菜ﾅ詩ばぁばの道草だより

　　　

赤ちゃんは百面相である。
とうはを見ていても、実にいろんな表情をする。

遊んでいるときの無邪気な顔、
声を出すときの三角口の笑顔、
なんだか斜に構えた？　むっつり顔、
これぞと大口あけた泣き顔、
寝ているとき、閉じた目が切れ長な　天使の顔、
おっぱい飲んだ後の満足げな　地蔵顔・・・？？

そんな写真をいろいろ撮って
気に入った１枚を、むつはの許可を得て
夫と、夫の妹さんに送った。
すると妹さんから
「お姉ちゃん(菜ﾅ詩)に似てるね」
と思いがけない返事。
え？　私？
改めて見直してみると、うん、どこか私に似てる感じもある。

そうか、だから私はこの写真を気に入ったのか・・・。

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聞くところによると
たくさんの赤ちゃんがいるところでも
親はそのなかで
「うちの子が一番可愛い」と思うのだそうな。
それはきっと、自分の顔に似ているから、なのだろう。

いつも鏡で見慣れている　自分の顔。
美形であろうがなかろうが、
脳に刷り込まれた顔だもの。
それに似た顔が気に入るのは、当然のこと。

だからいっそう　可愛がって育てようという気持ちが湧く。
あっちの子のほうが可愛いから取り替えて～なんて思わないで
自分の子供を、最高に喜べるんだね。
人間て、うまく出来ている・・・。

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「赤ちゃんは　３ヶ月ごろから、
　自分の要求が通らないと通るまで泣き続けるんだって」
と、医院でむつはが聞いてきた。
とうはも最近、まさにその通りの泣き方をするようになった。

ひとりで　壁を見ながら
手足バタバタさせて遊んでいるね♪・・・と
そっと離れて家事などしていると
ほどなくグスッと気分が一転、
だんだん泣き声が本気になり
しまいにギャン泣きになって、抱っこしてやるまでやめない。
その声のデカさったら・・・。

あのね、キミさ、重たいんだよ。
バァバは腰がいたくなるの。
少しは妥協してよ・・・なんて
赤んぼが聞くはずもなく。
なので、ベッドで機嫌よくしているときに
こちらはイスに座って相手して　ご機嫌を長びかせ
エネルギーをできるだけ遊びで使わせる。

ありがたいことに　とうは、
朝７時にはカーテンを開け、
夜は夕食後に明かりを暗くするようにしてから
夜の睡眠が長くなってきた。
おっぱいの間隔が３時間とミルク並みになって
むつはも寝られる時間が増えた。

　　昼夜の区別がついてきたのかな。
　　いい子だね。
　　うん、賢い子だねぇ。
・・・と、親バカと婆バカは、嬉しいのであります。