072302 ランダム
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七夜式のやりたい放題なブログ

第三十一話 火力と高速

第三十一話 火力と高速


「FIGHT」推奨


―――G0ベルト、攻撃部隊


突如。キラ、アスラン、シン、スザク、レーヴェ、セシリアの前からミリアルドが消えた。


「・・・そこかっ!!」


アスランがビームライフルを放つが、残像を射抜くのみで、本体には当たらない。


キラがドラグーンで囲んで撃っても、シンが高速で近づき対艦刀を振っても空を斬って当たらない。


「遅すぎる!!」


高速で3機に肉薄し、蹴りを入れて近くの岩に叩き付ける。


「何なの・・・あれ」


セシリアが呆然とミリアルドを見る。


「キュリオスが・・・赤く」


レーヴェも呆気にとられていた。


「一体、何が・・・」


スザクにも解る筈がなかった。


「この・・・ガンダムは・・・」


実の所本人も驚いていた。

『トランザムシステム』


「何?」


レイカの声が響いた。


『GNドライヴの滞留粒子を開放し、一時的にスペックの3倍以上の能力を発揮できるシステムだ』


「そんな大層な物がついてたとはな・・・」


『さあミリアルド。過去の因縁に決着をつけろ。でなければ、現在と未来をも失うぞ』


「それだけは・・・絶対にさせない!!」


ミリアルドはビームサーベルを抜いた。


「どんな手品か知らないけど!!」


シンが対艦刀を持って突っ込んでくる。それを躱し、ビームサーベルで対艦刀を斬る。


「シン!!」


キラとアスランが来るが、ファンネルを一斉発射して武器を破壊し、ファンネルの銃口を突き付ける。


「詰んだな」


ミリアルドがシンにビームライフルを突き付ける。同時にミリアルドのキュリオスの機体色が元に戻った。


勝敗は、決した。


―――同空域、防衛部隊


アヘッドを貫いたビームの正体は、錬のデュナメスの追加装甲のライフルだった。


「新手に攻撃を集中しろ!!」


アヘッド部隊の先頭がそう言うと、全機のアヘッドが錬に向かった。


「悪いが今は狙い撃てないんでね。・・・圧倒させてもらうぜ!!」


「コウゲキカイシ!!コウゲキカイシ!!」


デュナメスの左腕の追加装甲から大量のミサイルが乱射され、アヘッドに当たって爆発する。


「くっ・・・ガンダム・・・!!」


撃墜を逃れた数機のアヘッドが撤退していくが、そんな物に構っている余裕はない。


「錬!!そんな体で!!」


通信で咎めて来たのはシードだった。


「気遣い感謝させてもらうけどな、チャンスなんだ。俺は戦う!!」


そう言って通信を切り、家族の仇・・・アリー・アル・サーシュスを探しに行った。


              ■


―――同空域、攻撃部隊


(引け・・・引くんだ・・・この引き金を。じゃなければ・・・俺が!!)


ミリアルドは迷って引き金を引けずにいた。


仮にも親友。そんな人間を討つのはミリアルドには苦悩だった。


だが、その隙を3人は見逃さなかった。


「はぁっ!!」


シンがミリアルドのビームライフルを蹴る。


「今だっ!!」


キラとアスランがビームサーベルでファンネルを斬る。


乗じてシンがミリアルドの腹を蹴る。


「貰ったー!!」


シンが肩のビームサーベルを抜き、ミリアルドに突っ込んで来た。


(くっ・・・ここで、終わり・・・なのか・・・!)


ミリアルドは目を瞑った。これから来る死を受け入れようと。


「させないわよっ!!」


そんなディスティニーの凶刃を、一人のスナイパーが庇った。


―――同空域、遠坂錬


(何処だ・・・何処にいやがる・・・アリー・アル・サーシェス・・・!!俺は・・・家族の敵を!!)



錬は家族の敵を討つためにアルセイユから少し離れた空域を探していた。


(・・・あれは・・・敵の母艦か?)


飛び回っている最中、統合軍の主力艦「レウルーラ」を3隻発見した。


(ここは攻撃部隊の死角か・・・やるしかないな)


錬は背中にあった巨大なライフルを構え、戦艦群の中へ飛び込んだ。



(まずは・・・ここだ!!)


的確な射撃で1番遠距離に居たレウルーラを撃沈させる。


リニアキャノンが飛んで来るが、巧みにそれを避ける。


(2本目・・・!!)


撃ったもう1発が近くのレウルーラを撃沈させる。


(こいつで終わりだ・・・!!)


最後の1発を撃とうとした矢先に、後ろからライフルパックを撃たれた。


        To Be Continued...


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