+そばにいて+-1-

■Dream Destiny■
        [そばにいて-2-]-1-

朝・・・
ふと私は目が覚めた。
ここは・・・私の家・・?
何時寝たんだろう・・・
「由里・・?」
「はっ!はい!?」
昨日のことを覚えていない由里は紀に呼ばれただけで妙にビックリしていた。
「あっ・・あの・・紀・・さん」
「あ?」
「昨日、紀さんウチに来て・・・」
「飯食って~寝た・・。」
あったことを話す。だが、由里が聞いていることと違うので由里は顔をぷーっとふくらませた。
「気ィ失って倒れた。」
紀は何も無かったように普通に話していく。
「い・・つ?」
いくら思い出そうとしても思い出せない・・・
だから出来るだけ聞いてみる。
「ん?お前が泣いてたからキスしてやったら・・オレにすがり込むようにして・・倒れたぞ~」
「キッキッキス~~~~~~~~~~~~~?!」
「ああ」
「・・・・・・・」
いきなりの告白に口をパクパクしていることしか出来ない。
何にしても、たとえ記憶が無くても由里は”初めて”だったから。
その反応が面白いのか、紀は言葉でいぢめてやろう・・などと考える。
「んで~ついでにベット行き~♪」
「っっっ・・・・!!!!!!」
”ごんっ”
由里は言葉の意味が珍しく分かったらしく、紀を拳で殴る。
「私はっまだフリーですぅ!!変なこと言わないで下さいっ!!!!!!」
「ホントにィ~?」
「本当です~!!!」
「って言うかお前天然だから絶対分かんねーと思ってたんだが・・・」
きょとん、とする。
「いつ私がそんなこと言いました?」
もしかして、私が天然だと思ってたの~?とふふんと少し高ビーな感じで紀を見る。
「言ってねーけど、お前そんなキャラだろ!?」
「私、天然じゃありませんっ!!」
高ビーな感じにしてるかと思えばいきなり強くなった。
もしかして、これが・・・
「お前、その性格・・作りか?」
ふっと笑う。しかも、もうばれたの?などと呟いている。
「はーいvvあたし由里ですv」
”私”と言っていたのが”あたし”に変わっている。
うすうす気づいていた紀はついていた腕から顔が落ちる。
「なんちゅー・・・」
「悪い~?」
「悪いとかそうゆうことじゃなくて!!人で遊ぶなと言ってるんだ!!」
「・・・だって・・・寂しいん・・だもんっ」
遊びじゃなく、本当に泣いている。
『寂しい』そんな言葉が初めて由里の口から出てきた。
『昔から1人だから大丈夫!』と冗談でも言えそうなのに。
紀は、いつも、1人。そのせいで、寂しいなんて感情は無い。
まだ、分からない・・。
由里を慰めてやることも出来ない。
どうしても・・・・
『分からない──』
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とうとう・・
由里の本章が出ました!いえい♪
時間無いので、おしまいっ!!
さて。次回はいつUP出来るのでしょうかね?
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