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’06 パリーグプレーオフ 最終戦記

’06 パリーグプレーオフ 最終戦記


決勝フラッグリストバンド.JPG


『WE=HAWKS』

これは今年の今年のホークスのスローガン。
ファンとホークスは一緒なんだよ。
私たち全員がホークスの一員です。という意味だと思います。
その本当の意味を10/12の試合で知りました。
ツライ、ツライ一敗でした・・・・。
悲しいし、悔しいし、もうどうしようもない、なんとも言葉に出来ない感情が
心に渦巻き、涙さえも出てきません。
ホークス選手たちの痛みを、ファンも死ぬほど味わいました。

そして、和巳。
彼があの試合に登板していなければ、ああいう形で負けていなければ、
私もここまで凹んではいなかったかも。
リーグ3位というところから、1stステージを勝ち上がり、それでも力及ばず日ハムに屈した・・というだけだったら
今のホークスのチーム状況から見ても
「1stから勝ち抜けただけでもスゴかった!くやしいけどしょうがない・・」
と思えたかもしれません。
試合終了と同時にマウンド上でうずくまり、立ち上がれず、
外国人選手2人に抱きかかえられて号泣しながらベンチに戻る和巳の姿には
心がこなごなに砕けそうな痛みを感じました。
和巳のあんな姿、いえ、男の人が“号泣”する姿を初めて見たかもしれません。

今年力いっぱい頑張っていた和巳。
慣れない選手会長になって、野球以外でも大変だったにもかかわらず18勝して4冠に輝いた和巳。
そんな自分のタイトルより、チームの勝利を何よりも望んだ和巳。
そして「ファンが待つ福岡に帰りたい!」その一念で最後の試合を投げ抜いた和巳。
最後まで強い強い気持ちを持ち続けた日本一の大エースの心も、最後の最後にマウンドの上でポッキリと折れてしまったのだと思います。
もう直視できなかった・・・・辛すぎる・・・・。
今これを書きながらも思い出して涙が出てきます。

和巳は強い人だと、神経も図太く、傲慢な感じにすら見える人だと思います。
でも私が一年間(たったの・・・ですが)和巳を見てきて思ったのは、
決して彼は図太くも傲慢でもないということです。
ホークスのトークショーではお客さんが10人以上になると帰りたくなるくらい緊張したり
(いつも何万人という観衆を背負ってるのに・・・^^;)
“エース”と呼ばれることも「俺なんかでいいのかな・・」って言っていますし(今はさすがにエースの自覚が出てきましたが)
『66』の背番号も本当はもっとエースらしいのに変えられるのに
「死んだじーちゃんが天国から見て俺だとわからないから・・」という理由で変えなかったり。
人の上に立つのが苦手で、学生のころもキャプテンなんかやったことがないのにイキナリの選手会長で
胃炎や吹き出物も出るくらいのストレスもあったのに「人間的に成長できるから」と精一杯頑張ったりしていました。
考えてみればまだ彼は28歳。普通の若者っぽいところも多々あります。
人と違うのは『ひとつひとつの物事に集中する力のスゴさ』だと私は思います。
野球だけではなく、イベントやTV出演、インタビューなどを見てても
楽しいことは楽しい!やるときはやる!くやしいときはくやしい!うれしいときはうれしい!
何事も、それが遊びでも仕事でも全身でぶつかって、その場で力いっぱい自分を出せる力。
それがあまりに表に出すぎて、知らない人から見ると誤解を受けたりもするんだと思います。
でもきっとそんな彼を見て、ファンは感動したり、スゴイな!って思ったり、和巳みたいになりたいと思ったり。
私もそんなファンのひとりなのです。

和巳のHPで日記が早速更新されていました。
謝罪と感謝の言葉で埋め尽くされた日記でした。
「ファンの“怒り”は選手全員で受け止めます」とも書かれていました。
でもファンなら誰も和巳を責めたり、選手を責めたりしないと思います。
だって1年間ホントに楽しかったよ!!!
こんなに野球を一生懸命見たのも、こんなにひとつのチームを応援したのも初めてだったし、
何より和巳の姿を見るのが毎回楽しみでした。
日ハムの胴上げを見つつ、泣きながらも心にふっとよぎったのは
「この一年、楽しかったな・・・」という思いでした。
怒りなんてどこにもありません。むしろ感謝したいくらい・・。
私の中でその時に「来年は!」という思いに切り替わったような気がしました。

「福岡に帰りたかった・・・・。」と締めくくられた和巳の日記。
本当に強い一念だったんだよね・・。
帰って来てほしかった。でも叶わなかった・・・。
叶わなかった夢、希望はこの次に叶えるしかないんです。
『まだまだこれからだ!!』

和巳が見れなかったであろう日ハムの胴上げやインタビューもしっかり最後まで見ました。
去年は速攻TV消したんだけど、今年は和巳の分も見なくちゃと思って・・・。辛かったけど・・・・。
次の日のPO特集や、新聞(スポーツ新聞2誌買いました)ネット記事全て目を通しました。
私は決して“M”ではないですが、(どっちかっていうと“どS”)おととい、昨日は“どM”で(笑)
逆療法ってやつかなぁ・・?
少しずつ現実に慣れてきて、3日目にやっとこれ書けてます・・。
おととい昨日とダメダメでしたわ・・・。
まだ和巳の元気な姿を見れていません。(他の選手は何人かTVで見ました)
彼の笑顔が早く見たいです。
そしたら私も安心するんだけど・・・。

今年のプレーオフ。っていうか、パリーグのペナントレース。
投手のタイトルのほとんどを獲っていった和巳と松坂くん。
パリーグ1,2位、いや、野球界1,2位の投手がいるチームが2,3位に終わり、
攻守においてバランスがとれていて勢いのある日ハムがパリーグ制覇。
野球ってバランスが大切なスポーツなんですね。
チームプレーのスポーツは何でもそうかな?
突出した選手がいても勝てないってことなんですよね・・。
う~~ん・・・痛感したわ・・・。

しかし、私見事に和巳にハマってるな~~^^;
息子に「お母さんもさ~大変な人のファンになったもんやね~。しんどかろ?」って言われましたよ(笑)
最初はビジュアルで惚れて、軽い気持ちでファンになりました。
あんなにすごいピッチャーなのも全く知らずに・・・。
彼を知っていくうちに「この人スゴイや~~!」と思い出して。
そしたら今年のの大活躍だし、スキャンダルなんかもあり(これ、なんとかしてね。和巳さん・・・)
ある意味大変な一年になっちった。
でも一度ハマるとなかなか抜けれない私の性分。
相葉さん同様、まだまだ和巳を追っかけますですよ~~!!!

byまみ


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