2008/08/28(木)17:57
赤穂義士伝、その9 過熱する吉良上野介の苛め
上野介の苛めは、苛烈をきわめた。
「勅答の儀の日の礼服は烏帽子大紋なのに長裃でいいとか」、
「勅使様の精進日であるから精進料理にせよ」とか嘘を教えることから始まり、
増上寺への勅使参詣のために畳替えが必要なのに、それを教えず、
内匠頭の用意した墨絵を「勅使様に無礼である」として蹴倒したりした。
上からの指図書を内匠頭に見せず、勅使を迎える位置についてたずねる内匠頭に対し、
上野介は教えず無視しようとした。
そして、上野介に苛め抜かれた浅野内匠頭は、ついには耐えかねていくのである。
内匠頭は仕方ないにしても、この件で善後策を講じた江戸家老の話はあまり聞かない。
この辺り、その辺の努力によって、もっと別の展開も生まれたであろうと思われる。
『仮名手本忠臣蔵』等は、その辺りをテーマにしているようでもあるようだ。