七転びなおきの徒然日記

2005/09/22(木)20:45

プレーオフは最悪!

 以前にも書いたことがあるが、現在行われているプロ野球パリーグのプレーオフは、最悪のシステムだと、改めて思う。  そもそも、優勝決定を出来るだけ引っ張り、最後の最後までペナントレースを盛り上げて、観客数を増やそうというのが、その目的。優勝の望みが少しでも残っているチームが多いほど、選手も頑張り、ファンも応援に駆けつけるという理屈。  しかし、長期的に見て、こんな小手先のトリックで、果たしてファンがついてくるのか?私は、むしろこのシステムは、短期的には盛り上がっているかもしれないが、すぐにペナントレースの面白みを失い、ファン離れを加速すると危惧している。 1.146試合軽視  3チームがプレーオフ進出となると、とりあえず各球団は、Aクラスにさえ入ればいい。全部で6チームしかないから、単純に確率2分の1。それなら必死になって、首位にならなくても大丈夫。最後に頑張れば帳尻が合うんだから、特に終盤はプレーオフに向けて余力を残すほうが懸命だ。2人に1人が合格する入学試験や、当選確率50%のくじ引きと同じく、緊迫感が薄れた試合は、どうせここで勝っても・・・とやる気を失うだけで、まったく面白みがなくなる。 2.勝率5割を切り、首位と20ゲーム以上離された3位チ-ムが優勝  極端なケースだが、こんなことが許されていいのか?私がもし、3位チームの監督だったら、プレーオフでの戦いは、潔く辞退する。そんな成績で優勝してビール掛けしても、うれしくなく、むしろ恥ずかしい。5割を切ったり、首位と20ゲーム離されたチームは、はっきり言って「負け組」。たまたま最後の数試合に勝ったからと、素直に喜んでいいのだろうか?選手もファンも素直に喜べない優勝なんて、いいのだろうか? 3.2チームが同率で首位に並んだら、3位はプレーオフ進出がなくなる  昨夜初めて聞いた。これほど選手やファンを馬鹿にするようなルールなんてありえない。「3位まで行けるよ!頑張って!」とムチ打って最後まで頑張らせておいて、最後の1試合、しかも自分とは関係ないチームの勝敗によって、「いやー残念でしたネ!3位チームは、お引き取り下さい。」なんていうどんでん返しがあると、今まで何のために戦い、応援してきたのか、選手もファンも、アホらしくなるだろう。  パリーグだけでなく、セリーグも、これに追随しようとしているらしい。 球団の首脳たちが、頭の中だけで練り上げた、極めて安易な「収益向上策」は、全く的外れどころか、プロ野球全体の衰退をどんどんと進めていくだろう。こんな経営者ばかりでは、明日はない。  

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る