Laub🍃

2017/10/23(月)23:39

ごちそうさまでした(2次ss/グロ/→死)

◎2次裏漫(164)

身体が真っ二つに寸断されるのが分かった。 少しずつ端から、動きの大きい所から齧られた。 ついにそれが中心に到達し、真ん中で折られる。 興奮さえ殺す激痛。 どうやら頭も齧られているようだ。 痛い。 走馬燈。 大好きなあの世界。 もう一度。 やり直したかった。 共依存でも、そうじゃなくても。 あの子たちへの、 羨望と嫉妬、 憧憬と諦観、 希望と失望、 好意と嫌悪、 同情と侮蔑、 絶望と憐憫、 僕の全てが齧られて食い荒らされていく。 無感情に、かつて死神を騙った僕への戒めのように、冷酷に。 僕の教えは生徒たちの心の中で生きる。 僕の体はこの蟻達の体内で生きる。 嫌だ嫌だ嫌だ、消えてなくなるのは嫌だ、だけど僕以外他に消えられる人が居ない。 そうだ、痛みを押し殺して消える僕は立派だ、これであの人たちも、先にあちらに行った父さんも母さんも、僕を認めてくれる筈だ。 上半身だけでばたばたと動く、無様、みっともない、それより痛い、痛い、紛らわさないと、何か他のことを考えないと、今更どうしようもない言葉が、想いが、漏れてしまう、そんな自分は、駄目だ。 先輩の家族。僕がこちらで目覚めた時一緒に居た彼ら。僕が支え、誤った所に導いてしまった彼女ら。 ーかつて、同じように、地獄に導いてしまった彼ら。 最期にあの子の顔が過る。 あの子は、僕が行けないと知って、悲しむだろうか。 喜ぶだろうか。 それとも。 あの子の全ての負の感情を、責任という名目で、持って逝くことができたら。 そうしたら。 ―――そうしたら、きっと。 そこには、 美しい未来には、 綺麗な笑顔で笑うあの子が、 *

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