三吉の思いがけなく、危なっかしい一年生時代がようやく終わりました。
そして、この春休みが終わったら、2年生になります。
クラス替えもあるし、おそらく先生も変わる事になるでしょう。
また新しい環境になるのですが、今度は1年生の時のように、人に振り回されることなく、自分のするべき事ができる強い精神力と、集中力を取り戻し、それを養っていってほしいと思います。
そこで、進級したらそれぞれどうするか、という話を、夕食時に子供たちとしました。
まず、三男 三吉のテーマは“文武両道”に決めました。
レスリングは本当に彼に合っていたようで、始めてから約3ヶ月経ちましたが、やる気まんまん、楽しげに通っています。
そして、いよいよ監督から、4月には試合に出てみようと言われましたので、エントリーしました。
これで仮入部は返上です。
三吉に試合用のスーツ(水着みたいなやつです)を買ってきて、
「ほんまに、レスリングクラブに入ったから、これからもちゃんと続けるんやで」
「うん!」
「でも、本当にレスリング強くなりたかったら、レスリングだけがんばっててもあかんのやで。三吉はこれから文武両道をしていかないとな。」
「文武両道?」
「そうや。レスリングは力と技やろ。それを教えてもらっても、ちゃんとわかって、勝つための作戦を考える頭がなかったら勝たれへん。せやから、勉強もちゃんとがんばらないとな。両方できるようにする。それが文武両道や。」
「わかってる。僕も考えてたんやで。」
私は、習い事を一旦全部辞める時に、「春休みになったら、もう一度考えてあげるからね」
と言っておいたのです。
三吉の柱になるものが見つかったら、そのうち落ち着いてくるでしょう。
そうすれば、また今までやってきたことを、少しずつ戻していってやろうと思っていたのです。
実際、春休みになって、三吉はかなりヒマになったのは事実で、習い事のある兄たちを横目で見ながら、お手伝いや留守番役が多く、手持ちぶさたな感じだったと思います。
それで、4月から再開する事を、二人で決めました。と言っても、すでに私とうぇいく先生とで密談し、段取りしていたんですけどね。
その結果、三吉は、4月からうぇいく先生の教室にクラスを変えて、月1回のアトリエとお習字は本人のたっての希望で戻すことになりました。
算数国語の塾は、学校がはじまって、慣れてからの5月に復帰。
サッカーはきっぱりやめました。
これで、2年生から気持ちを一新して成長していってくれることを祈ります。
次は次男 仁吉クンの登場です。
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