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テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:今日のなんはいず
今日はすごくおちゃめで素敵なおじいちゃんに会ってきた。
孫さんという、大連生まれのおじいちゃん。 以前日本人の方に紹介された。今日は突然電話かかってきてお昼誘われて出かける。 日本語が話せて、中国語と混ぜて会話。 話してておもしろいんだよな~孫さん!! 孫さんは満州時代に大連で生まれた。中国語と日本語、ロシア語もちょっと、当たり前のように使われていた当時の中国東北地方。 今と違って、3カ国の文化が融合していた国際的な土地だった。 孫さん曰く、「当時東北では日本語は一種の公用語でした」 日本人の同い年くらいの友達とよく遊んでいた当時の貴重なお話をしてくださった。 当時の東北の子供の遊び、凧揚げ、こま、けまり…等等。 当時、マントウ一個1、2分という。分なんて、今の中国あまり見かけないお金の単位。 おばあちゃまが纏足。 昔の中国の城壁(今はほとんど破壊されてしまった)が遊び場。 何だか、映画の中の世界みたい。 孫さんは、実際そこに生まれ、生きてきた。 孫さん、日本語を話す感覚は、他の日本語話す中国人とはまた違う。 小さい頃学んだ語学は、やっぱり違う。そう実感。 孫さんは今、チェロの先生をされている。 小さい頃から勉強してた、ていうから、絶対金持ちだよ~。 チェロ大好きだけど、スポーツもテニス、卓球、将棋とかが好きで、多趣味なおじいちゃん。 だから感覚が、若い。 背中も曲がってなくて、若々しい。 若い人大好き! お話もおもしろい。おちゃめなの。 チェロ弾いてるときが一番幸せなんだって。 生活を楽しんでる人は、やっぱり素敵に見える。 一緒にいて、こっちも楽しくなる♪ 孫さん、好きだな! すごく自分のペースを持ってる人。 だから、素敵♪ なんはいずは教科書の満州国しか知らないから、「悪い」のイメージしかなかったけど、孫さんにとっては満州時代が幼少期であって、幼少期が満州時代。 「今中国と日本間は政治的には悪化してるけど、でも一方でこうして私たち一国民同士の間に友情が生まれている。それが大事なんです。」と孫さん。 介護してたおじいちゃんを思い出した。 なんはいずおじいちゃんは戦争時代、兵隊として中国に来たことがある。 介護してたけど、死ぬまで戦争後遺症があった。 戦争体験は嫌ってあまり多く話さなかった。 でも戦後、国交が回復してから何度か中国には旅行に来ている。 中国で買ってきたもの、家で大事に飾ってたな。 おじいちゃん、中国が好きだったのは確か。 なんはいずが中国留学決めたとき、すごく喜んでくれたな。 脳梗塞で歩けなくなっても中国にもう一度行きたいって言ってたな。 なんはいずへの遺言は、「老子」の言葉だった。 孫さんとなんはいずおじいちゃん。 満州時代、育った環境や立場が違った二人のおじいちゃん。 でも今はお互い、お互いの国が好き。 今、そんなおじいちゃんたちもいる。 そういう時代なんだ。 またそういう事実もある。 なんはいずは、このふたりのおじいちゃんに会えて幸せ者だな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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