BJおばさん・ななんの雑記

2011/04/01(金)18:20

「自粛」ってそんなに悪いことですか?(稲葉ジャンプについて、再び)

北海道日本ハムファイターズ(244)

「自粛」この頃よく聞かれる言葉です。 気になって辞書で調べてみました。 「自分から進んで、行いや態度を慎むこと。」とありました。 「何でもかんでも自粛するのはおかしい」 「過度の自粛ムードが経済を後退させる」 「世の中を余計に暗くする」 最近あちこちで耳にする言葉です。 どれもその通りだと思う反面、個人的にはどこか引っかかるものがありました。 ふと思ったのですが、批判されている「自粛」は「いやいや慎むこと」なのではないか?と。 「自分はやりたいけど空気を読んで慎む」と置き換えてもいいかと思います。 先のような言葉を声高に叫ぶ人々の中には、自分のやりたいことが自粛ムードの中でやりにくいことに苛立っている人が少なくないのではないでしょうか。 「やりたいんだよ!」と強く主張するのは憚られるので、(無意識だとは思いますが)巧みに論理をすり替えているような気がします。 開幕延期問題でもしばしばそういう人がいたような。 高校野球のブラバン演奏の「自粛」、わたしも変だと思います。 高校野球は元々あまり見ないし、今回は節電もあるのでほとんど見ていません。 だから知らなくて、たまたまちらっと見たとき「あら、なんか最近はやっぱりロッテ式の応援が流行りなのかしら?」などと勘違いしてました(汗)。 いくら考えてもブラバン演奏がもたらす悪影響は思い当たりません。 青春は一度しかないけど、それは野球部だけじゃなく、ブラバンだって同じじゃないか!と。 高校時代、夏の合宿でブラバンと同宿でしたが、完全に体育会系の、そのハードな練習を見て驚いたものです。 おそらく、甲子園で演奏するのが夢で、そのために高校を選んで入学したブラバン部員もいると思います。 さぞ無念だろうな・・・といたたまれない気持ちになります。 たぶん「不謹慎」と感じる部分は個々で異なるので、ブラバンに対してそう感じる人もいるのでしょうが、わたし的には、それ以外の応援よりブラバンの演奏のほうがよっぽど耳に心地いいと感じます。 高校野球とは切っても切り離せないものだし、厳しい練習を積み重ねてきた演奏は甲子園の空気をよりドラマチックに盛り上げます。 あれや入場行進が不謹慎で、チアガールの短いスカートはOKというのはなんか変です。 「ブラバン自粛が変」という声が多いのは、それが「進んで」行われた「自粛」ではないからなのではないかなぁ・・・と。 「進んで自粛」させたのは考えすぎちゃった大人たち(高野連?)であって、ブラバン部員たちが望んだものではないはずです。 そこに違和感を感じる人が多いのではないでしょうか。 で、稲葉ジャンプ自粛問題の是非です。 この件では前にも記事を書いたのですが、「稲葉ジャンプが生きる楽しみ。我慢するなんて考えられない!」という方はこの先を読まないことをオススメします(なんか最近こんなんばっか^^;)。 永遠にわかり合えないと思うし、それは仕方ないことでもあるからです。 前回の記事「そこまでしてやりたいのかな?」(3月20日付)を書いた後、いろいろな意見を見かけました。 その結果、自分が揺れに過敏になり過ぎているだけかも・・・と思ったこともあったんですが、それでもやっぱり自分は当面「自粛」してほしい派です。 せめて楽天戦だけでも・・・と思ってます。 「応援まで自粛させられるのはおかしい」 「地震とは別物なのに連想するところが理解できない」 「テレビが揺れを強調しているだけ」 というような意見がありますが、わたしに言わせれば「実際揺れてます!」。 おそらくジャンプしている人はわからないというか、感じないんだと思いますが、ジャンプしない人間からすると、じっと座っているだけに確実に揺れを感じます。 特に満員の札幌ドームでは。 「Kスタはともかく札幌ドームはこっちが地元なんだからやっていいんじゃない?」という意見についても、悪気はないのでしょうが、正直首を傾げざるを得ません。 ドーム球場で350度が跳んで揺れないはずはないでしょう。 むしろビジターなら跳ぶ人口も少ないでしょうが、札幌ドームのライトスタンドに陣取った、ただでさえ少数派の楽天ファンの方々は怖いんじゃないだろうか・・・とわたしはどうしても想像してしまうのです。 元々ファンが一体となって稲葉を応援するためのジャンプですが、相手チームやファンに対してプレッシャーを与える役目も果たしていると思います。 平時でも相手をビビらせる稲葉ジャンプ。 まだ不安を心に抱えながらも、大好きな野球、イーグルスを見て明るい気持ちになりたい。 そんな想いを抱いてライトスタンドに来ている楽天ファンは、他のチームのファン以上にダメージを受けるのではないかな?と。 わたしの考え過ぎかもしれません。 もちろん稲葉ジャンプは犯罪ではないので、強制的にやめさせたいとか、そういうことを思っているわけでもありません。 ただ、そこまで「やらなきゃいられないもの」なのかな?と。 ブラバンに青春をかけてきた高校生たちが我慢したことを思うと、ファイターズファンにとっての稲葉ジャンプってそこまで必要なものなの? ブラバン部員たちにとってのブラバン以上に? と、どうしても考えてしまうんですよね・・・ せめて楽天ファンの前では控えることができないものかな・・・と個人的にはやはり思います。 楽天ファンがすっかり元気になって「札幌ドーム来てあれ見ないとなんか却って落ち着かないよ。おれたちに遠慮してくれてたんならもう大丈夫だよ^^」と言ってくれるまでは・・・手拍子だけじゃダメですか? 「いやいや」慎もうとすると不満が鬱積するので、「進んで」慎む気持ちになってくれる人が多いとうれしいです。 「自粛」という言葉が悪いイメージで言われることが最近多いですが、「進んで慎む」という意味を見ると、相手に対する思いやりから出た優しい行為、という見方もできると思います。 実はいい言葉なのでは? 相手の立場に立って考える。 相手の気持ちを推し量る。 その結果「自粛」したいという気持ちになった人までもが批判の対象にされるのは納得できません。 「自粛」を批判する形でやりたいことをやりやすい雰囲気に持っていこうとする姿勢にはとても違和感を感じるんです。 自分たちが「自粛」したくないならそれはそれで仕方ないと思います。 でも、「自粛」したい人が自粛する自由は認めてくれてもいいのでは・・・ みんながみんな自分のやりたいことを押し通せる人ばかりではないのです。

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