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東京なな猫通信

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2005年11月10日
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すごいタイトルなんですけど
これ、文字通りです。
こんなことってあるんですね。。。

そもそも、うちが東京に越してきた2年弱前、
地方の習いのままにタオルなぞ持って、
同じフロアの方々にご挨拶に行ったときにお会いした隣人は、
全然フツーの人。

とてもきれいな30~40くらいに見える女性で、
物腰や声の感じも上品な、東京に来たばっかりのわたしには、
東京人だなーと思えるような人だったんです。

その後生活しているうちに、例えば洗濯物を干してるの見たことないとか、
いるのかいないのか全然わからないけど
夏など、かなり遅くまで一日中エアコン回しっぱなしみたいだから
やっぱり居るんだろうなとか、
とにかく、住んでるのか住んでないのかわからない人って感じでした。

でも、別の部屋の方も、一応部屋を買ってるけどほかにも家があって
住んでないって人もいるようだったので、
東京ってそうなのかくらいにしか思ってなかった。


そうこうしていたら、思えば一昨日のこと。
わたしが勤めから帰って、エントランス近くの踊り場のほうに行ったら、
なんか異様な女性がぼーっと立ってた。

ざんばら髪に、どうもパジャマ姿でスリッパ履き。
それに、ボストンバッグみたいなものそばに置いて、ただ下向いて立ってる。
でも、そのときはそんなにどうとも思わないで、
側をすり抜けてうちに帰りました。

そしたら、その晩。というか、もう明け方近くか。
3時半頃からそれは始まったんです。
寝てたら、いきなりピンポン。
慌てて飛び起き、こんな時間にだれ!?とオヤジが行ってみたけど誰もいない。
酔っぱらいでも部屋を間違えたのかと、また寝てしまいました。
なにしろ、一番眠い時間。

ところが、またピンポン!
行っても、誰もいない。
ちょっと気持ち悪くなってきました。
眠れなくなって耳をそばだててたら、廊下を人が行き来してる感じ。
ドアのノブをぐりぐり回してる感じ。
と思ったら、うちのドアのノブも回してた。

結局、3回くらいピンポン鳴らされた後、
オヤジがばーっと玄関に行ってドアを開けても誰もいない、
というのは逃げ足が早すぎる、まさか隣の人!? 
ってことになって、少し玄関で様子を窺ってたら、
隣の人が出入りしている様子。

そしてまたもやピンポンしたので鍵穴から見たら、明らかに女性が立ってた。
オヤジがドアを開けて「どうしたんですか」とどなったら、
「小泉さんいらっしゃいますか」だと。。
そして、いませんよと言うと、オヤジの後ろのわたしのほうを、
伸びをして見ようとしていて、
どうかされたんですかと私が言ったら、
「申し訳ございません」と言ってさーっと隣の部屋に入ってしまった。
「ございません」だって。妙に丁寧な言葉。
でも、明らかにおかしいよね。小泉って誰だ。
とかなんとか言いつつ寝たのですが


で、きのう、会社から帰ったオヤジが管理人さんのところに行くと、
ほかからも苦情が殺到。
襲われた(?)若い女性もいたとかで、
はなしはにわかに殺気だってきました。
聞けば、やはりほんとの精神病だったそうです(>_<)
しかも、どこやらいい大学を出て、もとスチュワーデスでという経歴で、
うちの隣に一人暮らししてるらしい。


そして昨日の夜、そんなことでもめてたら、
オヤジが管理人室に行ってる間に、その隣人がうちのほうに戻ってきたのと、
わたしがドアを開けてみたのがちょうどぶつかってしまって、
いきなりわたしのほうに突進してきたんですよ。
すごい形相で。

わたし、びっくりしてしまって思わずドアを閉めて鍵をかけようとしたら、
向こうもドアを開けようとノブを回してるので、
ぎゃー!って感じで鍵をかけました。
そしたら、ドアを外から思いっきりガンガン打ってる。。
「やめてください!どうしたんですか!!」とわたしが叫ぶと、
また「すみませんでしたー」っと言って部屋に入っちゃいました。


きゃー。
もう、なに!?
そのうち、管理人さんとオヤジと警官の人がやってきて、
オヤジが帰ってきて言うには、もう埒あかないから
とにかく警察を呼んだとのこと。

で、警官はちょっといろいろ諭してたけど、
「ハイわかりました」みたいなこと言ってるので、
暴れるとかでないと拘束もできないそうです。
緊急に管理人さんが連絡を親御さんと取り、
とにかく、親と住まないなら退去してもらう方向で
理事会が話し合うということになりました。
警官もいうには、なにかないと警察はなにも出来ない、
そうこうするうちに精神病のひとが人を傷つけたりって、
これが日本の現状なんだそうで。。!


こんなことってある?
隣の人が発狂するなんて。
エライところに引っ越したのか。
綺麗にすれば綺麗なひとなのに。。
まさかそういう人だったなんて、まったくわからなかったわ。
きけばいいお宅のお嬢さんで、いい大学も出てスッチーやって
華やかな人生しか似合わないっぽい要素を持ちながら
いまや病気で、ひとり寂しく閉じこもって生きていた。

管理人さんには、わたしの友人を紹介しますと
誰もいない空間を指さしたり
これから屋上でパーティーがあるから行きましょうと言ったそうで
過去の栄光がどこかで反転したのかな。
なんだか哀れを誘う。
お気の毒だけど、実際お隣だと思うと、怖いです。
いつまでたっても、なな猫の波瀾万丈は止まらないわ(-_-)





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Last updated  2005年11月10日 21時46分23秒
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