LOVE Appears☆

５月５日
起きてからは前日同様いたずらしつつえいちゃんを起こす。
ごめんね、今回は私が甘えちゃって。
「一緒にいられる」ことに関して何も考えていなかったかもしれなかった。

えいちゃんは帰る準備をして
私は送った後は仕事だったのでその準備をして空港へ。
空港への道はせつなくなるほどガラガラで。
遅れるわけにはいかなかったのだけれど思った以上に早く着いた。

職場や自宅へのお土産を一緒に探しているうちに
早目の搭乗を呼びかける放送が。
まだ行って欲しくなかったけれどそういうわけにもいかず。

じゃあ、帰りの運転気をつけろよ。

また来るから。

そう言ってえいちゃんは手荷物検査へと行ってしまった。

後姿を見ながら私は泣きそうになってしまった。
ここで初めて「寂しい」気持ちになってしまった。

金属探知機に反応されて焦ってるえいちゃんの後姿に笑いながらだけれども
泣きそうで泣きそうで。
周りに誰か知っている人がいそうなのに
周りのＴＶ撮影にうつりそうなのに
泣きこらえるのに必死だった。

無事、検査を通ったえいちゃんを確認して一言だけ電話してから
すぐに駐車場へと走ってしまった。
もう我慢できない。
車の中で号泣してしまった。

何でもっと引き止めなかったんだろう？
何でもっと甘えられなかったんだろう？
何でもっと一緒にいられなかったんだろう？
何で何で…

ボロボロ流れる涙はなかなかとまりそうになかった。
よく、遠距離の人で別れ際に泣く人はよくいると思う。
私は決まって別れた後に泣いてしまう。
それはなぜか？
えいちゃんを困らせたくないということだと思う。
今回は
車に戻っても自分の部屋に戻っても
そこにさっきまでいたという状態や
そこでさっきまでいたという臭いや物があったりするわけで
なかなかいつもの調子に戻れそうになかった。

無事、えいちゃんは帰宅したわけだけど
私は寂しいのか疲れたのか早い時間から意識がなくなってしまった（＝寝てしまった）

えいちゃん、
一緒にすごした時間はすごく楽しかったよ。
次、待ってるね。