2010/02/17(水)21:30
ガイ・バート「ソフィー」面白かった!!
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。秘密の隠れ処、化石探し、暗号の日記、子供に干渉しない両親、高い知能を隠す姉、死。そして今、二人は昏い密室で語り合う…。過去と現在が交錯する中で明かされる“真実”とは。12歳でW・H・スミス文学賞を受賞、22歳で本作を上梓した早熟の天才による、幻惑と郷愁の魔術的小説。
【ソフィー】ガイ・バート
面白い、これは面白い!!
海外物でここまで自分好みの小説に出会えたのは久しぶりです~
しかもこれが作者22歳の時に書かれた小説だとはね…世の中には凄い人がいるもんだ。
最近、自分の好みの傾向に気付いたんですが。 (え、聞きたくないですか?笑)
どうやら「秘密」に加え、「姉弟」と「知能が高い子供」というのが好きなようです(笑)
この本は、大好きなエッセンスがこれでもか!という程詰まってます
≪オススメPoint≫ ミステリ 姉弟 秘密 隠された過去 日記
早熟で聡明な姉ソフィーと、姉の事が大好きな純真無垢な弟マティー。
幼い頃の二人だけの閉ざされた世界。廃坑や秘密の隠れ処、暗号の日記…
姉弟のフィルターを通すと、どんな些細なものでも美しくどこか禁忌を感じさせます。
壮大な自然を背景に語られるこの作品は、イギリスならではの匂いですねぇ。
弟マティーの淡々とした抑えた語り口が、不穏さを感じさせて恐ろしい
姉と過ごした子供時代の温かな日々の回想と、姉と思われる女性を監禁しているシーン。
この二つが交互に語られていき、徐々に過去のある出来事に迫っていきます。
全ての謎が明らかになった時の驚きといったら、筆舌に尽くしがたいです。
永遠に続くと思われた<楽園>の崩壊。
静かな哀しさとやりきれなさに包まれ、読了しました。。。
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