末期の悔悟の言葉から
オーストラリアで終末期ケアに携わってきた看護師の方によると、死を覚悟した患者さんの悔悟の言葉のトップ5は次の言葉だそうだ。◆ I wish I hadn’t worked so hard. 「あんなに一所懸命働かなくてもよかった」◆ I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me. 「自分自身に忠実に生きればよかった」◆ I wish I’d had the courage to express my feelings. 「もっと素直に気持ちを表す勇気を持てばよかった」◆ I wish I had stayed in touch with my friends. 「友人といい関係を続けていられればよかった」◆ I wish that I had let myself be happier. 「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」「我がままくらいで、ちょうど良い」なんて言う人がいたけど、瞬きのような短い人生だ。人に迷惑かけなければ、そのくらいでちょうど良いのかもしれない。僕は何度か臨死体験をしているから、その刹那の走馬灯のようなフラッシュバックも経験してるので、これらの言葉にはとても納得するものがある。江戸時代は「夫婦は一世、親子は二世、主従は三世」なんて言われて、主従関係で死すことを美徳とされた時代もあった。ちょっと前までは「親の言いなりになる子が、良い子だ」なんて時代もあったりしたけど、今はそんな時代でもなかろうと思う。「自分をもっと幸せに」 これは僕には、ある意味、簡単でしかも深遠な、とても哲学的なテーマのように思える。自分なりの価値観で、自分にとって何が幸せなのかを心静かに考えて、日々を暮らしていくべきだろうと思っている。