2017/12/21(木)15:11
踊る火の粉 (これかぎ/ハー+ジャニss)
珍道中、ハールーン視点小話。
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空が踊っていた。
明るい闇夜のような藍色、それは最近俺が手に入れた幸運の小鬼の色。
広く浅く晴れ渡る空、鮮やかな布、果実、宝石達を見下ろして彼女はふわふわと浮かんでいる。
「その角度だと見えるぞジャニ」
「!…見ないでよね」
彼女がスカートと呼んだ装束の下履きは、時に大胆に風に吹かれはするものの、軽い軽い彼女とともに押し流される為中身は実の所よく見えない。
だが、からかうといい反応をするのでついつい口に出してしまう。
それでお命を狙われる家を出て、これから旅を続けるのにとても頼もしい相方だ。
これでも俺なりに大事にしてる方なんだがな。