合いはほどほどだったけど仕事の意思の疎通は問題なかったし、可愛がられ良く飲みにも連れて行ってもらった。） 問題があったといえば、社内営業をまるでしていなかった。それこそ良い得意先を持っていたから、得意先優先で会議に出ないこともあった。 それが、大きかったのかな～。 でも、クビにするなんて！！！ ただ、35歳以上勤続10年以上なので、しかもリストラなので、240日は雇用保険が出るらしい。 今は、今までの12年の自分のやり方を全否定されかなりダメージが大きい。 立ち直れるだろうか… この年になって、自分探しもないだろう。何がしたいか、って言うか、この私に、何ができるというのだろうか… 得意先のいくつかは、同業者に転職が決まったらまたお願いするよ。と入ってくれているが、 もう、印刷業に携わる気がないんだよなあ…

  2006.03.15

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• 石田衣良のサイン会

  私は、本をあまり読む人間ではないのだけれど、角田光代と、石田衣良は、結構好きで何冊か読んでいる。 特に石田衣良は、クラッシック好きで有名で、少なからず私の音楽選択に影響を与えた人だ。また、テレビのコメンテーターであのソフトな容姿でありながらバサッと切り口の良いコメントをする。さすがコピーライター出身とあって言葉の威力、言葉の使い方を良く知っている。 好きなタイプを聞かれると、まず「石田衣良！」と答える。（ご本人妻帯者でお子さんもいらっしゃるのだが、職業柄あまり生活感を感じさせない） 彼の代表作、池袋ウエストゲートパークを読んでわかるように彼の書く主人公はどこか潔い、清らかさがある。夏目漱石の「坊ちゃん」に通じる凛とした青年像がある。 お金に左右されない価値観。これがいつも読んでいて爽快。現実は、お金やしがらみや自分の本心とは違うところの決断を迫られる毎日だからこそこういう小説が支持されるのかもしれない。 今回、「４０翼ふたたび」という40代をテーマにした小説だ。内容は、IWGPのマコトがそのまま40になったような、経済的にはさほど恵まれていないが、人との出会いで大きく変わっていく。そんな話だ。 この小説で、「40歳からはじめよう」というスローガンが何度か出てくる。 この年は、微妙で決して若くはないがあきらめるにはまだ早すぎる人生のターニングポイントと作者は位置つけて小説を書いている。 実際の私も来年40歳になり、この小説を読んで少々勇気つけられた。 実は、会社で自分のポジション、といっても役職つきなわけでもないのだが…が危うくなっている。近々会社を辞めることになるかもしれない。外の世界と、自分の生活に重きをおきすぎて、社内営業を怠った結果、同期の上司に足をすくわれる結果となった。まあ自業自得だし、新しい世界があるかもと、本人はいたってお気楽なのだが、両親が参ってしまっている。12年勤めた会社をやめ40近くになって再就職。まあ、パート生活ってこともありうるだろう。結婚もしていないし、先行き不安だ。親の持ち家に住んでいるので家賃がかからないのは本当に助かる。 しかし、情けがない自体だ。 石田さんのサイン会では、なんと100人を超す人が長蛇の列をなしていたのだが、彼は一人一人に為書きをしてくれるだけでなく、ご希望の「メッセージ」を書いてくれるのだ。私は、来年40になるので、何かアドバイスや心構えがあればとメッセージを書いてもらった。「４０は楽しいよ」というメッセージを書きながら ちょっとした会話もしてくれる。その話し方が、とても親しい友人に接するかのような物腰なのだ。いつも心がオープンになっているというか、人を受け入れる体勢ができているというか、つくづく大人の男性だ。と感心してしまった。 石田さんのように成功した人は、「４０」楽しいだろう。これから、どうやって暮らしていこうかお金の心配をまずしなければならない自分とはまるで違う次元にいる。ただ、言えるのはどんな絶望のふちでも人生捨てたものじゃないっていうこと。特に私達40前後の世代は、少子化やら、高齢化やらで労働人口が減る中働き続けること、生涯現役でいることを世の中に求められている恵まれた世代なのだと思っている。 さて、さて、私は何を始めようかな…

  2006.03.04

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• ツィマーマンのCD

  ツィマーマンのショパンバラード+幻想曲+舟歌と、ラフマニノフのピアノ交響曲１，２番のCDを買いました。 6月にリサイタルがあるので聴きに行く予定。 15000円とはお高いが（しかも独奏で…）そう何度もあることではないので奮発してしまった。とはいえ、彼の演奏スタイル、音は聴いたことなかったのでCDを買って聞いてみました。 とても良いです。 バラードはくせがあり、少々おしゃべりな感じがしないでもないのですが（あっさりしていない…）幻想曲はなるほどお思いました。実際、ツィマーマンって語り好きな人みたいです。（プレトニョフはマスコミ嫌い） プレトニョフの聞いた時は、後半サラッと聞き逃していましたが、やはり、ポーランドの方が弾くと土地の舞踊の要素を強く感じました。 プレトニョフは、青い月のイメージのピアニストなのですが、ツィマーマンは、秋の太陽のような、柔らかい褐色の太陽と大地を思わせます。プレトニョフは高音に特徴があると思うのですが、ツィマーマンは低音の行進の様な音に特徴がある気がします。 どちらも同年代で、タイプはまるで違いますが、とても良いピアニストだと思いました。 二人とも、音階を言語としてとらえる、音符語を話す人種だなあと思いました。 実際、二人とも多言語を意図も簡単に話すらしいですし。

  2006.03.01

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• モーツアルトのソナタ10番11番(K330.331）

  プレトニョフ（私にとってのピアノの神様で、私は信者なんだけど。日本には少ないけどロシアにはそういう人結構いるらしい）のモーツアルトのCDを買った。 モーツアルトといえば子供の頃私を悩ました、ソナチネアルバムやソナタアルバム。それもあって、敬遠していた作曲家だった。 作品番号は忘れていたが、今回CDを聞いて10番11番は、弾いたことがあるような気がしてきた。 家で楽譜を調べてみたら、ソナタアルバムとモーツアルトソナタアルバムに、弾いた形跡の色鉛筆のあとがたくさんあった。 10番は、第一楽章まで弾いたようだ。11番については、楽譜を見ながら弾くと確かにおぼろげながら指が覚えている。CDを聞くと1楽章は確かに弾いたと思う。でも、楽譜は３楽章までしっかり弾いた形跡がある。 ４人きょうだいだったから、誰かが弾いたのか？でも指が覚えているのだから私が弾いたのか…？ 頭の記憶っていうのと、体の記憶って言うのは記憶する場所が違うんだろう。 プレトニョフのモーツアルトを聞いていたら、小さい頃の思い出や、今難しい曲ばかり弾きたいと思っていた自分に、足元を見て基礎を、音符を作曲家の意図を丁寧に汲み取れ。と啓示を受けている気がしてきた。（プレトニョフは個人的な思いを聞くものに訴えないが、私は、彼の音楽から「はっ」としてしまうことが多い）信者だな…。 そのまま聞き流しても心地よいし、深く考えることもある。音楽って面白い。 夢中で夜中の１時過ぎまで、たどたどしいモーツアルトを弾いてしまった。

  2006.02.23

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• 角田光代さん

  最近、私と同僚の間では角田ブームなのだ。 きっかけは、対岸の彼女と、空中庭園を私が読み面白かったので、同僚に貸したところ、はまってしまい、彼女の本をしこたま仕入れてきた。 角田さんは、われらと同じ年で、同僚曰く、エコノミカルパレスなんか、30代女性の主人公の描写が、「イタタタ」な感じななんだそうである。 私も、角田さんってば、あんなかわいらしい女性なのに、細木数子「ずばり言うわよ！」顔負けの、同年代、一刀両断なのだ。 同僚は、結婚しているが、本の中の男達はいつもだめな奴。そのくせ、主人公は自分の鏡。 そうそう、世の中こんなだめな奴ばかりだから、私が売れ残っちゃうのよ。なあんて、寝転がりながらスナック菓子を食べ、それこそ鼻ホジホジで自己弁護してしまう自分がいる。麻薬的な魅力がある。 角田さんは、どんな恋愛しているのだろうか～。どんな結婚するのだろうか～。同業者？編集者？ 自分は、結婚の2文字から程遠いところに来てしまったが、自分を映す鏡のような小説を書く作家のプライベートに興味心身なのだ。 しかししかし、同僚が貸してくれた読んでいない本がまだ3冊もあり、だんだん読むのもプレッシャーになってきた。

  2006.02.21

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• フジコヘミングウェイって…

  明日から、ツィメルマンの浜離宮朝日ホールのリサイタルの発売だ。15000円独奏で。いい値段過ぎる。先週新聞で広告が出ていた、若手アレクサンダー・ギディンの方に行くか…ロシアのピアニストだし、前評判は悪くない。（偉大なラフマニノフを年の離れた友達と言うあたり、生意気青二才って感じではあるけれど）金額も5000円前後とリーズナブル。紀尾井ホールはドンヒョクの時聞いたけれど、スタインウエイのピアノだったからきっといい音に違いない。しかし、現存ピアニストでショパンと言えばこの人！という人を一度聞いてみたい。ツィメルマンは４０代だったと思うから一番旬な人だと思うし…しかし、高い。行列の出来るラーメン屋は行列の出来る時点でまずくなっているというし。彼の演奏は、CD７枚分以上の感動を得ることが出来るだろうか…いろいろHPを見ていたら、東京文化会館３月のフジコヘミングウェイの公演中止の案内。日本人にはとても愛されているピアニストなのだけれど、どうも私は好きになれない。彼女の人生なくして彼女のピアノ語れない。ずるい気がした。（日本人はその人物の実力より、バックグラウンドの物語に感動するのだ。）すばらしい演奏だとしても、人寄せパンダにしか見えないのだ。ある意味とても気の毒な人だ。そして、決して演奏は上手くもないと思うのだが。このぐらいのテクニックは五万といる。（中村紘子さんも嫉妬からかちくりと言っていたらしいが…）感情にテクニックがついていかないそんな印象。女性にありがちなのだけれど、感情的過ぎてきいているととても疲れる。大人気の彼女がピアノ協奏曲を弾くと言うからどんなものだろうと思っていた。彼女のようなタイプは独奏向きで決してオーケストラの枠にはまらないタイプだと思っていた。もしはめようとしたら、心か体がバラバラになるだろうと…早く養生して演奏に復帰してほしい。彼女の演奏会予定は春にかけて目白押しだがどんな結果を出せるか見守るしかない。私の要らぬ心配だったと、すばらしい協奏曲を聞かせてほしい。ピアノとしての正念場。今年のフジ子さんに要注目。個人的には、ピアノ協奏曲は、現役引退していてもワイゼンベルグのようなテクニックに秀でオーケストラとの調和が取れ、指揮者の気持ちを汲み取るのが上手い人が感動も与えると思うのだが…

  2006.02.13

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• ダイヤモンドインパラダイス　試写会

  一言で言うと、「実写版　ルパン三世」（敵は銭形よりずっとずるいFBIだったけど）ピアース・ブロスナンって、結構好きな俳優だけれど、彼にぴったりな役。彼をはじめてみたのは、「マーズアタック」で、犬にされちゃう情けない役。当時、こんなイイ男なのに…なぜと思った。でもチョイ役ながら確かに光ってた。そうこうしているうちに、ジェームスボンドではまり役をGETしたわけだが…。００７シリーズはあまり見ていないけれど、歴代の中でも彼が一番良いと私は思う。さて、映画はというと、小気味良い泥棒映画。私は相手役の、サルマ・ハエックの巨乳にばかり目がいってしまった。峯不二子以上の巨乳で、目のやり場に困った。楽園のようなところであんな巨乳に毎日迫られたら、毎日フルコースみたいなもので、スリルある現役にもどりたくもなる。この女優どこかで見たことがあると思ったら、女流画家「フリーダカーロ」の生涯をまるで生き写しのような姿で体当たりをした、あの人だ！当時、絵の展覧会と同時期映画が公開されちょっとした話題になった。話の内容は、確かに面白い。ただ、ストーリーがほとんど読めてしまって、最後にちょっとした驚きはありつつも、「ハラハラ、ドキドキ感」は少ない。ちょっと暇つぶしに見たら、案外面白いね。と言った評価か…もう40近くになるサルマの美しさと、50を過ぎてもフェロモンむんむんの、ピアースに少々食傷気味になってしまった。しかし、ピアースも随分年取ったとも思った。無精髭にサングラスにをかけた姿、「ジョージ・ルーカス」かと見間違えてしまいまった。００７のイメージからは、まだ当分抜け切れそうもない。ショーンコネリーのように、大人のサスペンスかなにかで、是非彼の魅力を出すことに挑戦してほしい。余計なことだが、ナポレオンの第3のダイアモンド。透明樹脂みたいでとても硬そうなダイアモンドに見れなかったんだけど…

  2006.02.10

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• マシュマロちゃん

  私のピアノの先生は、私よりずっと若いので、私がいろいろ聞くと、少々迷惑そうでもあるが、耳はかなり良いようで（当たり前だけど）教え方が的確。たぶん、音楽の好みは全然違うと思うが、生徒を褒めて教えるタイプ。 ふわふわした柔らかい、モヘヤのセーターの似合うマシュマロのような女の子。 マシュマロちゃんのレッスンで、発表会の曲を弾いたら（2週間に1度のレッスン）「すご～い！とっても良くなってますよ。2週間前と全然違う～」と語尾長めで褒めてくれた。褒められるとこの年でも、その気になるものだ。 しかし、先日の姉の反応を話し、発表会って言うものは進化の過程や、努力なんて関係なくまっさらな状態で見られるわけだから。まだまだ。 こんなに、「愛の夢3番」に手を焼くとは思っていなかった。 気晴らしではじめたマズルカもチェックしてもらったが、音は取れたとして、リズム感がまだまだ。 つくづく、マズルカは、北方騎馬民族の音楽だと思う。エンヤ～トットと、畑を耕す農耕民族のDNAには、ないものだ。 以前会社を辞めるときに、「農耕民族っぽくないなみなるーさん」と言った人がいたっけ。そういえば、乗馬もたしなんだし。カヌーの仲間には、「野人」と言うあだ名がついたっけ。（お陰で女のくせに型の所は凄い筋肉がついてピアノの力強い打鍵にはもってこいだ） そう考えてみると、ピアノを弾く上でいろんなことをかじったのは遠回りのようで実はつながっていたのだ。

  2006.02.09

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• 三線の日

  久々の沖縄ネタ。 得意先の方が『ワラブー』というユニットの沖縄音楽を何度か見に行きとても良かったので是非沖縄好きのなみなるーにもと三線の日イベントにどうですかと、声をかけてくれた。 ここ数年3月4日は三線の日と銘打ってイベントをしている。 今年は出演者も豪華!!! 私が大好きな新良幸人さんも出演します。 沖縄の平和活動でお馴染みの『寿』も出演。 沖縄民謡にとどまらない楽しそうなイベントになりそうです。 場所は渋谷clubASIAというところらしいです。 渋谷なんて何年ぶりに行くだろうか… 興味のある方は是非に。

  2006.02.08

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• 雪～の降る町をワワワワ～

  昨日やっぱり、雪降りましたねえ。 プレトニョフのショパンの幻想曲を聴くたびに、『雪～の降る町をワワワワ～』と唄いたくなる。 ショパンの好きなところは、『字余り』なところ。 これは、私の勝手な見解なのだけれど、弾いていて７連音譜、とか１３連、５連と、３拍子とか４拍子とかに入れにくい音の入れ方する。でもそこが人間の割り切れない感情表現みたいな気がしてここのところが上手く弾けるとすごく気持ちが良い。 でも、幻想曲はきっと弾かないだろうな。 だって、雪の降る町を～になっちゃうんだもの。

  2006.02.07

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• 下手な皮算用

  姉の言動に落ち込む私であるが、一応ピアノ上達のための3ヵ年計画がある。 当分ショパン漬けになると思うけど、今年はマズルカ、ワルツを中心に練習して秋ぐらいからは、スケルッオ1番に着手。来年は、ノクターン、プレリュードに手をつけてからバラード1番、再来年は、エチュード数曲（黒鍵は外せない）に挑戦し、華麗なる大ポロネーズに着手。私の中ではもう早くも3年後の自分を夢見るわけである。 夢は、海の見える場所にグランドピアノのある生活。得意先の私よりちょっと年上の女性と洒落たピアノが流れる居酒屋を始めようと声を掛けているものの、なんと言っても三枚目キャラの自分の野望（無謀）など誰に言っても話半分。「海のそばなんか湿気っぽくてピアノがもたないよ」と…同僚も、未だ親元を離れたことのない私がそんなこと達成できるはずがないと笑われる。 確かに達成できるかどうかわからないが、こうやって空想しているのは楽しいものだ。一応場所は千葉房総と決めた。館山あたりがよいかな。まあ実現させられるかどうかは私の収入と決断にかかっている。 ピアノの上達については、普通18歳で皆が音大に入ることを考えると、10年も練習すれば、音大に入れるぐらいのテクニックは身につくはず。だいたいピアニストのステージ生命って長いから８０過ぎたって現役でいられる。確かに私はピアニストになるわけではないけれど、ある程度の腕になることは不可能ともいえない。もちろん、子供の頃に培ったものが余りに少ないので超絶技巧は無理だろうけれど、まあまあ楽しむぐらいは出来るだろう。 マズルカ４１-1の譜読みがある程度メドがついたので、ワルツのイ短調の譜読みを始める。(華麗なる大円舞曲となっているけれど、全然そんなイメージがなく、哀愁を感じる短調好きの私がはまりそうな曲）マズルカは思いのほかてこずったが（指が届かない…そしてリズムが早い。あと3ミリ指が長ければもう少しまともに弾けるだろうに）ワルツのほうは、イ短調は、ハ長調と同じくシャープがないので譜読みが楽。思いのほか譜読みがスムーズに行きほとんど読み終わった。短い曲のせいもあるけれど、俄然やる気が出てきた。他人にはただの下手くそにしか聞こえなくても確実に進歩していると感じる。

  2006.02.06

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• 成功体験

  毎日寒くて起きるのが辛い。 サザエさんのタラちゃん布団から出るのが辛くなくなったら春が近いと、言っていたけど当分先のようだ。しかし、立春も過ぎ暦上はもう春の気配。どうりで我が家のメス猫も盛りがつきだし変な声で鳴く。動物の本能は陽気ではなく暦のほうでスイッチが入るらしい。凄い!!! 寒い時期はまるっきりのインドア生活。もともと友人のいない私だがピアノをはじめてからまるで孤独を感じなくなった。かえって人との関わりがうっとうしくさえある。あまり良い傾向ではないが…（そうそう、最近メールと言えば登録してあるメルマガくらい。年賀状も10枚余りだった…これでは幸せな老後は遅れないかもと、不安になったりするが未来と言うのは現在の積み重ねだからこれも自己責任しょうがあるまい。） 日曜の午後から姉と姪がやって来た。買い物のついでですぐに帰ってしまったが、ピアノを習っている姪が消音装置のピアノを見つけ弾きだした。 彼女がどんな曲を弾いたかは音も聞こえないので解らなかったが、姉が私に、「そんなに一生懸命練習しているなら一曲聞かせて」と言うので、発表会の曲を弾くことにした。私は「まだそんなに上手くないし…」といろいろ言い訳をしながら弾きだしたのだが… 人前で弾くということを意識した瞬間に手が震えだし、中盤の盛り上がりのところなんか音がバラバラ、弾きながらこんな事では五月の発表会ではどうなるんだとグルグルと思いがめぐる。エンディングは音がまるっきりすっ飛んだ。 曲を弾き終わると、（弾いているそばから隣の部屋では親と話している姉の声が聞こえてはいたが）私のピアノ演奏に対するコメントは、まるっきりない。つまり無視。ピアノを弾いていたことをなかった事のように「どのケーキにする？」と母がたずねる。 確かに私の演奏は下手だった。しかし下手なら下手なりに、なにかコメントするのが礼儀ではないだろうか？少なくとも弾いてみろといったのは、姉ではないか？姉は、もう両親達と自分の自慢の息子について話を弾ませている。 子供の頃からのことをまた思い出してド～ンと憂鬱になってしまった。 私には成功体験と言うのがあまりにもない。 小さい頃にピアノの発表会でミスをしたときも、私は覚えていないがステージで舌を出したらしい。そのことに対して、他のきょうだい他人の前で母はものすごい剣幕で怒りまくった。「だからお前はダメなんだ」母も父も私にいつもダメだしをする。そして見ないフリをするきょうだいたち。 こんな些細なことですぐ落ち込む私。 姉は、松井選手の記憶力と成功体験を力にする話をとくとくとする。 人にピアノを弾かせておいて平気でその行為をなかったことにする無神経な彼女に私は傷つけられたと思いながらそれをぶつけることも出来ず松井選手の話にあわせる。小心な自分。 ピアノをはじめた一つの理由がピアノが大好きでみんなの前で弾きたいと積極的に思った子供の頃に自分をリセットしたいと思ったからなのだけれど、大人になってしまうと暗い思いでの蓄積がありすぎて容易にリセットできない。

  2006.02.05

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• 一目惚れ…

  我が家の近辺は、昔アトリエ村と呼ばれる地域があり、多くの芸術家達が集まる場所だった。 最近は、池袋モンパルナスなんて呼ばれて、町おこしをしているみたいだ。 家から徒歩10分ほどの椎名町駅のすぐにある小さな画廊で、池袋モンパルナスに縁のある画家達の展覧会をしている。（地域に根ざした良い企画だ） そちらの画廊では、画材も扱っているので父と店の主人とは顔馴染みだ。 今は、「佐田勝」さんの展示をしている。散歩がてらに寄って見る。もちろん、あまり絵に興味のない私だから、まるで知らない作家。 しかし、一目見て気に入ってしまった。 佐田さんは、ガラス絵の大家だったらしい。 ガラス絵や、油絵、版画（孔版）が20点ぐらい展示してあったのだが、モチーフが気に入った。 彼は、沖縄、北海道をこよなく愛した画家だったらしい。私の大好きな月桃の花、（以前苗を沖縄から持ち帰ったけれどまるで育たなかった）蝶の書いてある版画が目にとまりどうしてもほしくなってしまった。もちろんお値段が手の届く範囲だったせいもあるのだけれど。 即、お買い上げ。 28000円の版画なのだけれど、色も綺麗でかわいらしくちょっと飾るのに良さそう。これだけの多色刷りでこの値段だったら良い買い物と思ったけど、思わぬ出費に今月のお小遣い大幅カットだ。 版画の購入は10数年前の、畦地梅太郎の呑んだくれ風のおじさんの絵（森のほとりと言う題だったかな）以来だ。 将来これらの版画や妹の絵を展示できる家を持ちたいものだ。+グランドピアノつき。 またまた、ログハウス田舎暮らしの夢は膨らむ。

  2006.01.29

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• NHKドラマ

  朝起きると、一面雪。 最近の気象予報は当たるものだ。 一日中家の中でうだうだピアノを弾いていた。 今週中にマズルカOp.41No.1譜読みを終わらせるつもりだったがまるで終わらない。特に中盤のリズム感が全く取れず。この3拍子に手を焼いている。 土曜日は、楽しみにしている、ドラマ「氷壁」だ。 最近、NHKがかなりドラマに力を入れているのが伺える。 年末に放映した「クライマーズハイ」は、佐藤浩一、岸辺一徳など豪華キャストで、映画のような緊迫あるドラマだった。 NHKのドラマと言えば、子供の頃見た、「阿修羅のごとく」や、今民放で米倉涼子が主演している、「けものみち」など、あの和田勉の演出作品が黄金期だった。子供ながらに衝撃的だったし、父も未だに「けものみち」の頃の名取裕子の演技のすばらしさを話する。 「氷壁」は、井上靖の山岳傑作小説とのことで、ドラマは現代へリメイク。 これからのドラマの進展も期待だが、玉木宏の演技に注目。彼をはじめて見たのって、映画「ウォーターボーイズ」で、そのときも弾け具合と、顔の良さに注目だった。その後NHK朝の連続ドラマに出て好演。 最近は丸井のCMで見かけていたけど、なんだかパッとしなかったので心配していたが…これは大きな俳優になりそうだ。今回のキャスティング、石坂浩二 や吉行和子さんなど名優陣はよいのだが、肝心の美奈子役の鶴田真由が、お嬢様っぽさが抜けず、しかも、なんだかやつれ気味なのが気になる。これから寂しさのある悪意のない悪女を演じられるのかしら…悪女と言えば、金曜ドラマの「出雲の阿国」に主演の菊川怜の演技も気になる。彼女はコケティッシュな魅力があるのだけれど、妖艶な演技がどうもしっくりこない。男性陣、堺雅人は、役にはまっている。鈴木一真もなかなか。 今回ドラマでは、女優陣がイマイチ。 「功名が辻」の仲間由紀恵。まだこれから1年長いけれどどうなんだろうかって感じ。上川隆也は、大地の子の時もそうだったけど熱い演技をしそう。彼の若かりし頃、劇団「キャラメルボックス」の公演を何度か見たけれど演技は折り紙つき。（当時から劇団の看板だった）そう考えると、今回の大河なんだか数年前の「利家とまつ」とかなりだぶる。そういえば、唐沢も劇団出身だったっけ。しかし、今回2回分見たみどころと言えば、「利家…」の頃と比べると、キャスト陣の高齢化にある。これは見ていて笑える。 織田信長、舘ひろし、（反町）お市の方、大地真央（田中美里）、ねね、浅野ゆう子（のりぴー）。全体の年齢のバランスは取れているものの、日本の高齢化社会を象徴してあえてそうしたのでしょうか…そういえば最近世界の蜷川も、高齢者の劇団を作りたいって言っていましたが。高齢者に若いものにない表現の豊かさがあるって… 大河も、そうやって見るとなんだか楽しい。 女優で注目はやっぱり、朝ドラの「ハルカ」ちゃん役の子でしょう。今回朝ドラは、主役をはじめ、アスカも、ナナエも容姿も演技もなかなかです。3人ともこれから民放でも結構露出高まるでしょうね。 話は、氷壁のキャストにもどるけど、今回玉木君と、太郎君のコンビ、どこかで見た気がと思ったら、富士通？のパソコンだった。これはメーカーとしては宣伝になるだろうと思うけど、NHKにバックがあるんだろうか～とふと、「プロジェクトX事件」を思い出してしまった。

  2006.01.21

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• クラッシックは敷居が高いのかなあ…

  5～6月に、ツィメルマン(ツィマーマン)が来日するので是非聴きに行こうかと思っている。 といっても、彼の凄さを知らない。CDも持っていないし…でも、ショパンといえば彼！と言うくらい凄いピアニストらしい。 やっぱり、ポーランド人でないと表現できない血脈みたいなものが音楽にはあるのかしら。 交通の便から浜離宮朝日ホールのリサイタルを狙っているが、先日出たプラチナチケットが、18000円!!!ソロのリサイタルだったらちょっと手が出ない。（オーケストラつれてくるのだったら別だけど）。 一般発売は2月14日らしいけど、1万円越えるとちょっと手が出ないって感じ。 でも、全身から幸福を感じる至福の演奏って一度聴いてみたい。 クラッシック好きの例の同僚に楽譜を貸してあげた。 88鍵のキーボードは持っているものの、「いいスコアがないんですよ」と言っていた。「買えよ」と思ったけど、漫画のお礼に貸してあげた。「楽譜」のことを「スコア」というあたり、すかした野郎だなあ。「今更バイエルをやるのはちょっと…」と言うから、『ソナチネ1』と『人形の夢と目覚め』『アベマリア』を貸してあげた。 久しぶりに『ソナチネ1』を見ると、モーツアルト、ベートーベン、ハイドンと、なかなかの練習曲が載っている。数曲は弾いた記憶があるが…結構難しそうで（テクニックはそうでもなさそうなのだけど、最初から譜を読み直す根気が今はない） 本当にこんなの弾いていたのかなと首をかしげた。

  2006.01.20

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• ホリエモンショックずるがしこい人にだまされちゃう

  ライブドアの一連の騒動で私の株が先週と比べ8万ほど下がってしまった。平均株価ってあまり気にしていなかったけど…下がる株あれど上がる株だってあるからね。しかし今日の市場は異常。取引停止なんて。どれだけ火遊びしている個人投資家がいるやら。東証も一体何やってんだろう。これじゃ世界に通用する市場になりえないし、個人投資家増やしたり、まして401Kなんて出来るのか。 株なんてギャャンブルみたいなもんだから今まで相当儲けたんだからいいんじゃないの。とクラシックフリークの同僚が言う。私には「株投資はサッカーのサポーターみたいなものなんだよ。」と力説。日銭を稼ぐみたいなデイトレーダーは無縁。会社と投資家を結ぶのは愛。もちろんお金があったほうが幸せだし楽して儲けたいって気持ちだってある。でも儲けるのが目的の金なんてあっても死んでいるのと同じ。お金は使うために稼ぐのだ。 株購入するときだって指し値なんだから。そのお金払ってもほしいと思ったんだから下がったからって自分が見込んだ企業をそう手放せるはずがない。(こうやってどんどん評価が下がってしまうのだけどね…） 現在9銘柄中購入時価格下回るもの3。内IT会社USENの子会社ギャガ株あり。しかも先日買い足したばかり。上場廃止の危機も乗り切り今期からは黒字かと思った矢先にまったく迷惑な話。ギャガ創立した頃、まだ上場してなくて、高額投資するファンドがあっても手が出ず、映画好きの私の憧れの企業だった。まあ200株になったので来年株主優待で劇場招待券もらえるかな。 しかし、ホリエモンも、外国人記者クラブで、「皆さんも勉強しないとずるがしこい人にだまされちゃいますよ」と言っていたけれど…ホント、ホリエモンのおかげで、株式市場の事勉強させられます。今回は、投資事業組合って仕組み。フムフム。彼のこと嫌いだけど、そのギラギラした欲だけはお見それします。

  2006.01.18

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• 17日の日記

  風水師の李家幽竹さんがテレビで今年は、言霊が強いから、思っていることを書いたり言ったりするのが良いそうだ。 新年にもなったし今年の目標でもと思っている。 韓国語教室でも、今年の目標を話したが、私の場合ピアノの鍛錬かな… 韓国語教室の人たちに、多趣味だと言われた。 確かに今はダイビング、ピアノが趣味だが…冬はピアノモードだけど5月頃にフェイドアウト、ダイビングがフェイドインしてくる予定。 去年は韓国と沖縄、三線に夢中だった。 去年は、三線の流しになるのが夢とか言ってたっけ… 今までかじった趣味といえば、テニス、スキー、乗馬、カヌー、サーフィン…乗馬なんかバブルのとき40万ぐらいする鞍まで買わされたし（それがきっかけで行かなくなったんだけど）サーフィンも未だ長いインフィニティのクラシックなボードが所狭しと置いてある。 この私の「中村ウサギ」のような欲望はきっと永遠だ。（彼女の場合消費で満たされていたけど、私の場合新しいことへのチャレンジで満たされるようだ） で、趣味も40年弱で一周してピアノに戻って来た。（歴史は繰り返される…） 近所にグランドピアノの置いてある喫茶店？があるのだけれど誰かが弾いているの見たことない。 母によると、音楽大学が江古田と池袋にあるから、昔は音大生が弾いていたらしい。 今は、休日テニス帰りの主婦のたまり場になっている。 私も、リタイアしたら、海の見える場所、千葉の房総か伊豆、熱海か、小田原か…もっときれいな海か… で自宅兼のログハウスかなにかの喫茶店開きたいな。ピアノパブにしようとも思ったけど、年取ると夜が辛いから止めておこう。 健康なら、年金暮らしするから客が入らなくても良くて、客がいないときは自分でピアノ弾いて、たまに音大生とかを呼んでリサイタルしてもらうの。 そのためにも、1年に5曲ぐらいはマスターしたいと。あと20年いじょうあるから、100曲弾けるようになれば結構いいよな。 先立つお金がないけど…地方の小さな敷地なら中古で格安物件あるだろう。 最近気付いたけどレベルとしては中上級だからピース版Dの曲を感情入れて弾くようにしよう。背伸びはやめた。

  2006.01.17

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• のだめカンタービレ最新刊

  会社にも一人クラシック好きな人がいる。（彼の場合コレクターらしく、CD収集しているけど、聞いていないって感じ。そのくせ、アーチストの事とかウンチクはたれるから、話が合わないんだけど…私のほうが先輩だから、主導権握っているが。） のだめの最新刊を貸してくれた。以前は理屈つけて絶対貸してくれなかったのに、（仕方なく読んでいない巻は買ってしまった）私のピアノに向ける熱い姿勢が伝わったのだろうか…。 のだめちゃんも成長して、ピアノもいい感じ。中国のリュウものだめの非凡さに気付き始めたり、次巻はピアニストとして大きく踏み出しそうな感じ。 しかし、音大行くのってすごくお金かかりそう。 うちは、妹が美大行ったけど、小・中は、近所の画家へ絵画教室通っていたし、高校1年の時からすいどーばた美術学院に通っていたし（2浪したから、5年間通って、専門学校卒の資格までとれたらしい）。両親曰く、理系以上に金かかったそうだ。父親が芸術に理解が深かったし、自身も画家になりたかったらしいから妹の才能を伸ばしたいと思ったのだろう。彼女は恵まれていたと思う。 いとこのお姉さんも、音大で演奏家コースだったけど受験するために、何万円もするレッスン受けていたそうだ。（今は、結婚してピアノの先生になっている） 私の会社の社長令嬢も、数年前大学のピアノ科を卒業しても無職っぽい。留学もしていたらしいのに…もったいない。（演奏家コースなのか指導科コースなのか知らないけど、学年で1番上手とのふれこみだが…）音楽で人を癒す仕事をしたいらしいけど。 芸術家になるのって、実際恵まれた環境が必要なんだろうね。 のだめちゃんは、お金の心配せずにのびのび留学生活して、あの性格活かしたピアニストになってほしいな。

  2006.01.16

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• ショパンを語るのはまだ早い！

  チョコのCMで、夏木マリ言っていたっけか。 先日、Amazonで買った、プレトニョフの「ラフマニノフへのオマージュ」と「ショパンソナタ3番他」を聞き入っている。ユニバーサルクラシック最近CD売るのに力入れているみたいで、以前プレスした名盤CDを1600円で50作品ほど出し始めた。今回の2枚はそのCD。お安い！ 普通クラシック通とかは、私みたいなCDの選びかたしないんだろう。私の場合、曲が好きだからって言うより、「SMAP」ファンだから「SMAP」のCD買うようなもので、かなり偏っている。プレ様（って言われているらしい。）のCDばっか。 プレ様のこと、『技巧派』ピアニストという人がいるけれど、私はそうは思っていない。表現っていうのは完璧なテクニックの上に成り立つって考えなのじゃないだろうか。彼のショパンはとてもユニーク。私の良く見るショピニストへの道というHPでは彼をショパン弾きのピアニストに入れていないのが残念なのだけれど、彼はきっとショパン好きなんだと思うんだ。カーネギーファーストリサイタルでは、スケルッツオ4曲弾いていたし、葬送のCDは随分以前に出していたし…ノクターン20番も結構弾いているみたいだし…やはり、ショパンコンクールに入賞しないとショパン弾きには入れてくれないのかしら… 去年、そのHPで、ポロネーズの人気投票があったのだけれど、私は幻想～と華麗なる～は、あえて外して投票。この曲って東と西の横綱で、ショパンの代表曲だけれど、他の曲と競わせるの格が違うような気がしていて…それに、曲が長くて私にはあんまりピンと来なかった。 その時聞いたのは、ポリーニとアルゲリッチと、ルービンシュタインのだったかな… 先日、ホロビッツの華麗なる～聞いていつかはこんな曲弾きたいなあとしみじみ思い、プレ様の聞いて、同じ曲でもこう弾くかあと感心してしまった。 ホロビッツはポロネーズらしい勇ましさがあり、アルゲリッチって、情熱的なポロネーズだったと思うけど（最近聞いていないから忘れた）。プレ様は、なんだか優雅。ノクターンぽくもあり、ジャジーでゆるい感じもあり…それでいて高音のところがステップ踏むたびにキラキラ宝石が撒き散らされるみたいに優雅な随分ゆったりしたポロネーズ。(彼の場合早く弾こうと思えばスーパー高速に弾けるんだけどあえてそうしないところがニクイ）、幸せな気分になるピアノ。 彼のピアノを冷たく感じる人もいるけれど、知的で誠実で、作曲家を尊敬しているのが解るのでとても好き。特に私のようなガサツな人間はこういうきちっとした人にあこがれるのだ。（ウオッカを愛飲しているアルコール好きそうなところもチャーミング） また、プレ様賛辞になってしまった。（仮屋崎サンみたいだ～）

  2006.01.15

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• ピアノ退院

  土曜日、ピアノが退院して、調律師さんに調整とコルグの消音装置を取り付けてもらった。 消音装置はそう安いものじゃないので取り付けるのに迷ったけれど、夜も弾けるようになるし、今ピアノ熱がヒートアップしているところだから奮発してしまいました。 装置取り付けする前に、ピアノの状態を改善してもらい部品の交換や鍵盤の調整をしてもらいました。 鍵盤についているバネや鍵盤のひずみなど結構丁寧に調整してもらいました。 ピアノの音が、劇的に変わりました!!!! 驚きです。消音装置によって練習時間が取れる喜びよりも、ピアノ本来の音がこのアップライトでもこんなに良かったんだという驚きと喜びのほうが強かったです。私の下手くそなピアノが上手に聞こえる。上手に聞こえるから、間違っても次は上手に弾けるかもと思ってしまう。そんなプラスのスパイラルがおき、ピアノの練習が楽しくなりました。 良い調律師さんに出会えてよかった。 デジタル音も気にならないところがないとは言えませんが、自分ひとりの世界に浸れるのがよく、退院した日は夜中の1時半まで練習してしまいました。 調律師さんは、沖縄フリークなので、沖縄出張所を作りたいと言ってました。私も余生は海の見える場所でピアノを弾いて暮らしたい。と話しましたがピアノには最悪の条件だそうで…う～ん。 年末、革命のエチュードや、展覧会の絵のプロムナード１に手をつけましたが、一旦やめて、ショパンのマズルカOP.41.N0.1を譜読み始めました。 初っ端から指が届きそうもない箇所が１箇所。CD で聞いていると簡単そうなんだけど、上手い人ほど簡単そうに弾くなあ。私はまるで弾けない。音源がなかったら、譜読みに一生かかりそう。 便利な時代に生まれていて良かった。 しかし、飽きっぽい性格なのでどの曲も食い散らかし気味で弾けるようになるのは当分先。マズルカは先生にレッスンしてもらうからやる気出しておこう。

  2006.01.14

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• ピアノ入院中

  新年明けて初ブログ。 最近ブログのタイトルから、随分離れた日常の日記になってしまった。 昨日、2週間に1度のピアノのレッスンに行ったのだけれど、行く度に落ち込んでしまう。 そこそこ弾けていると思っていても、先生のほうでダメだし（といっても、やんわり弾きかたのアドバイスがある）。大雑把な私の性格だと、作曲家の意向など考えもせず、自分が気持ちよく弾けていればOKなのだけれども…曲の解釈とは難しい。そして、テクニックが伴っていなければ解釈までたどり着くはずもなく、そこへ到達する前に曲に飽きてしまうのだ。もう、何百回も弾き、先生に指摘されると「なるほど」と思う反面、2週間後のレッスンまで延々と繰り返しこの1曲を、バカの一つ覚えみたいに弾く。もともとレパートリー少ないから弾いていてそろそろ飽きてきた。 現在、表現も、テクニックも停滞気味なので先生に新しい曲を弾きたいとお願いした。先生としては、5月の発表会のためこの曲に専念したいのだとは思うのだけれど… 親にその話をしたら、「先生にたてを突くとは何事か」と言われたけど、月2回のレッスンなんだもの。いろんな曲やりたい！ もっと自分でいろいろな曲に挑戦してもいいのだけれど、今までの経験で私の場合、自己流で弾きこむとあとで矯正ができなくて、やらなきゃ良かったと思うことが多い。 録音技術が発達している今日、CDから曲をイメージして弾くことはできても、譜面から曲をイメージできない。楽譜って言うのは、音符の言葉みたいなもので、早くトランスレーションできるようになりたい。 ところで、現在ピアノの鍵盤のバネを修理のため、ピアノが入院中。週末にはもどってきて、消音装置の取り付け。これで夜でも少し練習できる。 私のピアノがサイボーグになるみたいでちょっとかわいそうな気もするが…可愛がるから許してね。 そうそう、修理をしてくれる調律師さんは、沖縄好きだそう。父上が沖縄出身で親戚も沖縄にいるとのこと。偶然とはいえ、沖縄つながりが、ピアノでも出来た。若いのに、いまどきめずらしいぐらい仕事が丁寧で好青年だ。（ピアノの構造に惚れ込んで何時まででもいじってられると言った感じ）

  2006.01.12

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• 私のピアノの神様

  私のピアノの神様はプレトニョフなのでピアノを再開してから彼の出しているCDを買い漁っている。と言ってもなぜか日本では爆発的人気はないので在庫切れは新たにプレスする可能性もなくそれほど集まらないのだけど。 プロコフィエフの戦争ソナタは一度聞いて私には難解すぎて寝かしておいた。 先日音大生の弾いたプロコフィエフのトッカータに感激し彼女お薦めのホロビッツの超絶技巧集CDをショパン名曲集と購入。こちらには戦争ソナタも入っていてもう聞くこともないと思っていたこの曲を聞くことになった。（7番だけじっくり聞くと打鍵の仕方とかピアノの新しい弾き方を提案しているようで面白いし、新たな発見があった。）この曲以外にもプレトニョフのレパートリーとかぶりまくり。弾き方も結構似ている。ラフマニノフのピアノ協奏曲3番はＣＤ3種ほど聞いたが、ワイゼンベルグのゆったりした壮大な第三楽章が好き。曲全体はホロビッツのほうがいいかな。聞き手を飽きさせない。ラフマニノフ本人もホロビッツと親交があり、大絶賛だったらしいし…プレトニョフのはホロビッツを踏襲している感じ。ホロビッツは指が長い分音に粘りがありスピード感がありつつも音の余裕がある。（プレトニョフってそれほど指が長くなさそうなのでこれだけのテクニックを持ち合わせているのはホント神業と逆に感心してしまうが。） ホロビッツに演奏スタイルが似ているからといって私の神様の価値が下がるわけではない。私は彼の技巧に魅せられたのではなく音色に魅せられたのだから。彼の奏でるピアノの音はピアノを越えているといつも思う。ただ私の神様の神様は、ホロビッツだったのかも…。 しかし、60年以上も前にこのようなすばらしいピアニストがいて、音源が残っている事に感激！録音状態の悪さはあるものの(MONOだし)、ピアノの音の透明感、技巧はすばらしい。良いものは決して色あせないものだ。逆に新しいとさえ感じる。（人間の脳というのはどんな優れたオーディオ機器より精密でいて大雑把だ。ピアノの音を邪魔する雑音は集中力と想像力いう消音機能で消すことが出来るのだから）。 ピアノCDを購入するようになってから、何度かホロビッツの名前を目にし、すばらしいピアニストと知りつつ、（ホロビッツのラフマニノフいいよ。とか、ワイゼンベルグもホロビッツを心酔していたとか…）今まで手を出さなかったけれど、ピアノに懲りだすと遅かれ早かれ、通るピアニストなのだと思った。 今年ももう終わり。 プレトニョフに関するHPを作っている人によると、彼は今年来日してしまったので再来年来るのではないかとのことだった。決して容姿で好きになったのではないのだけれど、30代の頃の彼は理知的でハンサムで素敵だった。CDのジャケットから判断しているだけだけど…今年のリサイタルを見た人のブログによると、巨匠の貫禄。お腹も相当出ている。らしい…確かに最近のCDは写真が載っているのが少ないし数年前のものも少々年より老けたむくみ気味のロシア人なのだ。彼にお目にかかれる頃は私40歳。彼50歳。少しでも昔の面影を残す美しい神様の姿を拝みたいものだ。 今日は、Ａｍａｚｏｎから届いたプレトニョフのグリーグを聞きながら安眠できること間違いなし。 今年は、今日でブログおしまい。

  2005.12.29

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• ピアノそらみみアワー

  妹が甥と一緒に遊びに来ていたので、習い始めていたピアノを弾いて聞かせた。 5月の発表会で弾く、『愛の夢』を弾いてみた。 「反応は…へ～うまいじゃん。でも、ストーリーのある曲だし、有名だから弾くの難しそうだね。」 厳しい指摘。 もう一曲。 先日散々だった、ノクターン20番を弾いてみた。 そうしたら、この曲は、「すごくいい。フジ子さんかと思っちゃった！」まあそれは冗談だけど、いい感じだと褒められた。決して難しくない曲だけど、雰囲気が出ているよ。と そりゃそうだ。 もう何百回と暗譜で弾き、万全を期して試奏会に望んだ曲。 弾いていて、ある日突然自分の曲になったと感じた。指使いも、音も自然に流れるように奏でられていると感じるようになる。 それなのに…人前で弾く非日常を思い知らされた。 少し、この間の落ち込みがもどって来年から取り掛かろうと思っている、『葬送行進曲』のさわりを弾いてみた。（妹には何で新年早々からこんなくらい曲やるの？と言われたが…私は葬送がすごく好きなの） スターウォーズ好きの甥が寄ってきて、 「この曲、ダースベーダーのテーマに似ているね」 確かに…映画って特に、アクションがあるものってオーケストラが良く合う。先日見た、「Mr.MRS.スミス」話は普通に面白かったけど、音楽がかなり良かった。状況にあった音楽を作り上げていた。 クラッシックを聞くようになって、映画でも、テレビでも音楽を意識してみるようになったが、そらみみが増えた。 『月光』を聞き始めると、五輪真弓の『恋人よ』を歌いたくなるし…チャイコフスキーの、ピアノ協奏曲1番第二楽章は、「グラコログラコロ」ってグラコロバーガーのCMに聞こえてくる。 クラッシックって偉大だ！と思う反面、つまんないこと関連つけてちゃんと鑑賞できない！

  2005.12.27

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• きょうだいの呪縛(いつもの愚痴）

  妹と甥達が遊びに来た。 妹は、主婦だが夫の家業（鎌倉彫工房）を手伝っている。 妹は大学が日本画科専攻だったから、素描はかなり上手い。(お弟子さんからも妹の図案は支持が厚く、育児がひと段落着いたら本格的に絵の仕事を始めたいらしい。） 私は、他のきょうだいと違い芸術的センスはまるでないが、ピアノだけは唯一、両親、他のきょうだいより少しだけ上手い（つもり）…ただ、私以外はピアノには興味ないんだけどね。だから、ほかのきょうだいからケチつけられないピアノがすごく今は好き。（弟は音にはうるさいから、私がピアノを弾きだすと、部屋の戸をすべて閉め出すけど…たまにしか実家に来ないから気にならないけど） 弟は、子供番組を作っていて、音楽録音に携わったりしているのに、音階について私以上にまるで知らない。でも、音楽は好きでかなり（クラッシック以外は）詳しく、独身時代は、月に10万以上CD代で消えることもあった。あと本の虫（さすが東大卒って感じ） 姉は、最近、写真の仕事順調だそうで、イギリスへ取材に行ったお花の本もようやくできあがり、いつの間にか、河出書房？とかいうところの、「あさのあつこ」の読本（タイトル不明）の表紙写真にまで採用されたらしい。自分の息子をモデルに…（いつの間にかどんどん成長している）。 こうやって考えてみると、またまた愚痴っぽくなるが、他のきょうだいは、芸術センスがあるようだがこれっぽっちもない私には、少々窮屈なきょうだいだ。 わが道を行く、私だけれど、父親に「○○が、こんな番組作った」とか「こんな本作った」とか「○○の絵はすばらしい。才能がある」とか言われると、「オイラはサラシーマンだから芸術わかんね～」と、本来、きょうだいの成功を喜ぶところを素直に喜べない。しかも父の言葉には「お前はダメだ」的な言葉がいつもおまけについてくる。 もう４０になろうと言うのに、「これ」というものを見つけられないでいる。 何も残さない。自分の好奇心の赴くままに生きる。そういう生き方もあると思うのだけれど、他のきょうだいを見るたびに、何か自分の生きた証を残さなければと焦る。

  2005.12.26

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• ジャイアンの音楽

  家でピアノを弾いていて気付いたのだけれど、休日私がピアノを弾き始めると家族が出かけてしまう。猫までも… 残された私は一人黙々と練習に励むのだが… これって、『ジャイアンの歌と同じ？』と思った。 ドラえもんに出てくるジャイアンは、無類の歌好きだが、その歌声にのび太をはじめ友達はいつも頭を悩まされる。 ジャイアンのすごいところは、表現者として常に聴衆の前に立つところ。（自分の感性を信じ客観的に音楽を見るというところが欠落しているが…） 私のピアノとの関係はいたって個人的で表現者としての志の高さは、ジャイアンにはかなわない。 練習していると、なんとなく上手くなってきた気になり客観的に見られる場所として発表会という、舞台がある。 横浜市音楽協会主催の試奏会に参加してきた。５月の発表会のための場慣らしのつもり…度胸ためしだ。 HPで募集をしていて、ピアノ好きならレベルはこだわらず参加費さえ払えば８分ほど時間を与えてくれる。（腕に自身がある人は同日コンクールも開催されている） 前日までに、ショパン『ノクターン２０番』を練習したものの、当日完全に舞い上がってしまい、指がまるで動かなかった。こんなに弾けないものかと愕然とした。朝１０時から演奏者９組の演奏会なので、（昼以降はコンクール）人もかなり少なく、緊張する必要など何もない場所なのに… 演奏者で、小学生の姉妹のチェルニーの連弾があり、こちらは子供らしく素敵なピアノだった。音としては、強弱も少なく表現力よりも軽快に弾く音楽だけれども、ブランクの長い私のピアノより数段技術も表現も上だった。 これは参った。 私の散々な演奏のあと、プロコフィエのToccataを弾いた現役音大生。この演奏がすばらしく、一見おとなしそうなかわいらしいお嬢さんが豹変した。完全に音楽に入り込んでいた。 私のだダメさをより引き立たせてくれた。 彼女に、この曲いつ頃からは取り掛かり始めたか聞くと、１１月半ばという。さすが音大生。１ヶ月弱でこの技巧難曲を仕上げてしまうのだ。 彼女曰く、自分は学校では落ちこぼれで、この曲も自分でも納得がいかず、私が、素敵だったと感動すると、「ホロビッツ」のと聞き比べたらまだまだと言う。 比べる相手も「天才ホロビッツ」。ピアノの奥深さと音大生のレベルの高さを痛感してしまった。 彼女も私も、こういう発表の場で自分に何が足りないか再認識できたねとはなし、目標があるとピアノのレッスンにも身が入ると話をし別れた。 学年に１００人いる演奏家志望者も演奏家になれるのは２人いるかいないか…狭き門。 ３年生の彼女は、将来のことを考える時期にあるらしいが、演奏家になるのは難しいだろうといっていた。 自分にとってピアノを弾くことは、歯を磨くことと同じで、辛いとか、人に伝えると言うより、当然のこととして生活の中にあるんだそうだ。 是非、素敵な演奏家になってほしいものだ。 中学生の頃、合唱コンクールが毎年ありその頃クラスでピアノが弾ける者といったら、１人２人。３年間伴奏をする羽目になったが、最初のときは、泣いてやりたくないと、拒んだ。とにかく人と違うことをするのがいやで地味に目立たずが、モットーだった。（のだと思う。今考えるとその頃の自分の心理がわからないが）その頃の自分を変えられたら、人生に対して積極的で前向きだったら…最近そんな過去をリセットできないだろうか、そんな気持ちでピアノを再開したのではと考えるようになった。 試奏会の場でよくわかったことがある。 まず練習が足りない。ピアノの鍵盤の位置関係がまだ頭に入っていない。だから１曲暗譜できてもアクシデントがあるとどうしようもなくなってしまう。そして、人前に立つ自信。自信は練習の裏づけでつくものなのでそれほど気に知る必要はないだろう。そして何より足りないのが、集中力。緊張してしまっていること、体が動かないことに気が行ってしまいまるで集中できなかった。普段の練習で８０％のところはまるで弾けないどころか、なんともないところで音が出なかった。 しかし、しかし、ジャイアンと同じで、私はめげない。 天真爛漫だった子供の頃の感覚を取り戻すまで。

  2005.12.23

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  クリスマスリース

  12月クリスマスがだんだん近づくと毎休日は家の片付け。父は猫の額ほどの小さな庭の枝や花を利用してここ数年クリスマスリースを作っている。今年は柊にドライフラワーになったあじさいと葡萄。なかなかうまくできたとご満悦だ。私以外のきょうだいは、皆アーティスチックな仕事をしたり、クリエイティブな能力が高いのだけれど、やはり父の影響が大きいと思う。

  2005.12.18

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