さて、Ryzen7 3700Xの話ですが、以前3.4GHzにクロックを固定し電圧を下げていったところ
3700X 3.4GHz固定 Cinebench R20
電圧デフォルト マルチ:91W 4044 シングル:42W 393
-0.1V マルチ:80W 4030 シングル:41W 395
-0.15V(動作下限) マルチ:74w 3985 シングル:40W 389
と、消費電力は下がるのですがそれに伴いCinebenchのスコアも落ちる、なんてことがありました。
クロックは3.4GHzで固定ですし、Ryzenの、その…IntelでいうところのTurbo boostに当たるもの、名前なんだか忘れましたが、それもoffにしてあるのになんででしょうかね。みたいなことがありました。
というわけで、BOINC(WCG)のスコアにも影響が出るのかを調べてみました。
調べ方は以前とだいたい同じです。
とある数日間のスコアの平均です。(3700X 3.6GHzの値は前回のものを使用)
その1
Ryzen7 3700X 3.6GHz(固定)電圧:-0.1Vの場合
実時間1日あたりに得られるポイント 114,563ポイント
BOINC(WCG)実行時の消費電力 約73W
その2
Ryzen7 3700X 3.4GHz(固定) 電圧:定格の場合
実時間1日あたりに得られるポイント 107,809ポイント
BOINC(WCG)実行時の消費電力 約90W
その3
Ryzen7 3700X 3.4GHz(固定) 電圧:-0.15Vの場合
実時間一日あたりに得られるポイント 103,216ポイント
BOINC(WCG)実行時の消費電力 約66W
とまあ、3.6GHzよりも3.4GHzの方が得られるポイントが少ないってのはその通りですが、同じ3.4GHzでも電圧定格と-0.15Vではもらえるポイントに差があり、電圧定格の方がもらえるポイントが多いですね。
あとは効率ですが、いつもの通り
日産ポイント/消費電力
という、おおよそこのblogでしか意味を成さない数値をはじき出して比較することにします。
ちなみに、その値が大きいほうがワットパフォーマンスが良い、という事になります。
その1
Ryzen7 3700X 3.6GHz(固定)電圧:-0.1Vの場合
114,563/73 = 1,569.3
その2
Ryzen7 3700X 3.4GHz(固定) 電圧:定格の場合
107,809/90 = 1,197.8
その3
Ryzen7 3700X 3.4GHz(固定) 電圧:-0.15Vの場合
103,216/66 = 1,563.3
まあ、3.4GHz電圧定格が最も効率悪いのは最初から分かってますのでいいです…と言いたいとことですがせっかくなので。
この1,197.8という値、Ryzen7 2700X 3.4GHzでコア電圧を下げたマシンよりも数値がいいんですね(ちなみに1,166.1)。
それはさておき、3700X 3.6GHz -0.1Vと3.4GHz -0.15V、効率という意味ではほとんど同じなんですね。
だったら3.6GHzでいいかなぁ。でも真夏だから3.4GHzでもいいかな。
というか、結局なんで電圧下げるとスコアが下がるのかはわからずじまいでした。