++ 薫風日記 ++

2010/02/17(水)21:30

ガイ・バート「ソフィー」面白かった!!

BOOKレビュー(FC2に移行してます)(531)

【内容情報】(「BOOK」データベースより) イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。秘密の隠れ処、化石探し、暗号の日記、子供に干渉しない両親、高い知能を隠す姉、死。そして今、二人は昏い密室で語り合う…。過去と現在が交錯する中で明かされる“真実”とは。12歳でW・H・スミス文学賞を受賞、22歳で本作を上梓した早熟の天才による、幻惑と郷愁の魔術的小説。 【ソフィー】ガイ・バート 面白い、これは面白い!! 海外物でここまで自分好みの小説に出会えたのは久しぶりです~ しかもこれが作者22歳の時に書かれた小説だとはね…世の中には凄い人がいるもんだ。 最近、自分の好みの傾向に気付いたんですが。 (え、聞きたくないですか?笑) どうやら「秘密」に加え、「姉弟」と「知能が高い子供」というのが好きなようです(笑) この本は、大好きなエッセンスがこれでもか!という程詰まってます  ≪オススメPoint≫ ミステリ  姉弟  秘密  隠された過去  日記 早熟で聡明な姉ソフィーと、姉の事が大好きな純真無垢な弟マティー。 幼い頃の二人だけの閉ざされた世界。廃坑や秘密の隠れ処、暗号の日記… 姉弟のフィルターを通すと、どんな些細なものでも美しくどこか禁忌を感じさせます。 壮大な自然を背景に語られるこの作品は、イギリスならではの匂いですねぇ。 弟マティーの淡々とした抑えた語り口が、不穏さを感じさせて恐ろしい 姉と過ごした子供時代の温かな日々の回想と、姉と思われる女性を監禁しているシーン。 この二つが交互に語られていき、徐々に過去のある出来事に迫っていきます。 全ての謎が明らかになった時の驚きといったら、筆舌に尽くしがたいです。 永遠に続くと思われた<楽園>の崩壊。 静かな哀しさとやりきれなさに包まれ、読了しました。。。      ≪検索用INDEX≫  作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆                       (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)  作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆                       (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)

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